英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

私にはママ友がいない 22

昨日、上の子の学年が演劇鑑賞ということで下校時間が遅くなり、したがって親がお迎えに行かないといけないことになりました。
ここしばらくは一人で登下校してたので久しぶりのお迎え。
なので他の保護者の方たちと学校で顔を合わせるのも久しぶりでした。

事前のお知らせでは6時に学校に戻ってくるという予定だったので、私もそれに合わせて学校へちんたら徒歩で。
久しぶりに天気も良くて気温も春らしくなり、なんなら半袖短パンの人も歩いてるくらい。
なので、飼い犬の散歩ついでにお迎えに来てる親御さんも何名かいらっしゃいました。
そのうちのひとりのママさんが「あらしゃーくちゃん、お久しぶり」と声をかけてくださいまして、なんとなく一緒に子供たちのバスを待つ形になりました。

予定ではあと5分くらいで到着だろうとタカを括って来年度の学校の話とかもうすぐSATsテストだね、などの当たり障りのない話をしていたら、ちょっと離れた場所で固まって話をしてたママさんの一人が「インスタで”あと30分くらい”ってアップデートがあったよー!」と叫んで教えてくれました。

学校関連の連絡をインスタで…?
ってのはともかく、あと30分待たされるのは…
天気がいいのだけが救い…

一緒にいたママさんとの話題がつきかけて、次は何を話そうかと一瞬沈黙してしまったら、ママさんの方が話題を振ってくれて「しゃーくちゃん、犬が好きみたいだけど飼わないの?」と聞いてくれました。
「飼いたかったんだけどオットが犬アレルギーになっちゃって、無理しても誰も幸せになれないからよその犬と遊んで発散してるんだ。」と素直に答えたらそこから犬の話になりました。

ママさんちの犬は白いテリアなんですが、実はパパさんは黒ラブが飼いたかったって言ってたのよー、だそうで。
黒ラブは義実家の歴代お犬様なので、初めて義実家を訪ねたときのエピソードを披露することに。

クリスマスの夕方。
義実家について義父母が外に出てきて出迎えてくれて、私も時差ボケ頭を振り絞って一生懸命ご挨拶。
でもヨークシャーの田舎だから家の明かりと車のライトだけで黒ラブが見えてなくて、

ってところまで語ったところでママさんが悲痛な表情を浮かべながら「Oh no…」と口に手を当てて次に来る衝撃に耐える構え。

いやいやいや!
犬は元気ですからっ!
暗くてまったく気がついてなくて、左手に生あったかい息がかかってびびったってだけの話ですから!

慌てて訂正したら「よかったぁ!あなたはクリスマスに犬を轢いたって楽しそうに話す人じゃないもんね!」だってさ。
このママさんには心の中で「オチ・クラッシャー」というあだ名を差し上げようと思います。
っていうか、私は彼女の中でどんな人間だと思われてるんだろう…

↓ 犬が飼い主に似るのか、飼い主が自分に似てる犬を選ぶのか↓

いいわけ

先日の木曜日はイギリス全土で地方選挙が行われまして、選挙自体は私とはまるで関係ないからどうでも良かったんですが、学校が投票所になるので子供たちがお休みでした。
風邪っぴきな私は鼻のかみすぎでガビガビのカサカサになってる鼻の下に、とりあえずワセリンを塗って今度は逆にテカテカになりながらワンオペ。

どうにかこうにかやり過ごしたと思ったら、ロンドンの事務所に出社してたオットは「同僚と飲んで帰るから遅くなる」と言ってたものの、帰ってきたのは夜中の3時!
一応鍵かけて先に寝てたとは言っても、あんまり遅すぎると気になるから熟睡できないじゃん?
ちょっとした物音で夜中に何度も起きて、帰ってきた時に時計を見て「あのヤロウ、Uber使いやがったな…帰宅にいくら使ってんだよ」とイラついて眠れず。

金曜は子供たちの学校があるので普通の時間に起きて朝の支度に追われ、家事をしてお昼の支度をして、もちろん食べてる時はオットに嫌味を言いつつようやくひと段落しました。
風邪の方も薬で抑えてるけど本調子じゃないし、さすがに疲れたわってんでソファに横になっちゃったのがよろしくない。

