節約家と貧乏性
節約家と貧乏性。
“無駄遣いを避け、大切にお金を扱う“という点で、それぞれ意味が似ているため、同じと思っている人も多いかもしれない。
しかし、節約家と貧乏性は似て非なるもの。
ニュアンスは似ているが厳密な意味は異なり、同様と考えていると、コミュニケーションに支障をきたす恐れもある。
貧乏性
貧乏性とは、何事にも“けちけち“していて、気持ちに余裕のない性質のことをさす。
節約はするものの、必要なところまで出し惜しみし、わずかな損得にも過敏に反応する。
少額でもお金に失敗すると、すぐ感情的になり、いらいらしたりくよくよしたりして、時にはその負の感情を周囲に撒き散らすこともある。
そのため、それなりにお金は貯まっても、心に余裕がなかったり、人付き合いに摩擦を生じたりする。
節約家
節約家とは、節約を生活の信条としている人のことをさす。
節約家は貧乏性とは違い、“けちけち“した印象がない。
無駄を省いて切り詰めることはあっても、必要なところにはきちんとお金を使う。
時には、自分磨きや人付き合いといった投資的な使い方や、寄付といった慈善的なお金の使い方が出来る。
お金の使い方にメリハリがあり、きちんとお金をコントロール出来ているのだ。
トータルコストを意識してるか否か
両者の決定的な違いは、“トータルコスト“を意識しているか否かではないだろうか。
貧乏性は『使わなければお金は貯まる』とばかり、手間暇かけて出費しないようにする。要るものも買おうとしない。まだ賢い買い方レベルならマシで、お金に困っている訳でもないのに、タダのモノは先を争ってでも貰いにいくなんて“浅ましさ“がにじみでる。
一方節約家は“トータルコスト“が下がる前提で物事を考える。もちろん“要・不要“の判断も重要で、隠しても隠しきれない“賢さ“がにじみ出てしまう(笑)
アントニオ アトレ四谷店
先日、四谷詣の帰り、娘①が一度行ってみたいと言っていたアントニオ アトレ四谷店で下見を兼ねておひとりさまランチを愉しんできた🎵
ご存知の方も多いと思うが、こちらは、イタリア海軍最高司令官の料理長であったカンチェーミ・アントニオによる本格イタリア料理の紹介以来、創業80年になるレストラン&デリカテッセンだ。

四谷店では、南青山の本店同様、伝統料理やネルドリップコーヒーを提供、メニューが選べるコースや多彩なワインも用意されている人気店。
天井が高くてクラッシックな雰囲気の店内は、老舗感がありながら、堅苦しくもなく、ラフ過ぎずとても居心地がいい。

テーブルに座るとまずランチタイム限定のワインのメニューに目がいく(笑)
うーん、これは“本日のスプマンテ“かな。

550円なのに、グラスにたっぷりと注がれていてかなり良心的なプライス。

この日は、パスタランチのスパゲッティ・ヴォンゴレビアンコと、ミネストローネを選択。

まずはミネストローネから。これあとで知ったのだが、絶対外せない逸品だったらしい。
さまざまな野菜の旨味が丁寧に引き出され、一口ごとに深い味わいが広がる。このスープだけでも訪れる価値があると言っても過言ではない。

そしてこれまたあとで知ったことだが、娘②は南青山のお店がお気に入りで何度も行ったことがあり、このミネストローネが大好きなんだとか。
ちょっとねーこの美味しさは言葉では言いあらわせないというか、この店の雰囲気と同じで、ごてごてと言葉を飾りたてるより、とにかくひと口飲んでみれば、わたしたちが通常イメージするミネストローネとは次元が違うということが理解出来るはず。
いやーなんて美味しいんだ!!
でもここはそれだけでは終わらない(笑)
きょうさん元々、辛党の部類なのでガーリックトーストは大好きなんだけど、このバターとにんにくがたっぷり効いたトーストが美味しすぎて永遠に食べていたいぐらいだった。

そして本日のパスタ…ヴォンゴレビアンコ。まあシンプルといえばシンプルなんだけれど、アサリがたっぷり入っていて、これぞヴォンゴレビアンコのお手本のようなスパゲッティだった。

ちなみに、イタリアではパスタを食べる時、スプーンは使わず、フォークのみで食べるのが一般的。 スプーンは子供のみ。 しかし、日本のレストランやカフェでパスタを注文すると、ほとんどの場合、フォークとともに“スプーン“が配膳される。そして、スプーンの上でパスタをフォークでクルクルと巻き、口に運ぶというのが一般的だと思っている人も多い。
がしかし、本場イタリアでは大人はそのような食べ方をしないので、旅行で訪れた場合、スプーンが無くても戸惑う必要はない。また、パスタをすすって食べる、お皿を手に持って食べるという行為はイタリアでなくてもマナー違反にあたるので気をつけよう。
…ちょっと話が逸れてしまったが、スパゲッティがあまりにも美味しかったので、本日のドリンクメニューから、ランブルスコを追加(*´ω`*)

あ?ランブルスコって赤いスパークリングワインだったのね。知らんかった。って赤いスパークリングワインを飲んだのは初めてかも。
これあとでググってみたら…
ランブルスコは、イタリアの「食の都」エミリア・ロマーニャ州の特産品。赤いスパークリングワインとして知られています。赤いスパークリングワインは世界的にめずらしく、弱発泡性で通常のスパークリングワインより炭酸が弱め。おだやかで心地よい泡を感じることができます。ロゼや白もあり、それぞれに甘口から辛口までとラインナップが豊富です。
モトックスさんより
なるほど。わたしがスプマンテを初めて飲んだのが、家族旅行で泊まったヴェネツィアのホテルの朝食の時だったのだが…これは泡好きのきょうさんとしては久々のヒットなワインだった。
ランブルスコ、ランブルスコ。ここでしっかり頭と舌で覚えておこう(笑)
ランブルスコですっかり気をよくしたきょうさん、珍しく食後のデザートを食べたくなった。
でここは定番のティラミスで。これで770円ですって。

あとから考えてみると、本当ならここでコーヒーにすれば良かったかしら?と思ったことぐらいで、それ以外は完璧なランチになったかもしれない。
けっして甘党ではない、きょうさん。スイーツの経験値はかなり低いけれど、ここのティラミスは相当美味しかった。そして、これもあとで知ったことだが、このアントニオさんが日本で最初にティラミスを提供したお店なのだとか。なめらかなクリームが濃厚なのに飽きがこなくてペロリと平らげた。
Delizioso╰(*´︶`*)╯♡
それにしてもだ。
よくパスタって家で作ってもそこそこ美味しいので外食で食べるの勿体無いなんて人がいるでしょ。でもきょうさん的にはそういう人って、少しキツい言い方になるかもしれないけど、“貧乏性“なんじゃないかと思うのね。
このアントニオさんみたいなお店で食べられるパスタと、家庭で作るパスタは、節約家と貧乏性の違いくらい…似て非なるもの。
『パスタなんて簡単』なんて言う人は、『おにぎりなんて簡単』なんて言うぐらい、イタリア人に対して大変失礼だと思う。
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