モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

七座山毒花紀行(2024年4月13日)

2024年04月27日 | 秋田県北の山

(本頁は「男鹿でツバキとカタクリを。」の続きである。)

4月13日は男鹿でツバキやカタクリの花を見た後、
時間が余ったので県北の低山、七座山(ななくらやま)に行くことにした。

行く途中、白神山地が奇麗だった。
この山なみ、高速(秋田自動車道)を走っている間はよく見えるが、

運転中なので撮影出来ない。
そのため一般道に下りて能代市の北部に向かう。

すると前衛の山々の蔭に隠れてしまう。
これは白神岳が隠れてしまう寸前の場所から撮ったもの。
白神岳は下界から見えにくい山だと思う。

白神岳と向白神岳



藤里駒ヶ岳



七座山と米代川



毒花紀行と銘打ったのは、今頃の七座山はハシリドコロを始めとした有毒植物が優勢だから。

ハシリドコロはナス科の毒草だが、カタクリやイチゲの仲間同様、スプリングエフェメラルのひとつ。
春の限られた期間に芽を出し、丈はあっという間に50センチを超えることもあり、
スプリングエフェメラルにしては些か大柄だが、花が終るとほどなく枯れてしまう。
秋田ではあまり多くないが、何故か七座山には豊富だ。

ハシリドコロ



ハシリドコロ、右奥にキクザキイチゲ



ハシリドコロ
 

(右上)オクトリカブトの芽出し


同じ場所には猛毒のオクトリカブトも多く、今の時期はエネルギッシュな芽吹きが見られた。

他に見た有毒植物
ナニワズの葉や枝には毒があり、実も食べられないと聞く。

 



ミヤマキケマン



エンレイソウは毒草なのに食べられるとも聞く変な植物。
私は無理に食べない方がいいと思う。

 


(右上)ニリンソウは山菜として食する人も居るが、弱い毒があるとも言われる。

また葉はトリカブトとよく似ており、山ではよく混生しており、
間違って採って食べたらタイヘンなことになる。

無理に食べない、それよりも採らない方がいいと思う。

キクザキイチゲに毒があるかどうかは不明だが、
近縁のイチリンソウやアネモネ(園芸種)は有毒植物として知られている。




アズマイチゲは毒かどうか不明。

 


(右上)カタクリは無毒だろう。

キクザキイチゲとカタクリの混生




他に見た花とこれから咲く花達。

ミヤマカタバミ
 


(右上)スミレサイシン

今回の七座山(ななくらやま)は権現座(ごんげんくら)など山頂稜線には行かず、
中腹の横道や山麓を歩き回っただけである。


中腹にあった巨岩



天然杉
 


(右上)コチャルメルソウ

タチカメバソウは咲き出したばかり。

 

(右上)ラショウモンカズラ(蕾)


以上。


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