ブルックラディの種類や特徴、おすすめの飲み方を紹介

ブルックラディの種類や特徴、おすすめの飲み方を紹介

こんばんは!晩酌ブロガーのたなしょーです。
今回ご紹介するのは、「ブルックラディ ザ クラシック ラディ」

アイラウイスキーでありながらノンピートで作られており、ブルックラディの伝統である軽やかな味わいを受け継ぐクラシカルな1本です。

本記事では、家飲みで買うお酒を探している方に向けてブルックラディの味わいや特徴、歴史、製造方法などを解説します。
また、その他の種類・ラインナップについてもご紹介します。

ブルックラディとは?

ブルックラディとは、スコットランドのアイラ島で生産されているシングルモルトウイスキーです。

最大の特徴は、テロワール(自然環境)主義の概念をウイスキーに持ち込んだ事です。
テロワールとは、ワインの用語です。
その土地の気候や土壌、地形の特徴といったその特定の地域における全ての環境により、個性が生まれるという意味の考え方になります。

アイラ産の大麦を育てながら、産地にこだわったウイスキー作りがなされているシングルモルトファン注目の蒸留所なんです。

ブルックラディ ザ クラシック ラディについて

ブルックラディ ザ クラシック ラディは、「ラディ・ブルー」と呼ばれるアイラの海の色を連想される鮮やかなボトルが印象的なウイスキーです。

ハッとする程の鮮やかな青色は、晴れた日のアイラ島の海の色を表しているんだとか。

また、アイラウイスキーですがノンピートで製造されており、爽やかでクリーンな風味が特徴となっています。

製法は、スコットランド産の大麦を100%使用されており、爽やかな草原の香り、ほのかな潮風、口当たり良い軽やかな味わいが楽しめます。

ブルックラディ ザ クラシック ラディの味わいは?テイスティング、評価してみた

飲み方は、ストレート・トワイスアップ・ハイボールを試しました。

ブルックラディ ザ クラシック ラディ 飲み方

【色】

琥珀色。薄い黄金色。

【香り】

フローラル、華やかでメープルさを感じる。
加水するとフルーティーなアロマが際立つ。

フルーティー
8.0
フェインティ
6.0
フローラル
8.0
シリアル
4.0
ピーティー
1.0
ウッディ
3.0
ワイニィ
0.0

【味わい】

・ストレート

ノンピートではありますが、アイラらしい潮風を浴びたほのかなスモーキーさが感じられます。
大麦の自然な甘みがしてフルーティーな味わいです。

・トワイスアップ

ストレートの時よりも喉越しのキレが半端ないです。
麦芽の味わいがよく出ており、爽やかでクリーンな印象です。

・ハイボール

炭酸により、マイルドなスモーキーさが引き立ちます。
ハイボールは個人的に微妙でした。お勧めしません。

ブルックラディ ザ クラシック ラディのおすすめの飲み方

おすすめの飲み方は、ストレートです。

アイラウイスキーでありながら、ノンピートなのでフローラルで大麦由来の甘みが味わえます。
スコットランド産の大麦を100%使い、テロワールを取り入れたウイスキー作りを体感するのにもってこいの飲み方だと思います。

アイラらしい癖というものは少なく、初心者でも飲みやすいアイラウイスキー入門編にぴったりな味わいです。

ブルックラディ蒸留所について

ゲール語で「海辺の丘の斜面」を意味しているブルックラディ蒸留所は、アイラ島インダール湾の西側、海に臨んだ場所に位置しています。
湾岸に沿って並ぶ白壁が美しく、ボトリング施設まで持つ数少ない蒸留所となっています。
また、向かいの対岸には、ボウモア蒸留所があります。

ブルックラディ蒸留所の歴史〜蒸留所閉鎖から再建まで〜

ブルックラディ蒸留所は、1881年に創業しました。

創立者はハーヴェイ家の兄妹。
彼らは他にもグレーン蒸溜所を2件所有しており、ブルックラディは当時最新鋭の蒸溜所としてオープンしました。

1886年になるとブルックラディ・ディスティラリー・カンパニーを設立し蒸溜所内を改築します。

それから世界大戦による経営悪化のため1929〜1936年にかけて生産停止となりました。

その後、複数回によるオーナー入れ替えを経て1975年にスチルを4基に増設しますが、渾身の設備投資も虚しく1994年にはついに蒸溜所閉鎖へ追い込まれてしまいます。

そこから空白の時代を経て、2001年に風向きが傾き始めます。

ワイン商のマーク・レイニヤーとビジネスパートナーであるサイモン・コーリンがブルックラディ蒸留所を買収。その際、7000丁の樽を引き継ぎます。
更に、そのタイミングで現在のマスターディスティラー、ジム・マッキュワン氏が中心となって見事に再建を遂げた蒸留所となったのです。

現在では、テロワール(自然環境)主義を信念に、真のアイラウイスキー作りが行われています。

ブルックラディ蒸留所
出典:ブルックラディ公式

ブルックラディの製法

ブルックラディ蒸留所では、テロワール製法が採用されています。
この製法は、2001年に蒸留所を再開させたときに新しくオーナーとなったジム・マッキュワン氏により導入されました。

ちなみにテロワールとは、ワインの用語です。
その土地の気候や土壌、地形の特徴といったその特定の地域における全ての環境により、個性が生まれるという意味になります。

そんなブルックラディでは
・ブルックラディ(ノンピーテッド 0ppm)
・ポートシャーロット(ヘビリーピーテッド40ppm)
・オクトモア(スーパーヘビリーピーテッド80〜300ppm以上)

の3種類のブランドを扱っており、生産割合はブルックラディが70%、ポートシャーロットが20%、オクトモアが10%となります。

ブルックラディの種類、その他シリーズ品についてご紹介

ブルックラディ アイラ バーレイ 2010

アイラ島の大麦を100%使用した、2010年蒸留のシングルヴィンテージです。ハチミツやシトラスのフレッシュな味わいが特徴です。

販売年代ごとにいくつかのボトルデザインが存在しているのがコレクター心を揺さぶり

アイラ島内で
・単一農園(シングルファーム)
・単一畑(シングルフィールド)
・単一年シングルヴィンテージ
・単一品種(シングルバラエティ)

という限られた条件下でつくられた地元愛を感じるこだわりのボトルです。

ポートシャーロット 10年

ポートシャーロット10年は、ブルックラディ蒸留所で製造されておりヘビリーピーテッドのシングルモルトウイスキーです。

非常にスモーキーでフェノール値は40ppm、ラフロイグと同じくらいのフェノール値となっています。

ポートシャーロット スコティッシュ バーレイ

フェノール値40ppmのヘビリーピーテッド・モルト。ピーティな味わいの中にも、洋梨やバニラなどの複雑なアロマを持っています。

オクトモア07.1 スコティッシュバーレイ

世界最強のスーパーへビリーピーテッド。フェノール値は、脅威の208ppm。5年熟成で加水無しのカスクストレングスです。

まとめ ー アイラウイスキー「ブルックラディ」はウイスキー初心者に飲んでほしい1本

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介したのは、アイラモルトウイスキーの「ブルックラディ ザ クラシック ラディ」でした。
ブルックラディのフラッグシップであり、鮮やかなラディ・ブルーのボトルは見た人の目を魅了します。フローラルでエレガントな飲みやすいその風味は、アイラモルトの入門にピッタリの1本です。

ぜひ一度お試しあれ!

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