たまおの星便り-星海原の航海日誌。  

日毎夜毎、船橋から房総九十九里へと繰り出し、星空を駆け巡る観測日誌。

・2024/1/8~1/17 暖冬の洋上に浮かぶ漁火と彗星たち。

2024-02-01 | たまおの星便り

 2024年の初航海は1月8日未明となった。月令26の細い月が南東の海を照らしていた。気温-1℃、この時期にしては異様に暖かい。南の空高く、しし座のお尻の星、デネボラの近くに青く光る62P紫金山第1彗星に照準を定める。北西に淡い尾を引く夜空の人魂のようだ(画像上左)。
 今月は晴天夜と暖かさに誘われてあわせて5回、船橋と九十九里浜を往復した。その都度、肉眼では見えないが望遠鏡とデジカメには姿を現す淡い彗星たちを追った。薄明が始まる頃の南東天低くにはC/2021S3パンスターズ彗星が白い光を南西にたなびかせて移動している(画像上右)。
 同じ頃には高度約10度、
12Pポン-ブルックス彗星が青く光りながらはくちょう座の天の川の中を東進している(画像下)。

 銚子沖合の海が穏やかな夜はたくさんの漁船が洋上を行き来する。それぞれの漁船が海を照らす強烈な漁火は夜空を染めて低空の星影をかき消してしまうが、それはそれでやむを得ない。船団が遥か沖合に離れるまでしばし待機する(画像下)。

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