ちょっと目を瞑っただけのつもりだったのに、携帯の呼び出し音で目が覚めて出てみたら下の子の学校からでして。

「下の子ちゃんのお迎え時間過ぎてますけど、何かトラブルでもありましたか?今事務所の方でお預かりしてますが」

うっひゃぁ!
なんか2時間以上経過しちゃってんじゃん!!
大慌てで学校まですっ飛んで行きましたよ…

学校は、受付があってそこから先は鍵がかかってるので、受付の人に自分の身分と来訪の理由を説明して、子供は事務の人が連れてきてくれる形になるんですが、駆け込んだ際に遅刻の理由もやんわり聞かれるわけですよ。
そこで素直に「寝坊した」とは言えないので、社会人時代に学んだ必殺英会話で「I've got bit carried away...wasn't checking the clock. Sorry.(ちょっとやり過ぎちゃって…時計を見てませんでした、ごめんなさい)」と濁しつつ謝るところは素直に謝る。

すると、世の中には真面目に働いているママさんたちがいるのですんなりと信用してくれて「在宅勤務って時間調整が難しいですもんねぇ」と笑顔で子供を解放してくれまして。

嘘じゃないもん。
主語がないだけだもん。

下の子は、走ってきて息を切らせてた私に対して「マミー、私は怒ってないから大丈夫よ、泣かなくてもいいからね?」などと、どこまでも優しく罪悪感をえぐってきました。
いやもうホントにごめんなさい…

↓いつか信用をなくすだろうな、私…↓

食育。

ずっと雨で寒くて鬱々としていたのですが、ようやく観念したと見えて、昨日から晴れ間が広がり気温も二桁になりました。
洗濯物も外に干せるのでありがたい。
でも明日からまた雨の予報なんですけどね…夏はまだもうちょっと先みたい。

これからしばらく、ほぼ毎週末子供たちがお友達のお誕生日会にご招待いただいてて、それについてのWhatsAppでのやりとりが頻繁に行われておりまして。
それ以外にも宿題のグチとか校外学習の準備の話とかで盛り上がってて、めんどくさいので通知は切ってありまして、手の空いた時にざっと流れだけ読んでおります。

そんな状態の今朝、朝の家事がひと段落したのでWhatsAppを開いてみたら、とあるパパさんからのメッセージで「あのエアフライヤーのメールはなんだろうね?”可能性を開け”って馬鹿にしてんのかね?」とありました。
それに続いて「無料のエアフライヤーのために仕事を休む気にはならないわぁ」と某ママさんが返信。
「フライドポテトは野菜だからwww」
「ケチャップも野菜だし!」
などと、ボケ合戦が始まってました。

なんのことかと思ってメールを開いてみたら、政府の資金が投入された「エアフライヤー活用講座」が来月わが町の公民館で行われるというお知らせが学校から来てました。
参加者には抽選で10名様に新品のエアフライヤーが当たるんだって…
”可能性を開け(Unlock your potential)”ってのはその講座のスローガン的な煽り文句で、チラシの下の方にひっそりと書かれてました。

マジっすか…
政府の資金で何やってんだよ。

そっとため息をついて画面を閉じようとしたら、さらに小さい文字で「エアフライヤー獲得の条件」が書かれてまして、読んでみたら

”当カウンシルの住人で19歳以上、数学のGCSEがDレベル以下の方、もしくは生活保護受給者に限ります”

とかなり限定された人たちが対象となっておりました。
私はガッツリ対象外でしたわ。
いや、最初から行く気はないけどさ…

エアフライヤーなんかなくても、薄切り肉さえあればフライパンだけで野菜とお肉が一気に食べられてお腹いっぱいになれるんだけど、これを機に啓蒙活動してみようかしら?と思いつつ、私がママさんたちにそれを言ったところで社会は変わらないよね。
微妙に税金の無駄遣い、でもそうとも言い切れないかもしれないのがイギリスの闇の深いところでもあったりして。

↓これだけで可能性は無限大www↓

ギャップ

週末に家族揃って車でお買い物に出かけた際の小咄。

従姉妹ちゃんはちょっと前からテイラー・スウィフトの大ファン、いわゆるスウィフティさんでして、お部屋にはポスターも貼ってあるし、メイクも彼女の真似をしてみたり、彼女の歌を歌いながらTikTokを撮ったりと、なかなか愛情表現も豊かでして。
上の子がイースターに遊びに行った際にもダンスを披露してくれて、部屋での子供たちの会話もだいぶ偏っていたそうで。

