後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔683〕腰越・憲法9条の会で、次期戦闘機輸出に関するチラシを作成しました。」(塚越敏雄さんより)

2024年04月23日 | メール・便り・ミニコミ

●いつもお世話になります。腰越・憲法9条の会で、次期戦闘機輸出に関するチラシを作成しました。ご覧下さい。塚越敏雄             

 

 

◆原告から被告にされた男
                    鎌田 慧(ルポライター)

 東京電力・柏崎刈羽原発の燃料装填、さらには東北電力・女川原発の
再稼働の準備が進められている。
 岸田政権の財界追随の「原発回帰」政策だが、あまりにも現実無視、
無責任にすぎる。
 来週22日、東京地裁606号法廷で「避難住宅追い出し訴訟」の公判
がある。
 被告は福島県いわき市からの避難者で、国と東電を訴えた訴訟で原告
団長を務める鴨下祐也さん(55)である。

 いわき市は福島原発から40キロ離れていて避難地域にされなかった。
国立工業高専の教員だったが、学生の時、放射性物質を扱っていた鴨下
さんは、危険を察知して親子4人で東京に自主避難、100世帯以上の人た
ちと「ひなん生活をまもる会」を結成して、補償のない白主避難者とし
て、避難住宅に入居していた。

 ところが2022年3月になって、東京都から一方的に立ち退きを要求さ
れ、代表の鴨下さん一人が裁判に訴えられた。
 突然、避難を命じられた強制避難者も自主避難者も汚染と被曝の恐怖
を背負って生活してきた。
 「自宅を去って、避難住宅から追い出されるというのは心身を破壊さ
れます。まして裁判に訴えられるなど恐怖です」。
 原告から被告にされた鴨下さんの苦悩である。
 原発から30キロ以上の人びとの不安を切り捨て、補償の埒外(らちが
い)におく政策ひとつを見ても、原発は人間社会には無理なのだ。
                (4月16日「東京新聞」朝刊19面「本音のコラム」)


最新の画像もっと見る