(今回は、人は神から離れては人として生きられない、ということについてふれたいと思います)
・ルカによる福音書・4章の1~4節より
『さて、イエスは聖霊に(=鳩のような姿をとってくだった神の霊に)満ちてヨルダン川から(=ヨハネからバプテスマをうけた川から)帰り、荒野を四十日(=聖書では40という期間は、ときに試練や苦難に対してもちいられます)のあいだ御霊(みたま=神の霊)にひきまわされて(=みちびかれて)、悪魔(サタン)の試みにあわれた(=本格的な宣教に入る前に、まず聖霊がしたことは、イエスを試練にあわせることでした。ある意味、救い主としての資格の有無をためされたのです)。そのあいだ何も食べず、その日数がつきると、空腹になられた。そこで悪魔が言った、「もしあなたが神の子であるなら、この石に、パンになれと命じてごらんなさい(=悪魔は、神の子であるキリストには、こうした力があると知った上で誘惑しています。その力を、自分の肉体の欲を満たすためにもちいてみよ、と誘っているのです)」。イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある(=人は食べるだけで生きるものではなく、神からのことばに信頼をおき、その教えにしたがいながら生きるものなのだ、という意味をもって拒否されました(申命記8:3)。人は神との交わりをもっていてこそ、人として生きられるのです)」』
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(まず悪魔は、人がもつ肉体の欲に着目してイエスを誘惑しました。これに対しイエスは、みことば(申命記8:3)をもってこばみ、神への従順さをしめしました。イエスはこれからの公生涯においても、多くの奇跡(=病のいやしなど)をおこなわれますが、それは自分のためではなく、あくまで世の罪人の救いのために、神のみこころにしたがってなされていくのです。どうか一人でも多くの方が、キリストを信じますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします)