あなたからこぼれる言葉は
いつも寂しいにおいがする
脳裏にこびりつき離れない
寒々しい孤独の響きを持つ
あなたが私にはなつ言葉は
どこか悲しいにおいがする
他人に裏切られて傷ついた
荒々しい心の叫びが重なる
あなたが言い残した言葉は
どれも切ないにおいがする
自らの非力さに気付き嘆く
痛々しい絶望の吐露なのか
あなたの言葉が色を失い
あなたの言葉が艶が失い
あなたの言葉がむなしく響く
単なる記号の羅列になった
いつしかあなたは私を疑い
無機質で小さな言葉さえも
私に聞かせることをやめた
あなたと僕の断絶の始まり
もう僕からはなにもできない
あなたの手を握りしめるのも
あなたの心を確かめるのも
あなたが言葉を口にしてこそ
いつかあなたが再び戻って
かつてのように笑いながら
僕とともに鮮やかな言葉を
交わす日が来ると信じてる
~サラリーマン吟遊詩人