令和3年6月28日地域内組織との連携
このカテゴリーでは、住民自治組織(自治協議会、町内会、自治会等)の運営のうち、地域内にある各地域活動団体・ボランティア団体等について、組織の成り立ちや活動、連携の仕方について紹介する。
東広島市 重見(篠原)裕次郎
消防団との連携のしかた
消防団とは、消防組織法に基づいて各市町村に設置される消防機関である。消防団員は本業を別に持つ一般市民で構成されており、自治体から装備及び報酬が支給される。市町村における非常勤地方公務員である。
消防団が行う主な活動内容は、「消火活動」「救助活動」「水防活動」「防火・啓発活動」「救命講習」等である。
地域差はあるが、概ね以下のような構成で運営される。
1. 団 (市町村に一つ。団長が指揮する。)
2. 方面隊 ・ 支団・方面団(市町村合併が促進された結果、合併前の旧市・郡等に含まれる旧市町村をそれぞれ「支団」や「方面隊」と称する市町村もある。)
3. 分団 (市町村のうち、小学校区に一つか幾つかの大きな町、集落単位で一つ。分団長が指揮する。)
4. 部 (分団を構成する集落をさらに細分化し、1~数個の町、集落単位としたもの。部長が指揮する。)
5. 班 (部内に設置され、消火班、機械班などの担当を持つ。班長が指揮する。)
自治協議会とかかわりをもつのは、「分団」単位となると思われる。消防団そのものは非常勤地方公務員が所属する消防機関であるため、自治協議会に組み込むことはできないが、地域によっては、地元の花火大会や盆踊り、年末の餅つき大会 など、地域のイベント時に 防火警備や清掃など、ボランティアで協力してもらうこともあるし、自治協主催の防災訓練の際、消火器や土のうの訓練の手伝いをしてもらうことも考えられる。
また、最近の防災体制整備の流れの中で、要支援者避難支援プランなど、要支援者(単身高齢者・障害者など)の避難支援に関する取り組みで、実際に要支援者の避難支援や安否確認等の役割を担ってもらうこともできる。
消防団員は地域の為を想って集まったボランティアであり、様々な職種の人材が集まっている。地域の活動を推進する人材の宝庫ともいえる。
積極的に連携を図っていこう。
話は変わるが、消防団に関する作品として「ふるさとがえり」という映画がある。
これは、自主上映会向けの映画で、地域のみんなが集まり、ふるさとの未来を語り合う、そんな上映会のためにある。監督、脚本家をはじめ、映画づくりに関わったスタッフを呼んで、トークショーセッションや講演会を行うと、更に対話と共感が深まる。
映画の内容は申し上げられないが、ふるさととは何か、地域の繋がりとは何か、見た人にそれぞれのふるさと観が生まれる、そんな素敵な映画だ。
劇中、消防団が活躍する。消防団募集の啓発にも効果抜群なので、是非自主上映会を検討してみてほしい。
ふるさとがえりホームページ:https://hurusatogaeri.com/
R030628消防団との連携のしかた
東広島市 重見(篠原)裕次郎
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