HA1200 Tape Sat レビュー ゼロからテープサウンドを作り込める!

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HA1200 Tape Satってどんなテープエミュレーションプラグイン?

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3つのテープ速度調整機能と5つのテープタイプを選択できるよ

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なんかパラメーターが少ない気がする音作りはそんなにできない?

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少ないように見えるけれど音作りの幅は広くゼロからテープサチュレーションを作り込めるのが特徴だよ!

メリットデメリット
ヴィンテージテープの忠実な再現豊富なテープタイプと調整オプション
直感的な操作性
パラメーターが少ない
Heritage Audio
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

HA1200 Tape Sat

HA1200 TapeSatは、Heritage Audioが開発したテープサチュレーション・プラグインで、同社CEOのPeter Rodríguez氏が所有するAmpex MM-1200テープレコーダー(シリアルナンバー0232)をモデルにしています。

HA1200 TapeSatを使用することで、ボーカル、シンセサイザー、ギターなどのトラックにアナログテープ特有のパンチ、暖かみ、深みを加えることができます。

5つのテープタイプと3つのテープ速度を選択可能

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HA1200 TapeSatの音作りの要である、テープタイプは5つ、そしてテープ速度は3タイプから選べます。

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これらによってバリエーション豊かなテープサチュレーションサウンドを堪能できます。

それぞれのテープタイプの特徴はマニュアルに次のように記載されています。

テープタイプ特徴
250音楽的で暖かいサチュレーション
456トランジェントの明瞭さを強調
499クリアでナチュラルなトーン
911高域の強調と低域のブースト
GP9シャープな中域

テープバリエーションのサウンドの傾向の特徴は次のようになります。

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250

また、テープスピードによるカーブは以下のようになります。

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テープ速度については以下のような特徴があります。

テープスピード特徴
7.5 IPSより厚みのある低音を求める場合に適する
15 IPS標準的な応答を求める場合に適する
30 IPSクリーンでモダンな Hi-Fi 応答を求める場合に適する

テープタイプとテープ速度これらに加えINPUTとLEVELによって音作りをしていくことになります。

Heritage Audio

HA1200 Tape Sat レビュー

HA1200 Tape Sst
総合評価
( 4 )
メリット
  • ヴィンテージテープの忠実な再現
  • 豊富なテープタイプと調整オプション
  • 直感的な操作性
デメリット
  • パラメーターが少ない

サウンド

HA1200 TapeSatのサウンドの特徴は味付け的な倍音が少ない点です。多くのテープエミュレーションはその音の変化をわかりやすくするためにも倍音が多く含まれていたりします。

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しかし、HA1200 TapeSatはLEVELパラメーターを8ぐらいにしたところから倍音が出始めます。

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LEVELに関してはマニュアルに以下のように書かれていて良く言えばカスタマイズ、悪く言えばユーザーに丸投げといったところです


信号に追加される飽和度と倍音の正確な量を微調整します。 多くのテープフォーミュラには推奨レベル設定がありますが、HA1200 TapeSat を最大限に活用するには、さまざまなレベル量を試してみることを強くお勧めします。

このことから、テープ別のイコライザーカーブを楽しむ方法とサチュレーションによる倍音を加える2つの楽しみ方ができます。

ではそれぞれのテープ別にどのようなサウンドになるのか確認してみましょう。

HA1200 TapeSat dry
HA1200 TapeSat GP9
HA1200 TapeSat G11
HA1200 TapeSat 499
HA1200 TapeSat 456
HA1200 TapeSat 250

続いて、倍音が発生するLEVEL9に設定したGP9のサウンドです。

HA1200 TapeSat GP9+9dB

荒々しさと野太さを兼ね備えたサウンドになります。オールジャンルに使えるわけではないと思いますが、アナログ感あふれるサウンドは最新のデジタルサウンドのミックスでもその存在感を発揮できるようように思います。

では逆にLEVELを最小にしたものも聞いてみましょう。

LEVEL9と比較するとアタックが残り、すっきりとした印象があります。これはこれで使えるサウンドですね。

HA1200 TapeSatはデフォルトのインプットレベルのままだと極端なカーブになります。

Heritage Audio

CPU負荷について

オーディオトラックに1つHA1200 Tape Satを挿した状態のCPU負荷画像です。

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マルチコアによる負荷分散も聞いているのでそこまで重たい印象はありません。ちなみにOzone11に搭載されているVintage TapeのCPU負荷は以下のようになりました。

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わりと近い負荷のように感じます。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Intel Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

まとめ

メーカー Heritage Audio
システムFormats:VST3, AU, AAX (64-bit)
Platforms: macOS: 10.15.7 and up
(Both INTEL and Native Apple Silicon M1/M2/M3 Compatibility)
PC: Windows 10 and 11
DAWs supported:All major DAWs, including Ableton Live,
Pro Tools, Logic Pro, FL Studio,
Cubase, Studio One, Bitwig, Reaper, Reason etc
認証方式iLok認証
認証数2
マニュアル英語
価格$108.90(セール価格$81.40)

HA1200 Tape Satを触って思ったのは、デフォルト状態では倍音がほぼない状態のサウンドからテープ速度、テープタイプ、LEVEL、INPUTなどを使うことで浅いサチュレーションから強烈に歪むサウンドまで幅広い音作りが可能であるということでした。

また GUIの美しさにテンションが上がります。

パラメーターの数が少ないので音作りの幅は狭いかとも思いましたが、少ないパラメーターながらにサウンドのバリエーションは広く、単体トラックからマスタリングまで幅広く使えるテープサチュレータープラグインでした。

テープサチュレーションプラグインの多くは、最初から「それっぽい雰囲気のサウンド」からスタートすることが多い中で、HA1200 Tape Sat のように音を作り込めるものは持っておけば戦力の1つになります!

Heritage Audio
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