日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ランプの妖精

2024-05-09 07:00:00 | 植物

「ランプの妖精」---可愛い名前ですね。

本名はストロビランテス・アニソフィルス

下を噛みそうな名前です

だから、流通名の「ランプの妖精」の方を採用します。

 

「ランプの妖精」は比較的新しく日本に入ってきたので、まだあまり知られていない花のようです。

ウォーキング中に通り沿いのお宅の前庭に咲いていたのですが、ペチュニアなどの春の花と一緒に植えられていたため、草花のように見えました。

ところが、実際には常緑低木になっていて、樹高は1mくらいにもなるようです。

淡紫色の筒状の花が2~5月ごろに咲くようなのですが、見つけたときはもう盛りを過ぎていたようで、既に咲き終わった花の数の方が多くなっていました。

 

細い茎がよく分枝し、光沢ある緑色の葉が広がるのですが、その葉は秋になると紅葉します。

画像のように、葉の色は花の咲く頃が、一番濃くなるようです。

 

どうして「ランプの妖精」という名前になったのか調べてみたところ・・・

愛知県にある『フラワーガーデン戸谷』さんが商標登録を所得していました。

「学名」で説明しても、なかなか覚えてもらえなかったため、従業員から名前を募集したそうなのです。

その結果が「ランプの妖精」で、その名前で商標登録したとのことでした。

でも、名称を独占する意思は全くないので自由に使っても良いらしいです。(フラワーガーデン戸谷HPより)

 

 


 

学名:Strobilanthes anisophyllus

英名:Goldfussia

流通名:ランプの妖精

科名・属名:キツネノゴマ科 ストロビランテス属

原産地:インド、アッサム地方

 

全く関係ないのですが、花や葉の色と形がちょっとペンステモン・ダークタワーズに似ているような気もします。

[ペンステモン・ダークタワーズ]

 

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アズキナシ(小豆梨)

2024-05-07 07:00:00 | 植物

1月頃、ウォーキングコース途中の大きな木に赤い実がびっしりと生っていました。

ちょっとくすんだ赤い色の実でした。

この木、何の木? と思い調べてみたところ、候補はたくさん出てくるのですが、なかなか分からず、そのままになっていました。

 

 

先日、この木の下を通ったのですが、何と赤い実はなくなって、緑の葉っぱと白い花に変わっていました。

花を見ればどうにか名前を調べることができる、そう思い、早速検索しところ、「アズキナシ(小豆梨)」だということが分かりました。

 

樹木に咲く白い花は似たような花が多いですね。

この木を見てどうして「アズキナシ」と断定したのかというと・・・

アズキナシはバラ科の落葉高木です。

同じバラ科の木ではサクラ、ウメ、ナシの他にカマツカ、ナナカマド、ガマズミ、ベニカナメモチなどがあります。

アズキナシの花は大きさは1.5cmほどで多数の花が集まって咲き、長いシベが花びらの外側に飛び出しているのが特徴のようです。

でもこれって、ガマズミやナナカマドなどの他の木の花も同じような特徴なのですよね。

だから、花だけでは樹木の名前の特定は難しいから、やっぱり葉や樹皮、樹高・樹形、実なども調べなければなりません。

 

そこで、樹皮を見ました。

アズキナシの樹皮灰黒褐色は縦に筋が入る(同じ属のナナカマドは横に筋)。

次は葉っぱです。

5cm~10cmほどの大きさで円形に近い菱形状の葉で、縁には鋸歯、葉先は短く尖って、基部は円形になっている。

最も大きな特徴として、10本~13本の規則正しい、直線型の葉脈がある。

そして、実です。

10~11月の頃に、大きさは直径1.5cmほどの小豆大で、梨に似た形の実が生り、赤い色の中に白い点が入っているのが特徴。

時が経つと赤い実はくすんだ色になってきて、枝いっぱいに実がついた状態になる。

これらのことを参考にして画像を見比べてみました。

その結果この木が「アズキナシ」となったという訳です。

 

