ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小5)の学力が向上した気配がして気に入らない本音の話

今日も今日とてドライブから1日が始まったとんぼである、ごきげんよう。

 

障害児の娘と朝からドライブ。これよく書いてるけど、今ではまったくもってネガティブな意味合いはない。

 

私にとっては割と楽しみの時間ですらある。だって本聞けたり、英語の音声聞けたり、勉強し放題じゃん。スーパー寄ってコーヒー買って、なにこの幸せな時間。

 

よっぽど娘が荒れてなければこんなに素晴らしい時間はないと思うので、手放さないようにしたい。たまに妻が「私がドライブに行く」と言ってくれるが普通に断ってる。

 

何より娘も喜んでるからな。

 

さて、今日は昼から長男と遊び倒してきた。そんな長男の学力に嫉妬する話。

 

◆家族の紹介

長男の学力問題

公立中高一貫校の中学受験を目指す、うちの小5の長男。土曜日に毎月ある学力判定テストがあった。

 

これ、5年生からは塾のクラス分けの判定にも使われる。4教科で平均60点とれば上のクラスに入れるんで、そんなに難易度は高くないはず。

 

何度かブログで書いてきた通り、長男のテストの点数は横ばいか右肩下がり。平均50点前後。

 

なぜかって?

 

復習しないからだよ!!!

 

と正直イライラはしてる。私は勉強が好きだから、長男のやり方がとても気に入らない。

 

勉強は大きく分けて二段回ある。

 

まず理解すること。そして理解したものを何度か復習して記憶すること。

 

長男は塾には休まず行ってるし宿題があればやっているようだ。だから最低限の理解はしてるだろう。しかし記憶のための復習をしようとしない。

 

復習なんて塾に行かなくてもいつでもどこでもできるわけで、塾が丁寧に復習に付き合ったりもしない。

 

これでは学んだものをポイポイ捨てながら前に進んでるようなものではないのか。せっかく理解したものを一年後にはすっかり忘れているんじゃないのか。

 

めっちゃ効率悪くない??

 

中学受験とは言え範囲が決まってるわけだから、本返し縫いみたいなさ、一歩下がって二歩進んで……を繰り返した方がいいじゃないか。

 

そう思ってるわけですが、本人が困ってないみたいだから何も言わない。

 

本当に、学習についてまったく口を出さない。テストの結果や学校の通知表を確認するくらいで、何も言わない。

 

この程度ではテストの結果が上向くことがないと身をもって経験しろと思っている。現実の厳しさを知った上でどう動くか自分で考えろと。

 

と思ったら、今回のテストはちょっと様子が違ったっぽい。

最後まで解けたとか

長男の自己申告なので結果を見るまではわからないと前置きしつつ、長男的には今回のテストは最後までスラスラ解けたという。

 

これまではそもそもテストを最後まで解けなかった。5~6割くらいで時間がなくなったのか力尽きたのか、解答用紙の後半はほぼ白紙状態が当たり前。

 

だから点数も20~50点台だった。それが最後まで解けて、しかも時間が余ったという。

 

……そんな急に学力がブレイクスルーすることある??

 

でまあ聞けば、本人的にはだよ。自分でもびっくりするくらいに読書の効果があるというのだ。

 

本を読むようになったからか、やたらと問題文がスラスラ読めて理解もできる。だから意外と簡単に最後まで解けてしまったとか、なんかそんな感じのことを言っていた。

 

くっ……そうか……そういうことか。読書がそんなに効果があったのか。

 

複雑な気分である。

教育方針が功を奏したか

長男がやたらと本を読むようになったのは、私がそうするように仕向けたからだ。

 

いや、人聞きが悪いな。

 

中学受験したいと口では言うくせに勉強したがらない長男。この子が楽しみながら学習できる方法はないかと考えた結果、読書にたどり着いたのである。

 

それもつまらない文学的な価値のある読書ではなく、子供が好きそうなアニメとか漫画とかを小説化したような本。

 

ワンピースのアラバスタ編の小説や、イナズマイレブン、ナルト、ポケモン、学校の怪談などなど、とにかく長男が楽しんで読める小説をかたっぱしから図書館で借りてきた。

 

うちはYouTube&ゲームに時間制限があるもんで、基本は暇である。長男は暇だ暇だと文句を言っている。

 

そんなに暇なら好きなアニメの小説は読むはずだと、その辺に置いておいたら普通に読んでた。強要はしていない。

 

読みながら一人で笑ってるし、家族と会話もせずに黙ってずーっと本読んでる。興味があるものへの集中力は人並みはずれている。

 

ただ段々と図書館で借りる本のネタも尽きてきたので、数ヶ月前には私のお気に入りであるハリーポッターを薦めてみた。世界中の子どもたちが愛する本だと。

 

最初は分厚いと渋っていたものの、雨が降ってどこにも出かけられない日があってね。ハリーポッターを読む以外に選択肢がない。

 

そこで暇すぎた長男は諦めてハリーポッターを読み始めて。

 

1~2ヶ月かけて1巻を読破してしまった。その後もゆっくりゆっくり、毎日30分ずつ読み進めて、もうすぐ3巻に入ろうとしてる。

 

面白いらしい。何度もハリーポッターを読んだ私が内容について話をすると、普通についてこれる。ちゃんと理解して読んでいるようだ。

 

