流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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響け!ユーフォニアム3 第一回 を語る

2024-04-07 17:54:11 | <響け! ユーフォニアム3>



練習音がイヤホンから流れる音へ。
そして奏でられる楽器の穴へと向かっていく。
そういう音のマトリョーシカというべきなのか、
音はどこから奏でられているか、
というそういう絡み方から始まったのがやや不思議な感じがしたな。
一体どういう枠組みの中の回想や見せ方なのかなと。
やや入り組んだ感じがしますね。

個人的に1話がタイトルを強く意識した話数だったように思えたかな。
冒頭でタイトルが出ますが、最後の方にもタイトルが出る。



上がサブタイトル前で下が全国大会金賞の目標を掲げたあと。
冒頭アバンでは久美子たち4人の女の子を中心にした学生生活もの、
みたいな雰囲気を作ってますけど、
下は厳しい部活ものという本来の作品の方向性が顔を出してからでる、
というのがポイントで、
1話をかけてタイトルをかこう緑の枠を描いていたと、
いう位置づけのように感じたかな。
作品の顔でタイトルの重要な装飾品ですので、
それをラスト付近に意識させるのはやっぱり意図を強く感じてしまったな。

あとアバンの入り組んだ音の在り方のオチが、
この緑の枠ということでもあるのかなと。
イヤホンが落ちる、楽器に落ちる、タイトルが落ちていくような効果、
という連続性を感じるのがミソというか。
久美子が寝ながらイヤホンで聞き、ユーフォニアムで奏でる音、
そういった努力がタイトルを囲っている、形作っている、という感じで、
久美子たちの日々の積み重ねという解釈が緑の枠に付加された感じ。

実は1期2期でもあまり意識してなくて、回想とかでも使われる謎の枠、
という感じでしたけど、これが小川演出流の解釈なのかなと、
そういうのが気になった感じでした。


日差しの入り方と床に落ちる影のコントラストというか。
床に落ちる光、にじみ方、反射っていうのは、
小川回だと初演出回で意識しちゃう感じだったので、
こういう床に落ちる感じは意識してみてしまうなぁ。

今回は床に落ちる影のがシルエット的で、
シリーズでも結構意識してしまう部分立ったかな。
久美子が教室に向かうあたりもやや浮いてる感。



映り込みなんかは1期7話の武本回が印象的だったので、
今回はそれとは違う感じで印象深いというか。

あと全体的にそれっぽさを求める感じだったようにも感じたかな。
例えばこの久美子のポーズ。



メチャクチャ山田演出意識してるな、と。
最初1話はコンテを石原さんがやっていると思っていたので、
見ていて不思議な感じがしたんですが、違っていて納得。


久美子と麗奈の戯れ、リコリス・リコイル OPのインスパイアだろうか。



1期2話を思い出す見せ方だなーと。
カメラ位置が逆だから余計にそう感じるのかな。
ユーフォニアムに文句を言っていたころと、
どこかの誰かの巧いユーフォニアムの音に思いをはせるのと。


見せている風景の中で鉄塔の存在感があり、
その音への関心の高さ、巧さ、みたいなものを意識させれる。
これは1期から同じ場所で何度もやり取りをしているからこそ、
見せてくる風景の変改の意味に意識的になってしまうシーンかなと。
電車が先に行ってしまうのも、やや示唆的に感じられる。
特別な存在としての麗奈が電車で見せられていたことを思い出すというか。
今回、意識は麗奈に追いついた話がでますし、久美子部長という、
特別感のある役職に就きましたが根本的な特別とはそういうものじゃない、
というのは作品を通じて描かれていたなというのを意識しちゃうかな。
原作既読者としても。


あすか先輩役が秀一かよー、みたいになる。前回が優子だっただけに。
シリーズで新入生歓迎の演奏をやるのは、
変わっていく北宇治を強く意識できる部分で良いですね。


葉月が机にしゃがんで反応するのもシリーズを追ってる感じ、か?
やや動きのジャンプが早く感じたな。
風景の変化の飛び方もちょっと早く感じたかな。
京アニのタイムラプス的な演出やジャンプカットとは、
やや異質に感じたのかもしれない。



デュワ!とは言わないけど。
そういえばエヴァパロやってたなと忘れかけていたのを思い出しました。
秀一よりはあすか先輩役が似合ってよい。


廊下を移動して階段をのぼるところで顔に光が入る。
ヴァイオレットでも似たようなことやってましたな。
滝先生目当ての巧い新入生を語っているところ、
というよりは滝先生という単語から引き出された情景という感。
LOVEという気持ちから、最後の年という意識から、
絶対に金を取りたいという言葉が出たのかなという感。
滝先生目当てに対するイラつきや、
負けられないという意識の肥大化からというのもあるかな。




そうした麗奈の姿を後ろ姿から見せるのが新鮮な感じ。
3年生という意識がそうさせるのかな。
麗奈という光で久美子が心情を吐露するのも良き。



麗奈のトランペットと自己を紹介してるの新鮮だったけど、
奏でのユーフォニアムと自己を演出してる感じも新鮮だったな。
あざかわいい好きなのでよい。


伝統のあれ。
PANの使い方が目を引いたかな。
この辺は小川さんっぽい感じする。


床におちる影は意識できたけど、
蛍光灯の光で照らされる天井、
みたいな光がにじむ感じはその延長になるのかな、
なんて思いながら見てしまっていたな。
ちょっと滑稽な感じに映るけど、
久美子の杞憂というのが滑ってるということなのかな。
意識はすでに高いところにあると。


後半になるにつれてPANで見せなーという感じに。
回想で鉄塔の絵を入れてるので、やっぱ意識的なのかな。


星の見せ方なんかは、非常にシリーズを意識された感じでグッときますね。
特に石原さん的であったり山田さん的な部分でもあるというか、
いろんな人の解釈が重なり合うものの1つだと思うので、
それをチョイスしてきたところにグッとくる感じ。
枠付きタイトルともに、『響け!ユーフォニアム3』が始まった!
と強く意識させられる部分でした。


映り込み。
動かして歪みのない形を見て、久美子の暗い感情が重なる感じ。
これまでの北宇治ではない感じを予感させるので、
意図的にやってるなら意識の高さにひれ伏す。



PANを使うわけでもなく、引きの絵で。
久美子の声がやや暗いのが先を暗示している感じ。
どうなるのか楽しみです。


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