完全に諦めて、パタヤビアガーデンで独り黄昏ていた矢先の「これから会う?」というPからのLINE…



もっと大人らしくどっしりと構え、少々の事でも動じない人間になりたいもんだが、女の子の行動によって一喜一憂してしまう自分がいる…単純なもので先程までの絶望感は一気に消え去り




「もちろん!」と能天気に返信を送ってしまった…その後やり取りをして彼女がビアガーデンまでやってくるというのでそのまま待機、なぜシラチャ行きを中止してパタヤに残ったのか…それについては結局聞かなかった。少なくとも私の存在が原因だという事はないだろう…しかしとにかく彼女はタイミングが遅すぎる…こちらの状態を見透かされてあえて転がされているようにも感じるが、実際のところ他意はないのだろう…



しばらく一人で飲んで30分が経過した頃に「着いたよ」とメッセージ、入口の方からやってきた彼女は辺りを探しながらこちらに向かっている。その姿は肉食Jのようなノーメイクでパジャマみたいな超手抜きではなく、GOGO仕様ほどのバッチリメイクではないが、少し控えめのメイクでニットにスキニーというキレイめスタイル…オフスタイルであっても彼女はやっぱりナーラックだ。



彼女に向かって私が手を振ると、気がついたようで笑顔になり、彼女の八重歯がキラッと光った。




「ごめんね…遅くなっちゃった…」



「君から連絡が来るとは思わなかったよ」



「うーん…ちょっとお金稼いでおこうかと思って…」



身も蓋もない事を言われてしまうが、それが彼女…彼女なりの照れ隠しだと思いたい…



二年越しで出会えた彼女、冷めたところに変わりないが、こうして複数回会う事によって随分と笑顔が増えた…もちろん私に対して特別な感情など持ってはいないはずだが、それでもいい…二人でいるとパタヤの夜景は先程まで1人で見ていたものとは全く違うように見えた…



こうしてラストナイトは彼女と過ごす事が確定、遠回りをしてしまったが、これが私の望み得る最善の過ごし方、もしかしたら彼女と会うのはこれで最後になってしまうかもしれない…それであっても私の記憶から今後消える事はないだろう…




パタヤの夜は更けていき、2人の関係もまた少し近付いて行くのであった…





つづく




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