車のラジオからテイラーの歌が流れてきて、上の子がそのことをまた話題に出しました。
6月に行われる彼女のコンサートにお母さんと一緒に行くんだと自慢されたそうで、よくわかってない上の子は「ふーん」で流したそうなんですが、チケットが入手できた時点でかなりラッキーなことなんだよと教えてあげました。
コンサートはロンドン郊外のWembleyで行われるのですが「でもさ、従姉妹ちゃんはなんでうちに泊まらないのかな?近いんだからくればいいのに」と。

いやぁ。
好きなアーティストのコンサートに行って夢の時間を過ごして、そのあとはママと二人でロンドンで楽しくショッピングしたりしたいでしょうよ。
写真も動画もいっぱい撮ってinstaやらFaceBookで「ゴージャスな週末✨」ってやるのに、お友達が誰も聞いたことのないうちの町に泊まって、しかもそれが「兄貴の家」って話題にならないどころかなんかダサいやん。
近いったって電車だと遠回りしないとダメだし。
泊まりたいと言われれば拒否なんてしないけど、無理に我が家をオススメする必要もないよ。と。

そう言ったものの、いまだに”映え”の概念を理解してない上の子は「あ、でも従姉妹ちゃんはテイラーだけじゃなくて、他の歌手も好きみたいよ?えっと、オリビア…えっと…」と話題を変えてきました。

リビア
ニュートンジョン?

ボケのつもりで答えてみたら、黙って聞いていたオットが大爆笑。
「従姉妹ちゃんがそんなん知ってるわけないじゃん!彼女の母親世代ですらないし!」と激しいツッコミが来ました。
当然上の子は「は?誰?そうじゃなくて、オリビアロドリゴだよ、たしか」と冷静。

名前は聞いたことあるけど、ロドリゴさんの方はよく知らないんだなぁ、お母ちゃん。
とりあえずフィジカルを歌っておきました。
Let's get physical🎵

↓この子もオリビア。かわいい。↓

テクノロジー

子供達の進学先からそれぞれコンファメーションが届きまして、とりあえず一安心です。

現在上の子が通っている学校に来年度から下の子が通うことになりまして、勝手知ったるって感じで特に不安も何もないのですが、今日正式なお手紙が届きました。
上の子の時もそんな手紙とともに、説明会の日時のお知らせもあったような気がして早速開封してみたら…
QRコードが何個もみっちりA4用紙に貼ってあって、それぞれ「校舎案内」「校長の挨拶」「ドレスコード」みたいな感じになってました。

確かにJrスクールの校長先生はSNSを活用しまくって、新しいガジェットも大好きでデジタル使いまくる人ではあるんですけど、すべてのお知らせがQRコードだとワクワク感がないというか、ありがたみを感じないというか…
なんか無機質でやだなぁ。
例えていうなら卒業証書がQRコードで配布されるようになった、みたいな?

上の子の学校からはイースター休暇前にメールで入学許可が出てたのですが、義実家から戻ってきたらお手紙も届いてまして、そこには”住所証明のできる公的書類のデジタルコピーを4月10日までに送れ”とありました。
特に何も考えずに書類を揃えてさっさと送ったんですけど、締め切り間際になってWhatsAppのママさんグループで祭りが開催されました。

主に「うちの子は離婚した夫の住所を拠点にしててヤツがちゃんと手続きしてるか信用ならん!」とか「問い合わせのメールを学校に入れたら15日まで休暇で誰もいないってオートリプライが返ってきたけど締切は10日じゃん!」とかそんな感じ。

休暇中に締め切りが設定されてる時点で意味不明ではありますが、入学許可を出してから住所を確認するんじゃなくて、願書受付の時点でそれをやっておくべきなんじゃないのかなー?と。
なんつーか、デジタルの無駄遣いというか本末転倒というか…

上の子が行く学校が、住所を偽って越境してでも行きたい人気の学校ってことなのかもしれないけど、それとは別にビミョーに不安も感じてしまう出来事でした。

↓これを開いたらQRコードになってるって虚しくない?↓

戦々恐々

イースター休暇が明けて、子供たちが学校に行ってくれました。いぇい。
最終学年の最終学期なので感慨深い…わけもなく、いつものように慌ただしく朝の支度に追われ、とにかく散らかっている家の中をどういう順番で片付けようかとりあえずコーヒーを飲みながら考えたりして。
そしてそのままぼーっとしていたら、下の子を送り届けたオットが帰ってきました。
帰ってきたと思ったらまた外に出て、お隣さんとお話をしてるし。

