札幌の観光客数は年々増加
札幌は、魅力あふれる観光地として国内外から注目されています。
コロナ過前後からの数値変化や観光客数の動向とそれに伴う課題や期待についてみていきます。
2023年度の札幌市の観光客数は約1,454万人で、2022年度から10.9%増加しましたが、コロナ禍前の2019年度と比べると4.7%減少しています。

引用:札幌市
2024年度の総計はまだ先になりますが、上期(4月~9月)の来札観光客数は約937万1千人と2023年度の同じ時期(4月~9月)の約903万3千人と比べると3.7%の増加をしています。
パーセンテージでみるとわかりにくいですが人数にすると半年で約33万8千人の観光客が増えていることになります。
札幌市の数値をもとにグラフにしてみると以下のようになります。

グラフ:単位は千人
2024年度は4月から9月までの数値なので、こちらに2024年9月から10月に開催され過去最多の来場者数を記録した(250万6千人)と2025年の雪まつり観光客数が加わるのでもしかすると過去最高を記録するのではないかと推測します。
月別で見ると冬よりも夏の方が人気があるようです。
札幌の観光においては繁忙期(7月~9月)と閑散期(11月~4月)とされており、その差が課題となっています。
雪まつりが一番ホテルの価格があがりますが、一年のうちで1番観光客数が多いというわけでもなさそうです。

引用:札幌市
札幌市内はホテル宿泊費が高騰しているようです
でも、きちんとさがせばお得に泊まれそうな宿はあるはず!・・にしても以前と比べるとすごい差にびっくり
楽天トラベル直前予約空室カレンダーは空室数でどの地域が何日に混むのかわかりやすいですよ。https://t.co/jga82Suxyl#札幌 #ホテル
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) September 21, 2024
外国人観光客数の推移
観光客数全体ではコロナ前には及ばないものの、外国人宿泊者数は2022年度と2023年度を比較すると684.2%も増えているんです。
これでも2019年度の数値には達していない模様。
2019年はご存じの様にコロナが蔓延し緊急事態宣言もあり外国人観光客が急激に減った年です。
それでも年間でみると2019年は過去最高の観光客数だったのですね。
では、2019年度と2025年で何が違ってきているのか見ていきましょう。
少し前は外国人観光客は大型バスに乗って添乗員さんが案内する形で旅行していることが多かったと思います。
でも、札幌は現在バスの運転手不足。
それならばと個人で動かれる方が増えたと考えられます。
訪日外国人の観光客数の予想としては、2024年には300万人台、2025年には400万人に達すると予想されています。
大通駅がいつもより混んでるのはホワイトイルミネーションが最終日だからかな?
大通公園は終了です。
札幌駅前やアカプラは3月までやってますね。
もう1ヶ月経ったのねーpic.twitter.com/ERoE34qorm
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) December 25, 2024
外国人宿泊者数を国別にみるとやはりアジアの方が多い様です。
特に韓国や台湾が多くの割合を占めています。
直行便の回復や円安が要因とされています。

一方で2019年と比べると一人当たりの消費額が減少してきている様です。
札幌から小樽へ向かう快速エアポートの中で海が見えると外国人観光客が一斉にカメラを向けます。
見慣れてる風景だけど真似してみた(笑)#JR北海道 #小樽 pic.twitter.com/6u9HRe8Z4e— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) October 18, 2024
宿泊施設の不足
問題点としてあがっているのご存じの様に宿泊施設の不足です。
大きなイベントが重なった時に札幌市内では対応できないことが増えてきました。
・・ということでホテルがどんどん建てられているわけですが、価格が高騰しているのも現状です。
札幌駅から徒歩7分の場所には2025年3月1日に「札幌ホテルbyグランベル」が札幌市街地では最大級の605室の客室数でオープンする予定です。
さらに北海道や札幌市は、今後もインバウンド需要拡大において優位性を持つと期待されています。
海外からの観光客を確実に取り込むために、効果的なプロモーション活動や受入れ態勢の整備していく構えです。
特に言語対応や食事の提供、文化体験プログラムの充実など、ニーズに合わせた取り組みが求められています。
まとめ
札幌市の観光客数は、着実に回復しつつあります。
一方で、日本人観光客と海外からの観光客の動向には違いが見られ、それぞれの対応が必要とされています。
今後は宿泊施設の整備や、インバウンド需要の取り込みなど様々な課題に取り組むことで、札幌市の観光産業の更なる発展が期待されています。
ただ、札幌市民が地元のイベントを楽しむには、以前よりも人が多いため比較的空いている日時を選んだりして工夫する必要がでてきました。
オーバーツーリズム等の問題もでてきておりますし、良いことばかりではないというのが現実です。
札幌が有名観光地になることは地元住民としてもうれしいことです。
でも、観光客と地元住民が共存するためには、どうすればお互い気持ちよくすごせるのかをもっと追及していかなくてはいけないと思います。
特に交通インフラ等の日常生活につながるものや自然環境に不都合がおきないように、よりよく考えていく必要がありそうです。
雪まつり2025 JRAの「札幌へ駆けるサラブレッド」の大雪像プロジェクションマッピングをみてきました!
大雪像サイズ:
幅16メートル×高さ12メートル×奥行14.5メートル(台座含む)
雪の量:10トントラック約140台
制作人員:のべ約1,100人
制作日数:28日間
https://t.co/Or98F7Vhh3— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) February 6, 2025