「トマトは南アメリカ原産でナス科ナス属の植物である。」
「植物には矮性や芯止まり性という性質を持っている品種があり、草丈があまり伸びないので鉢などで気軽に栽培することが可能だ。」
「トマトは30種類の品種を栽培している。」
「品種名はレジナ、レジナエロー、ぷちっ娘レッド、ぷちっ娘オレンジ、ぷちっ娘イエロー、トマト大王 (トレーディングタイプ)、トマト大王 (スタンディングタイプ)、マンマミーア、シュガリーテール、ホームルビー、ジャングル、シシリアンルージュCF、トスカーナバイオレットCF、ブラッディタイガー、ピッコラカナリア、ナポリターナカナリア、サリーナエメラルド、ミニキャロル、キャロルロゼ、オレンジキャロル、イエローキャロル、アイコ、プリンセスアイコ、チョコアイコ、オレンジアイコ、イエローアイコ、シンディースイート、シンディーオレンジ、ホーム桃太郎EX、桃太郎ゴールドである。」
矮性の特徴
「例えば一般的なトマトの品種は草丈が数mまで伸びるが、矮性の品種は約15~60cmで成熟して開花するようになり果実を付ける。」
「園芸では30cm以内の品種を指すことが多いが、植物の種類によって違うので一概には言えず、穀物の場合は短稈 (たんかん) と呼ばれている。」
「この矮性の植物は高層住宅が増えた1960年代から急速に需要が拡大し、ベランダを利用して鉢やプランターで栽培できるため人気になった。」
「これは品種改良によって元々の性質として持っている他に、接ぎ木や遺伝子組み換えや薬品処理などで人為的に生み出される。」
「通常は生長点に新しい葉が生えて生長し茎が伸びていくが、芯止まり性の場合は生長が止まってしまうため草丈や樹高が高くならない。」
「この芯止まりという性質は主枝だけではなく脇芽から発生した茎にも同じ現象が見られ、放任栽培で主枝にして収穫量を増加させることができる。」
「例えば一般的なトマトの品種は主枝がまっすぐ上に伸びていくが、芯止まり性の品種は2段目の果房が付いた後に生長が止まって伸びなくなる。」
「これは品種改良によって元々の性質として持っている他に、何らかの影響を受けて生理障害として発生する場合がある。」
「果実の重さは約10~15g、形はプラム型、果皮は赤色、果肉は赤色だ。」
「草丈は約50cmの矮性、次々に脇芽が発生するが、全て1~2節で止まって手間がかからない。」
「脇芽を摘むと着果数が減るので放任栽培が望ましく、うまく栽培すれば約500個も果実が付く。」
「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」
ナント種苗: シュガリーテール
田吾作「これはナント種苗のシュガリーテールというミニトマトである。」
「果実の重さは約10~15g、形はプラム型、果皮はピンク色、果肉はピンク色だ。」
「草丈は約1~1.2mの芯止まり性、次々に脇芽が発生するが、全て1~2節で止まって手間がかからない。」
「糖度は約9~10度で、安定して素晴らしい食味の果実が付く。」
「病害虫抵抗性は特にないので、栽培期間中に農薬を散布して防除する必要がある。」
田吾作「以上が田吾作ファームで栽培中のトマトの品種 ⑤だ。」
「マンマミーアはトマト大王のように矮性種で収穫量が多い品種で、名称は放任栽培できることから『そのまんまでいいや』が由来だと思われる。」
「シュガリーテールは芯止まり性でミニトマトでは珍しくピンク色の果実で、名称の通り砂糖のように甘味が強くておいしい。」
「種苗会社と言えばサカタのタネやタキイ種苗の二大大手メーカーが有名だが、ナント種苗はユニークな品種をリリースしているのが魅力的だ。」
「明日の記事ではトマトの栽培品種 ⑥を紹介する。」