イースター休暇中にお留守になさってた際の宅配を預かっていたので、ばったり出くわしたところで思い出してお届けしてたみたいです。
玄関先にちょっとした宅配コーナーができてたのでありがたいことです。

これから引越しをなさるのにこんなに買い物を続けてていいのかね?
まあ我々の知ったことではないけどさ。
そんなことをつい先日オットと話をして笑いにしてモヤモヤを解消してました。

で、お届け物をして帰ってきたオットがコートを脱ぎながら「引越しはどうやら7月くらいになるらしいよ」との報告。
お隣さんが新しく買った家の現住人がまだ行き先が確定してなくて話が進まないそうな。
こちらでは”アッパー・チェーンがスッタクしてる”なんて言い方したりします。

さらにオットが報告してきたのが「次の住人は教師をしてるんだって」でした。

教師…
教師だからって善人とは限らないし?
そもそも2年前に出てった住人の片割れは教師だったけど、私は彼らのことを「うるさ隣さん」と呼んでたくらいパーティ三昧の人たちだったじゃん。
お友達をわんさか呼んで真夜中に爆音で音楽かけて大合唱。
なので「It doesn't asure anything to me(それって私にはなんの意味もないけど)」と本音をポロッと語ったら大ウケしてました。
「そうじゃなくて、”教師だからちょうど夏休み中の引越しの方が都合がいいって言ってくれて助かってる”って話だよ」って子供を諭すように説明してくるオット。

いやまあ、それは彼らの都合が良くてよかったねって話ですけど、それよりも私は自分の生活が今のまま平穏に過ごせるのかどうかの方がよっぽど重要案件でさ。
現状は宅配の預かりはあるけど、聞こえてくるのはちびっこの可愛い雄叫びくらいで安眠できてるからそれを手放したくないのさ…

↓これのお世話になる日がまたくるのか…?↓

KAWAII

繁忙期だからほっといてくれ!と日本の母から言われていたのでここしばらく連絡を控えていたのですが、4月になったし土曜だったらまあいいだろうと思ってFaceTimeをしてみたら、お友達数名と飲み会の真っ最中でした。

知らないおばさまたちから「やーだー!娘さんおんなじ顔じゃない!!ワハハ!!」と笑われて、「いやぁ、母がいつもお世話になってますぅ」とか日本的なご挨拶をしつつ、酔っ払いのおばちゃんたちに絡まれたらかなわんので早々に電話を切ろうと思ったら「お孫さん!何食べてるの?あら!かわいい!美味しい?何歳?かわいいわぁ」と言われ離脱に失敗してしまいました…

ジャージャー麺を食べてるだけで褒められる我が子たち。
なんとか逃げたところで、上の子が「酔っ払いのおじさんは何度も見たことあるけど、酔っ払いのおばさんって初めて見た」とか冷静な感想を述べてました。
いや、君が気が付いてないだけで結構酔っ払いのおばさんは存在してるんだよ。
義妹ちゃんとかが一番わかりやすい例だよ、と頭の中だけで回答しておきました。

その酔っ払いのおばさんで思い出したんですけどね。

義弟くん一家が北海道にスキーに行った後で、結局関西じゃなくて東京に遊びに行ったらしいんですわ。
ポケモンセンターとか王道の観光をして楽しかったそうなんですが、行く先々で甥っ子くんたちがアイドル扱いを受けて、やたらと若い女の子たちに「かわいい!」なんて声をかけられて、なんなら写真を撮ってくれと言われたりしたそうで。
すっごい明るい赤毛の兄弟ですから外国人が多い東京でも目立つのは確かです。
でも、ただの観光客のしかも小学生と一緒に写真を撮ってどうするつもりなんですかねぇ?
親としても見知らぬ人に写真を撮られて気にしないもんなの?と聞いてみたら「本人(甥っ子たち)がいいって言うから」だってさ。

最初のうちは本人たちもちょっとしたセレブ気分で女の子たちと一緒に写真に収まったりしてたそうですが、最後の方でお兄ちゃんの方がうんざりしてきて「かわいい」って言葉を聞くと逃げるようになっちゃったそうです。
実戦で覚えさせるスタイルなのか?知らんけど。
”最後の方で”ってことは、いったいどれだけの回数写真をお願いされたんだろう…?

黙ってればかわいい子たちではあるんだけど、実態を知ってる身としては、ウサギの皮を被った破壊神ですよ、アイツらは、とほくそ笑んだりして。

↓これの男の子バージョンだから見た目はかわいい。見た目はね。↓