サウジアラビア

【サウジアラビア】咳喘息悪化で病院へ行ってきた(リヤドの私立病院、SMC Hospitals)【海外生活】

先日、風邪を引いたのをきっかけに持病の咳喘息がひどくなってしまったので、リヤドにある病院に行ってきました。

実はサウジアラビアで病院に行ったのは初めてではなく、現在定期的に通院しているのですが、別の病院、別の診療科なので、そっちはまた目処が立ったら別途記録しようと思います。

では今回は、SMC Hospitalsの内科受診について…

サウジアラビアの病院について

国立病院と私立病院

サウジアラビアには、サウジ人がかかる国立病院(軍病院とか王立病院とかもある)と、サウジ人富裕層と外国人がかかる私立病院があります。
(ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、サウジ人は医療費が無料だそうです。国立病院に行けば基本的に無料。)

ということで、今回私がかかったのは、私立病院のSMC Hospitalsというところです。大きくて新しい総合病院で、患者さんはほぼサウジ人のよう。2回行きましたが、外国人を見たのは1度きり、欧米系の夫婦でした。

SMC Hospitalsはリヤドに2つあって、私が今回行ったのは、King Abdullah Rd.の方。

病院で働くスタッフは多国籍

私を担当してくれた医師は、サウジアラビア人。看護師さんは南アジア系でした。
病院の予約時に医師を自分で選択するのですが、その選択画面を見る限り、サウジアラビア人医師が多いようです。
看護師さんは、ほぼ南アジア系でしたが、ちらほらアラブ系もいました。

他の病院に通っていると先述しましたが、そちらの病院はサウジ人医師より外国人医師が多くて、シリアとかエジプトとかインドとか…それが普通なのかなと思っていたので、今回SMC Hospitalsにかかったことで、病院によって違うってことがわかりました。
ちなみに普段かかっている他の病院で働いている看護師さんは、ほとんどフィリピン人です。

ラマダン中の営業時間

今回はラマダン中の受診になりました。ラマダン中とそれ以外の期間では、予約可能な時間が違っています。

普段はだいたい、朝の9時頃から夕方6時頃の予約枠なのですが、ラマダン中は、昼or夜から深夜という感じでした。

私の担当先生の予約可能時間はこんな感じ(ラマダン中)↓

救急は24時間営業です。

予約から受診、薬をもらうまで

まずはスマホアプリで予約

サウジアラビアの私立病院には、各々スマホアプリがあるようで、そのアプリから予約します。

SMC Hospitalsのアプリ↓

アプリでは予約が取れるだけでなく、過去の診療内容や投薬指示の内容も確認できます。
あとは、レントゲンのデータとかもこのアプリで見られるようです。

いざ、受診!料金は前払い

短期間で2回受診したので、それぞれ何をして、いくらかかったのか書いておきます。
基本的な流れは同じで、受付で支払い→血圧測定→診察→再度受付で吸入薬の支払い→吸入→薬局って感じです。

1度目の受診

まずは受付に行って、予約したことを伝えます。携帯電話番号を伝えると予約内容を照会してくれて、受診料345リヤル(税込)を支払い。(支払い方法はクレジットカード、デビットカード、現金から選べます。)
で、名前が呼ばれるまで待ちます。

程なくして呼ばれ、血圧と体温測定、身長と体重を自己申告で看護師さんに伝えました。
で、また少し待つように言われます。

ついに先生とご対面。
症状を伝えて、元から咳喘息であること、毎日薬を吸入していること、その他懸念事項を伝えました。アバヤの上から聴診器。日本でやるような、喉の状態の確認はありませんでした。
その後、投薬指示(何をどれだけ、何のために飲む・吸うか説明)と、病院のネブライザーで吸入してってくださいとの指示。「じゃあ、また4日後に来てください。14日以内の再診であれば、受診料をまた払う必要はありませんよ〜。」とのことで、先生とのお話終了。

さて、またお支払いの時間です。ネブライザー代(吸入薬)を受付で支払います。149.50リヤル。
支払ったらすぐに看護師さんの元へ行って、吸入する部屋に連れて行ってもらいます。10分くらい吸入して、終了。

