ネットワークって。。。#42(アプリケーションプロトコル)
今回は、ネットワーク管理(SNMP:Simple Network Management Protocol)についてです。
前回までは、ネットワークがどんな仕組みで動作、通信等しているかを中心に記載してきましたが、今回はそのネットワークを監視する仕組みの話です。
もともと、ネットワークが単純な頃、、、ネットワーク管理は人の手(記憶と勘)で管理されていました。
ネットワークの発展と拡大とともに、人の手では管理できなくなりました。
人間の世界でも一緒ですよね。。。
昔は子供などが出かけてなかなか帰って来なかったりすると思い当たる場所まで迎えに行ったりしてましたが、今は見守り携帯で子供がどこにいるかすぐわかりますよね。
また、見知らぬ場所にドライブに出かける時に地図がなかったりしたら目的地に向けて勘と度胸で笑、前に進んいましたが、今はカーナビが案内してくれます。
ちょっと例えが違う?。。。笑
TCP/IPのネットワーク管理では、SNMPが利用されます。
管理する側、される側
SNMPでは、管理する側をマネージャー(ネットワーク監視端末)、管理される側をエージェント(ルータ、スイッチなどのネットワーク機器)と呼びます。
マネージャーとエージェント間の通信のやり取りを定めたものがSNMPです。
通常は、マネージャー側から定期的にエージェントに対し正常確認を行い(参照要求)、エージェントは応答します。
マネージャーから問い合わせがなくても状態が変化した時にエージェントから通知される仕組み(Trap)もあります。
人間の世界で言うと、、、
前者は最近は色々な企業でも採用されている安否確認サービス、後者は個人から会社や学校への欠席連絡みたいなもんですね。。。多分笑
MIB(Management Information Base)
ちょっと違います笑
SNMPでやり取りされる情報です。
MIBはエージェントが管理しているツリー構造を持ったデータベースでそれぞれの項目に番号がつけられています。
SNMPがMIBを見に行く時は、この番号でアクセスします。
MIBには、標準MIBと拡張MIBがあります。
標準MIBはメーカーや機器に関係なく全世界共通で利用できる情報(CPUやメモリの状態等)が格納されており、拡張MIBは各メーカーが独自に作成した情報が格納されます。
エージェントがMIBに対し状態を更新し、マネージャーが定期的にそれを見て監視するイメージです。
病院に行った時に書く問診票のようなものですね。患者(エージェント)が自分の状態を書き、医師(マネージャー)はそれを見て診療する。。。多分笑
RMON(Remote Monitoring MIB)
通常のMIBがネットワーク機器(点)を監視する情報群から構成されているのに対し、RMONはネットワーク(線)を監視する情報群から構成されています。
RMONによりある特定の端末が、どこのどの機器とどのようなプロトコルで通信しているという統計情報を取得することができ、ネットワーク負荷の分析等を行うことが出来ます。
MIBでは問診票で例えましたが、、、
RMONは、、、個人の情報ではなく、例えばその日に何人の患者が来たとか、患者の病気の分類とかそういう統計的な情報の意味なんです。。。多分笑
まとめ
- SNMPはTCP\IPのネットワーク管理を行うプロトコル。
- SNMPでは、管理する側をマネージャー、管理される側をエージェントと呼ぶ。
- MIBはエージェントが管理しているツリー構造のデータベースでSNMPでやり取りされる情報。
- MIBはネットワーク機器を監視する情報から構成される。
- RMONはネットワークを監視する情報から構成される。
今回は、以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【参考書籍】