小遣いを浪費しまくりのとんぼである、ごきげんよう。
依存症って、依存症だけを治そうと思ってもダメみたい。依存症になる原因を取り除かなければ結局またどこかに依存が現れる。
わかりやすく言えば、元気になれば自然に消えていくのが依存症という感じかな。消えない系の依存もあるはずだが。
さて、長男の国語の話。
国語が壊滅的
ほぼ毎晩、長男(小5)の勉強についていて気になることは多い。その中でも不思議に感じるのが壊滅的な国語の成績。
4年生から塾に入って、月例テストで毎回国語は30点台。よくて40点いくかどうか。
今月上旬にあった最新のテストに至っては、なんと27点だった。もちろん100点満点中の27点だからとんでもなく低い。
全国平均が55〜60点程度なので、平均の半分以下の点数である。
……そんなことある?
いやこれね、不思議なんだよ。本当に不思議。
長男には読書するように仕向けてきたので、おそらく中学受験勢の中でも読書量では負けていない……とまでは言わないが、ギリ食らいついている方だと思う。
ハリーポッターもスローペースながら面白いようで、現在は6巻を読んでいる。学校の図書館でも伝記を借りて読んでるそうな。
まったく本を読まない大人も多いというから、一般的に読書量が多い方にはいるだろう。
そういえば1年以上前に、あまりに国語の成績が悪いんで読解力のテストをしたことがある。
適当な軽い本(銭天堂とか)を音読させて、内容をちゃんと理解してるか問題を出す流れで。
……それが、全問正解するんだよ。明らかに内容を理解してるし楽しんでいるし、面白ポイントも掴んでいた。内容について議論ができてしまう。
あまりに理解してたもんだから問題出すのも馬鹿らしくなるくらいには理解してた。
また読んでるハリーポッターについても、私とハリポタ談義ができるくらいには内容を把握してる。キャラクター名も魔法も名シーンもほとんど覚えている。
好きな闇の魔術の防衛術の先生は?と聞いたら私と同じ先生(ルーピン)をあげるくらいだし、5巻のクライマックスでは2時間ほどノンストップで読み続けていた。
ちゃんと感情移入もできてると思われる。
というか、一緒に国語の月例テストを復習したら解けてしまう。算数の難しめの論理問題も一緒にやったら解けてしまう。読解力はあるのだ。
さらに漢検は6級まで受かっている。基礎的な漢字力もあるはずだ。
……なぜこれで27点をとってくるんだ?
8割取れるだろとまでは言わんけど、平均取れる実力はあるように見える。あまりにも低すぎやしないか。
苦手な問題
現在長男との勉強タイムを設けていて、その中で国語も一緒にやったりした。上でも書いた通り、壊滅的だったはずのテストも一緒にやると答えに辿り着く。
読解力は間違いなくあるから、一緒にやりながら???となる。この子は何がわからなくてこの問題が解けなかったんだろうって。
で、最近は算数ばかりやってる中で気づくことがあった。
一緒に勉強をしてて、理解力+計算の速さに正直驚くことがある。過去に出会った類似の文章問題では解答に辿り着くのが速すぎてついていけない時もある。
え、これ暗算で解けたの?カンニングしてない?と言いたくなるくらいの速さ。
ただそれは慣れ親しんだ問題の話で、どうも初見の問題文を丁寧に拾っていくのが苦手っぽい。
理解してる単元であっても、ちょっとひねった文章問題になるとそもそもスタートからズレた解き方をする。
出会ったことのないタイプの問題文を丁寧に紐解く力がないといった方がわかりやすいか。
めちゃくちゃ難度の高い初見殺しの応用問題とかではないんだ。基礎を知っていて、問題文をちゃんと読めるなら解けるような問題。
私でも初見で解けるんだから、長男に解けないわけがない。
でも解けない。話を聞いてみると問題文を正しく理解できていない。(正直、問題文が微妙なのもあるが)
これは○○を考える問題だよと伝えたら「あ、そうか」となり、そこからはスムーズに解いていけることも多い。
うーん。
気になるのは、その問題文がそんなに難しくもないというか。これを長男が理解できないわけないよなって。
おそらく、まともに読んでいるのならば解けたはず。よくわからないと思っても、一文ずつ丁寧に紐解いていけば理解にたどり着いたはず。
つまりは理解する力はあるのにそもそもまともに問題文を読んでいないという、結論に辿り着く。
問題に取り組む姿勢というかなんというか。
まあ暫定的な推察だけど。
国語で考える
もしかしたら好奇心的な課題かもしれない。興味が持てない文章は頭に入ってこないとか、すでに理解してるならまだしもよくわからない文章は読む気がせんとか。
まあ算数はいいわけだよ。一度出会えば類似問題として頭にストックできるし。
問題はやはり国語か。
そもそも国語はスタートからして、長男にとって興味がない長文を読まされる。興味がない長文に関する興味がない問題を読まされる。
もはや壊滅的で当然というか、これで長男が高得点とったら奇跡なんじゃないか。長文を読んで内容を理解しただけですごいというか。
それにほら、国語ってほぼ初見の問題ばかりだ。
毎回新しい小説やらエッセイを読まされて、毎回その内容に沿った独自の問題を解くような。算数のようにわかりやすい類似問題はそうそうない。
これ解けるわけない。文章問題テクニックとかそういうこと以前の問題のような気がしてきた。
問題文を正確に把握できないのだから、テクニックを使ったところでずれた解答にしかたどり着かないのではないか。
……どうだろう。
テストに出てくるような長文に慣れ親しみ、問題文に多く触れれば少しずつ頭の中に類似問題チャンクみたいなものが出てくるんかなぁ。
国語はなかなか難しいね。
向いてなさそう
それはやめとけと言われそうだが、私の頭の中に「完全に国語を捨てる」という選択肢が湧いてきてる。
一般的な読解力があるのであれば、わざわざ受験特有の謎の問題文に自ら合わせていく必要はないのではないか。
それなら今まで通り好きな本を読んでもらって、漢字や熟語だけは勉強して、残りのわかりやすい三教科でいい点数を狙った方がいいのではないか。
長男が受験する学校なら、国語が30点でも他頑張れば合格ラインには何とか届くだろう。
読解力はある。他の教科の文章問題を理解する力もある。国語の問題ができないだけなのだ。
それで何か人生に悪影響があるか?
……とは思うんだけど、まあまだ切り捨てるにいは時期尚早か。三教科勝負は怖いのもあるし、伸ばせるなら伸びてほしいし。
一つ打開策として思いついたのは、やはりジャンル問わず色んな話を聞かせるのはいいかもしれない。
まったく見知らぬ世界の聞いたこともない長文を読まされるよりも、何となく知っている世界の話の方が面白い。
医者あるあるより学校あるあるの方が面白いみたいな。
だからあれかな。長男の読解力はある程度信じるとして、一緒に国語に出てくるようなさまざまな文章を読んで、その内容の面白ポイントを議論するとか。
そうやって見える世界の解像度を高めていけば、自ずと初見の文章にも興味の引っ掛かりがあって理解しようと前のめりになれるのではないか。
興味がある内容なら問題文にも食いつくことだろう。興味さえあれば解けるはず。
……なんか中学受験の家庭教師としてずれてる感はあるが、好奇心によって読解力が大きく左右される長男に適した学習法のような気がしてる。
とりあえずはまだ切り捨てない方針で粘ろうか。調べてみると設問に線を引くとかすぐ使えそうなテクニックもあったんで併用していきます。
ここまで読んでいただき感謝。
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