最後に、病院に併設されている薬局で、処方された薬をもらいます。
受付と薬を出してくれるカウンターが別なので、まずは受付で電話番号を伝えて、番号札をもらいます。番号が呼ばれたら、カウンターへ行って、自分の名前と担当医師の名前、薬の確認があり、料金を支払って終了。
今回は、Predo 25mg Tabletというサウジアラビアの製薬会社(JPI)が出している薬をもらいました。41リヤル。

吸入薬は、街中の薬局で自分で購入したもの(日本で処方されていたものと同じもの)が2か月分残っているので、それは出してもらいませんでした。
日本だと、吸入薬も病院で処方箋もらわないと買えないのですが、サウジは処方箋なしで薬局で買えちゃうんですよね。
ちなみに、SMC Hospitalsの薬局は街中にもあるLemonという薬局でした。病院にかかる前に自分で吸入薬を買った薬局もLemon。

これで1回目は終了。受付から薬局で薬をもらうまで、所要時間は40分くらいでした。運が良かったのか、あっという間!
合計料金535.50リヤル。ほぼ受診料。

2度目の受診

4日後に来てねと言われましたが、5日後に再診。

受付でイカマ(外国人登録証)の番号を伝え、予約を確認してもらいます。
(サウジは携帯電話番号と個人のID番号が紐づけられているので、どちらを伝えても照会できる。日本で例えるなら、携帯電話番号とマイナンバーが紐づいている感じ。)
14日以内の再診なので受診料を払う必要はなく、そのまま名前が呼ばれるまで待ちます。

名前を呼ばれ、前回と同じく、血圧と体温測定、身長と体重は自己申告。で、また待つように言われます。

さて、先生との再会。
症状がだいぶ良くなったことを伝え、今後の投薬について説明があり、また期間をあけて後日受診するように指示がありました。(期間をあけて後日受診するのは、私の都合のせい)
次の受診まで期間が空き、自分で行う吸入薬が切れそうだったので、同じ薬をくださいと頼みました。
あとは、「今回ネブライザーしていきますか?」と聞かれ、やっとくか〜って感じで、ネブライザー追加。これで、先生とは次回の受診までしばらくサヨナラです。

ネブライザー代を受付で支払って、専用の部屋で吸入。149.50リヤル。10分後、終了。

最後に薬局。前回と同じ流れで、受付で携帯番号を伝えて番号札をもらい、番号が呼ばれたらカウンターへ。自分の名前と担当の先生の名前、薬の種類と数の確認があり、支払い。
今回は日本でも処方してもらっている、GSKのレルベア200を出してもらいました。1つ158.40リヤル。これを3か月分で、475.20リヤル。
日本でもこの薬の薬価は、これくらい。日本だと保険でだいぶ安く買えますけどね。

今回は予約時間よりちょっと早めに行っちゃったのと、若干混んでたのもあって、所要時間は1時間半。
合計金額、624.70リヤル。高いですけど、ほぼ薬代ですね。

受診料と保険について

サウジアラビアで加入している保険によって、受診料をカバーできる病院が変わってきます。
我が家が加入している保険は、SMC Hospitalsは対象外で、一旦、その場で全額支払いました。
後日、自分たちで保険会社に申請をして、一部返金されるような形です。

サウジアラビアの私立病院について、個人的な感想

意外に、気軽に受診できました。
予約もしやすい、清潔、先生も看護師さんも愛想良くてテキパキ。
質問したら、しっかり説明してくれるし、こういう方法もあるよという提案もしてくれる。
毎回受診後に、SMSで医師についてのアンケートが送られてきて、病院アプリで医師ごとにレビューが閲覧できるようになっているので、まともな先生だけ残ってあとは淘汰されていくのかなぁと思ったり…。

日本より病院いきやすい国なんて、ほとんどないんじゃないか?と思っていたのですが、サウジアラビアも結構気負わずに行けました。
私が医療従事者ではないので、もしかしたら日本の医療従事者の方からしたらツッコミどころ満載なのかもしれませんが…。

さて、これで今回の記事は終了です。
また別の病院でかかっている別の診療科についても書こうと思います。まだまだ先になりそうですが。

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