瀬戸内海にある大三島に鎮座する「日本総鎮守」大山祇神社からのレポート、その3回(最終回) | ラブドールのララちゃんの旅日記

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 しまなみ海道の中心、大三島に鎮座する「日本総鎮守」大山祇神社からのレポートは、今回が最終になります。

 拝殿で参拝をして南門を出たところに多くの絵馬が掛けられていました。

 今回のシリーズでは境内にある大楠を数本ほど紹介しました。

 境内の楠木は昭和26年6月9日に一括で天然記念物に指定されています。

 指定樹38本の他大小約200本の楠木が群生しています。

 この楠も国指定天然記念物対象樹で直径2.6m、高さは24mあります。

 こちらの楠は、「河野通有兜掛けの楠」です。

 弘安4年蒙古襲来に当たり、河野通有は当社に参籠祈願し、三島水軍を率いて筑前に進発し当神社の使白鷺の導きにより勝利を得ることができました。

 その出陣の際、兜を掛けたと伝わっています。

 宝篋印塔(ほうきょういんとう)です。

 鎌倉時代のものであり、重要文化財になっています。

 時宗の開祖一遍上人は河野通広の子として松山宝厳島で生まれ、三島水軍河野通有の孫に当たり、一遍上人絵伝に知られる通り大三島宮の参拝の折奉納したものです。

 河野家は、瀬戸内海一体を支配していた水軍であり、源平の合戦では源氏に御方し功績を挙げましたが、河野家は、承久の乱(1221)で、上皇側に御方し敗北したため、一族は離散没落しました。

 一遍上人はこのような状況の中、10歳で母と死別し、父である河野通広(法名を如仏)の勧めもあり出家し、時宗の開祖となっています。

 

 

 日本総鎮守のこの神社は、古代の豪族や瀬戸内水軍、歴史上の著名な武将などの崇敬を広く集めたため、数々の宝物が奉納されています。

 神社の案内には、全国の国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具類の約8割が保存展示されていると書いてあります。

 ネットの他の記事では、約4割と書いてあるものもありますが、どこまでを含めてカウントするかによって変わっているようです。

 何れにしても、甲冑の保存が全国一であることは、紛れもない事実です。

 社殿・武具等の文化財として国宝8件、国の重要文化財76件(2014年現在)を有し、これらは紫陽殿と国宝館に収納・一般公開されています。

 後ろにみえている建物は、国宝館です。

 国宝館と紫陽殿の中には、日本最古の平安中期の鎧をはじめ、鎌倉期~戦国時代まで各時代を代表する名品が展示されています。

 これらをみると、大三島が「国宝の島」と言われる所以が理解できます。

 宝物館に入ると、源義経が奉納した鎧、源頼朝が奉納した鎧、弁慶のシンボルである薙刀、大内義隆の太刀、山中鹿之助の太刀など、ちょっと信じられないような現実を体験できます。

 宝物館内部は撮影禁止なので、代表的な国宝をまとめてみました。

 瀬戸内のジャンヌ・ダルクと言われる伝説上のヒロインである鶴姫が着用したとされる女性用の鎧も必見です。

 宝物館の隣にある海事博物館です。

 この博物館は、昭和天皇の海洋生物研究のための御採取船・葉山丸を永久保存するために建立されたとのことです。

 葉山丸は、第二次世界大戦後に米軍に接収されますが、その後返還され再び採集船として活躍し、1956年に大山祇神社に納められました。

 館内では、葉山丸の関係資料や三島水軍の関係資料などを観ることができます。

 3回に渡って掲載した大山祇神社からのレポートは、今回をもって終了します。

 今年とは言いませんが、また、何れ訪れてみたい神社です。

 それでは、また・・・。

 

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