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海外移住者が直面しがちな問題を考えるときがきたようです

日本一時帰国


こんにちは、台湾のゆっこです。

日本に帰国している間は、基本的に昼ご飯と夜ご飯は母が作ってくれます。

料理好きの母の手料理をたくさん食べられるのも一時帰国の楽しみのひとつでもあります。

帰国中何度でも食べたい、マグロの切り落としのづけ丼。



サーモンフライ with 自家製タルタルソース



パイ生地も手作りのキッシュ



旅行先で食べたおからのキッシュを真似して作る(これ美味しかった!)



子どもの頃を思い出す二色ご飯



滞在前半に少しだけ撮った写真しかなかったので、紹介できるのはこれだけですが、カレーも市販のルーは使わないし、餃子は皮も手作りです。

とにかく大体毎回美味しいので(たまにチャレンジして失敗する)、日々ガツガツ食べています。



そんな日本の食生活を楽しんで過ごしていたある日、ぞっとすることがありました。

夕飯の準備が整った母が「もうご飯よそっちゃうよー」と炊飯器のフタをあけました。

直後にビックリした様子で「えーーー!うそぉ!こわいー!」と言いしゃもじを持ったまま炊飯器の中と私を交互に見ていました。

「どうしたの?スイッチ入れ忘れた?」と聞くとそうじゃないと言います。

以前、友人のお母さんが炊飯ボタンを押したつもりが、保温ボタンを押していて、お粥ともなんとも言えない代物が出来あがっていたというエピソードを思い出したので、それかなと思いながら炊飯器をのぞくと、そこには空っぽの炊飯窯がありました。

お米を研いだつもりが、何もしないまま炊飯ボタンだけを押して、時間がきたら「ピーピー」と音がしたので炊きあがったのだと思ったのだそうです。

母は出歩くタイプではないですが、陶芸、絵、スポーツ観戦、麻雀、大工仕事、語学、家庭菜園、洋裁などなど趣味も多く活動的ではあるので、手も頭もよく使うし大丈夫だろうと思っていました。

言動はたまに小5男子な母ですが実年齢は77歳です。

ついに認知症が始まったのかもしれないという考えが頭をよぎりました。

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炊飯器空っぽ事件が起きた日は、同時に母が10年以上ぶりに風邪をひいて体調が悪くなった初日でもありました。

そんなタイミングだったので、「普段から物忘れは多いし、きっと10年以上ぶりにひいた風邪のせいだろう」ということで母自身も私も落ち着きました。

しかし、これだけでは終わらなかったのです。

母の体調が回復したある日、母が「自動車税の払い込み用紙が見つからない」と探していました。

母はよく物をなくすので、またかと思っていました。

一応私も少し探してみましたが見つかりませんでした。

払い込み用紙が見つからないまま何日か過ぎたころ、自動車税の払い込み用紙が届きました

母は払い込み用紙がすでに届いたと思い込んでいたのです。

おいおい、大丈夫か。。。



さらに続きます。

母は2つのグループと毎月一回ずつ麻雀をしています。

ひとつのグループは母の自宅が会場で、もうひとつのグループは母の友人のご自宅が会場になります。

友人のご自宅が会場のときは、近所に住むメンバーのひとりであるSさんと一緒に歩いて行くのが通例です。

カレンダーに印がしてある麻雀の日の前日、たまたま外に出ていた母はSさんが出かけて行くところに出くわしました。

明日の麻雀よろしくと声を掛けると、Sさんは麻雀は来週じゃないかと言うのです。

はて、一体どちらが正しいのか?

麻雀の会場になる友人に確認をとると、Sさんの言っていた日付が正しいことが分かりました。

母はなぜか間違えて1週間早い日にちに印をつけていました

認知症の始まりは数字が分からなくなるところから始まると近所のおばさんが言っていました。

日付はまさに数字ではないですか。

こうも続くと私も段々と心配になってきました。

何かあったときに母が頼れる家族は私しかいません。

海外に住んでいるとすぐに対応するのが難しいし、もし認知症が進んだとしても気づくのが遅れていってしまうので、信頼できる母の友人やご近所さんとの連絡をこまめにとっておこうと思いました。

母は幸いなことにご近所さんに恵まれていて、お互いに気にかけて過ごしているので、何かあったらすぐに気づいてもらえる環境です。

なので少しは安心ですが、いよいよ親も高齢になってきて先のことを少し真剣に考えておく時期がきたようです。

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