今日は1日中録画の整理をしていた。
ところどころで見入ってしまうから、なかなか部分削除が進まない。
局によっては、あまりにも細切れに入るものだから、紛い物混ぜるな!(キケン)などと毒舌吐きながら忍耐の作業だった。
良くやった自分!
思えば、ソチのショートは大雪の晩だった。
録画の全てにニューステロップ枠(←これ正式には何て言うの?)が出ていても雪国の大変さは推し量れず、後で編集する時に(あ~泣)と思ったものだ。
北京のフリーも同じ。
2014年の2月からもう8年。あれ?私、9年越しとか、書いたっけ?
来週からは暖かくなるらしい。
すぐに3月が来て、卒業、入学、入社。
新しい季節になる。
日本には四季があって(四季が無い国もあるし、第3新東京市は四季喪失)、年度の始まりはやっぱり4月で、春と言えば「桜」と「スタート」というワードが浮かぶ。
桜には、散る花のイメージ。
派手さは無いけど、樹は何年もかけて地に根を張り、1年に一度だけ薄いピンク色の花を咲かす。
開花期間は満開になってから、長くても僅か2週間程度。
奥ゆかしくもあり、可愛らしくもあり、儚い。
雪のようにひらひらと花びらが舞い落ちる(back number?)満開の下には、その風景の情緒を愉しむ人々が集う。春の訪れを賑わう日本ならではの風流がある。
『春よ、来い』は、まだ見ぬ春──春に寄せた『希望』──を思い、これまでの道程を振り返って涙する、そんな情景が浮かんでくる。
この曲、そして溢れるような清塚さんのピアノに、救われたと言っていた。
北京に来る前から、決めていたのだろうか。
Rondoで迷い、手探りで探しものを掴もうとし、天地で苦しみ傷付きながらも闘い続けて『義』を貫き、春来いで安らぎを得た、という物語を思う。
痛み止めを使い、怪我を悪化させる覚悟をして、オリンピック劇場の終幕に出演してくれた。
まるで、彼のスケート人生そのもののよう。演じているのにどちらが本物?
彼のプログラムは、クラシック系、ドラマ系、エンターテイメント系、ヒーリング系と、音楽のカテゴリーが多岐に渡る。
好きなプロはどれとは選べない。特にフリーはロミジュリ、オペラ座やホプレガ、SEIMEi、Origin、天地。
たった4分(30秒・・・技術採点をAIにやって貰ったら、貴重な演技を削らず済むと思うのに)の制限時間に、壮大なミュージカルを観たのと同じ満足感を、彼の演技から受けるからだ。
なので、エキシで演じる癒しの波長には、「本戦」の余興のような(結弦さんごめんね)安心感さえ覚えていた。
唯一衝撃だったのは、レクイエム。
あれは苦しい時には、とても真正面から受け止められないプロだった。
脚が壊れても滑ると、リンクで舞った『春』。
なぜそんな無理をするのか、これで暫くリンクには立てないと思うからか。そういえばボストンの後もそうだった。
ところが。
ヒーリングプロだと思っていたのに、劇場だった。
あのRondoがあって、怪我があって、天地があって、からの春だった。
もう、彼の技術の別格さは今さらだから言及しない。
何が凄いって、この曲のこの演技に載せて感じたものは物語で、彼の今までの歩みが彷彿と迫ってきたから。
子どもの頃から、純粋にスケートが好きで、友達とも遊べなくて、卒業式にも出られなかった。何一つ同年代の子たちがやってきたような娯楽はなかった。
成長と同時に、学ぶ分野もスケート関連。技術を習得し、音楽の素養を身に付け、プログラムを決めるたびにその世界を感じるために書物を読む。
アスリートにありがちな怪我と病気の連続、有名になるごとに増えていく誹謗中傷。一見成功者に見えるがゆえの羨望と嫉妬。長いモノに巻かれないがための悪意。
何度も苦悩と挫折を被り、それでもスケートの正道を極めることに、邁進してきた人生だった。
誰にでも乗り越えられると、叫んでいたようにも思うし、或いは自分自身に訴えていたのかも知れない。
彼の生きざまとオーバーラップする。
魂を慈しむように自らを抱く終演で、ついに防波堤が決壊した。
私がずっと見続けてきた羽生結弦の多くのプログラムを、それこそ走馬灯のように氷上に見て、どうしても泣かずにはいられなかった。
家人が全員揃っていたので、声を上げて泣くのは憚られ、演技が終わってからひっそりと寝室に行ってオイオイ泣いた。
どうして彼の正義は報われなかった?
報われなかった今はそれで幸せと。
ならば、私たちの応援は、祈りは、重圧で窮屈ではなかった?
貴方の幸せに繋がっている?
こうして、貴方の演技で泣かされる私のような人間もいることを、忘れないでほしい。
氷上で感動を生むことはできないけれど、感動を誰かと共有することはできる。
その吸着剤になるのが、貴方でありその演技なのだから。
貴方が世界中のゆづファンをひとつに結び付けている。
みんなを泣かせすぎ。
そして、貴方が正しいと。心が叫んでいる。
春は来る。
夏が来て(摩季ちゃん)、秋が来て(Otonal)、冬が来て(リビエラ←)、また必ず巡って来る。
桜の花は散ってしまうけど、次の年にも必ず咲き誇る。
繰り返すのは、四季ループ。
4ループ?
想いは永遠に不変かも知れない。
こんな推しに出会えて、こちらが幸せ過ぎる。
またいつでも号泣する心構えでいます。
きっとそんな老若男女が数え切れないほどいるに違いない。
泣き虫の推しに泣き上戸のファンで上等、Win-Winだわよ。
そういえば、エンタメ系でコミカルテイストは観たことないな←唐突。
泣き笑いになっちゃうな。
北京でボーちゃんとドゥンドゥン、SBSズサーを見せたから、ちょっと期待してみる。
スーパーハビ&ゆづとか。結弦さんのカラーは紅白にして下さいね。あ、風邪引くからお水は無しで。
ひとりごとにお付き合いいただき、ありがとうございます!
(画像は公式動画をお借りしてキャプしました)
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