--- アズキナシ ---

日本中どこでも見かけることができる落葉高木。

名前の由来は、果実が小さくアズキほどの大きさだからとか、実の形がアズキに似ていて、花がナシの花に似ているからなどの説があります。

別名では『ハカリノメ』、これは葉脈が規則正しく並ぶのと、若い枝に目盛りのような皮目があることから、その様子が『定規』のようだからのようです。

樹高は15~20mにもなり、春には白い花、秋には紅葉と朱色の実が楽しめるため、庭木としても多く利用されているようです。

 


 

学名:Aria alnifolia

英名:Korean Whitebeam

科名・属名:バラ科 アズキナシ属(ナナカマド属)

別名:ハカリノメ、カタスギ

原産地:日本、朝鮮半島、中国

 

 

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ハナミズキ

2024-05-05 07:00:00 | 植物

ハナミズキも満開を過ぎたようです。

でも、今年になって初めて気づいたことがあります。

今までどうして気づかなかったのか、何を見ていたのだろうと・・・

何かって? それは、ハナミズキの花の開き方です。

最初に、花びらのように見える部分は総苞片(そうほうへん)というガクが変化したものです。

実際の花は内側にある部分で、小さな花の集合花です。

(ここでは総苞片と小さな花をまとめて花としてあります)

 

1本の木にたくさんの花が咲いているのですが、その中に丸くなった花があるのです。

そのような花が今年はやけに目立っていました。(というか、今までは気づかなかったのかも)

そこで、丸くなっている花を良く見てみると・・・

風呂敷の四隅をつまんで中央に集めたような形をしています。

 

その花がどのように変化していくのかを追ってみました。

① 4枚の総苞片が中央上部で全部くっついています。(内側の小花を保護しているようにも見えます)

② 対になっている総苞片のそれぞれが離れ始めました。

③ 総苞片全部が離れて、開いていきます。

④ 完全に開きました。

 

このように先端がくっついていた総苞片が開くので、中央にへこみができたり、その部分が茶色くなったり、切れたりする訳だったのです。

でも、くっついていた部分がどうして茶色くなったりするのかは謎です。

それにしても、今まで何年も全く気づかなかったのもおかしかったのですが、不思議な咲き方ですね。

 

 

 

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ラナンキュラス

2024-05-03 07:00:00 | 植物

ウォーキングコース途中、大きな鉢に植えられた、さまざまな種類のラナンキュラスだけを並べていた家がありました。

見事としか言いようありませんでした。

 

 


 

学名:Ranunculus asiaticus

英名:Crowsfoot、Gold Nnots、Persian Buttercup

別名:ハナキンポウゲ(花金鳳花)

科名 ・ 属名:キンポウゲ科 キンポウゲ属(ラナンキュラス属)

原産地:ヨーロッパ南東部、トルコ、シリア、イラン

 

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ジャケツイバラ(蛇結茨)

2024-05-01 07:00:00 | 植物

4月29日、今年も「ジャケツイバラ(蛇結茨)」の花を見に行ってきました。

場所は『市川万葉植物園』です。

毎年、ゴールデンウィークの前ごろに満開になるのですが、今年は開花が少し早かったようです。

だから、木の下には既に散ってしまった花が黄色い絨毯のようになっていました。

それでもまだまだ見応えがありました。

 

 

「ジャケツイバラ(蛇結茨)」はマメ科の木、別名がカワラフジ(河原藤)。

太いツルがからまる様子を、ヘビのとぐろを巻いた姿に例えてこの名前になったようです。

するどいトゲがあります。

万葉集にも詠まれているほど古くからある木なので、万葉植物園内に植えられています。

万葉名は『皂莢(ざふけふ)』(皂莢=”そうきょう”とも読むようです)。

『皂莢(ざふけふ)に 延(は)ひおほとれる 屎葛(くそかづら) 絶ゆることなく 宮仕へせむ』 

万葉集には『高宮王(たかみやのおおきみ)』の1首だけが詠まれているようです。

 

万葉植物園では万葉集に出てくるすべての植物に説明書きがあります。

ジャケツイバラの木の下にあった、説明書き。(ざふの漢字が違っている? どちらが正しいのか?)

 

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