……まあ、私が学力向上に手助けできることはこれくらいだ。あとは好きにせえ。

 

でも、この程度の読書で学力が上がるわけないけどな。

 

と思いながら放置していたら、読解力が上がってテストがスラスラ解けたと本人が言ってくるから。

 

何だろう。

 

正直なところ、嬉しさ10%、嫉妬90%ってところだろうか。

 

読書するように仕向けたのは私だし、学力向上の手助けになったらいいなと思ってやったことだし、それが結果に繋がったのなら本当は嬉しいことなんだろうけど。

 

この程度で学力向上されても困るのだ。

 

適当に塾行って復習もしないで、休みは遊びを最優先にして遊び倒して家ではYouTube見てゲームしてテレビ見て。

 

夜の数十分だけ楽しそうに本読む。

 

これで学力向上されたら溜まったもんじゃない。お前はもっと自主的な努力をして、辛酸を舐めながら学力向上させろ、ふざけんなよ。

 

そう思ってしまった。

嫉妬だよ

やばいっしょ?でもこれが本音だから面白い。何でこんなこと感じるんだろう?

 

あれかな?

 

モテない友達を合コンに誘ったら、なぜかそいつが一番人気の女性をお持ち帰りしてしまったとか。

 

売れない同期芸人をテレビで紹介しまくってたら、そいつの方が売れっ子になってしまったとか。

 

なんかそんな感じ。

 

少しでも引き上げてやろうと良かれと思って行動を起こしたら、いつの間にか追い抜かれていた。まあ一言で言えば嫉妬なんだけど。

 

しかもほら、わしが育てた!とも言い難いんだよ。

 

10年前の私ならドヤ顔で言うよ。

 

「"私が"本を読ませたおかげだろ」

 

今は違うんだよ。そうじゃない。本を借りてきたのは私だし、確かにきっかけを作ったのは私かもしれない。

 

でも本を読んだのは長男なんだよ!!

 

私じゃないんだ。暇だったとか本があったからとか環境要因はあったにせよ、最終的に読書という選択をしたのは長男自身なのだ。

 

つまりこれは長男の努力であり、功績であり、実績である。本を読まない選択肢だってあったのに継続的に読み続けているのだから。

 

それなのに「わしが育てた」とかマジで空気を読めよ案件でしかない。

 

長男は長男なりの努力をして、読解力が大幅に向上した。本人が実感するほどの成長を遂げつつある。

 

学習の方法なんて一つではない。復習して暗記することに対して拒絶反応が強いんだから、無理矢理やっても効果は薄いだろう。

 

単純に好きで楽しくて続きが気になるから本を読む。だからこそ集中できるし頭に入る。理解しようと前のめりになれることは重要だ。好奇心こそが学習の原動力である。

 

だからまあ何と言うか、私の想定とは違う成長して、これで上のクラスにまで上がっていくのでしょう。

 

……うーん。

 

でもやっぱり、この程度の読書でブレイクスルーしちゃうわけ?と思ってしまう。

 

何でこんなに納得いかんのか。結果を得るためには苦しむべきとの思い込みがあるのかもしれない。

 

もちろん、以前に書いた完璧主義の呪いもあるぞ。

www.rabbitonbo.com

 

結果が楽しみではある

などと書きつつ、もしかしたらテストの結果自体はそこまで変化はないかもしれない。普通に下のクラスでした、と。それはそれで納得いかないが。

 

ただ点数に反映されない"読解力"がついているのは間違いないはずだ。

 

テストの問題を眺めていると、読解力は国語だけでなくすべての教科に通ずる。社会や理科はもちろん、問題文が長すぎて理解するだけで一苦労の算数の問題とか普通にある。

 

文章をスラスラ読めて理解できる力は、中学受験を受けずとも今後の人生で大いに役に立つであろう。

 

だから素直に喜びたいのだが。嫉妬が邪魔をするな。

 

私ももっと勉強したいのに!とか。私だったらもっとうまくやるのに!とか。この程度でドヤ顔されてもつまらんなとか、お前自主的に考えて動いてねーだろとか。

 

日々の忙しさとか、長男に自由な時間を作ってあげる大変さとか、こっちは疲れ切ってるのにとか、色々と文句も言いたくなる。

 

いやいや、分けて考えよう。私と長男の人生はまったく違うのだ。二人は別の人生を歩んでいる。私は私のベストを尽くせばいいじゃないか。

 

親と子で立場がまったく違うのに同一視するからおかしくなる。意識して心の距離をとらないとネガティブな思考に飲み込まれてしまう。

 

私は私の道を行く。それでいい。想定外のルートで子供が親を超えていく。素晴らしいではないか。次世代を生きる子供たちはそうあるべきだ。

 

そこに嫉妬してどうする。

 

いやしかし、私ももっと必死に頑張ってれば嫉妬なんてする暇もなかったろうに。一生懸命に生きていないからこんなことになる。

 

長男に負けないくらいに頑張りたい。

 

と言った葛藤は長男に一切言うことなく、今後も見守っていこうと思います。

 

あ、今日は長男とマイクラやってヒロアカの映画見て、今年度中にキャンプに行く約束もしたぞ。嫉妬の炎が渦巻いていても現実では父ちゃんを頑張っている。

 

しかも楽しい時間だった。ようやっとる。

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