フランス大統領選挙の第二回投票の結果が出ました。
結果は、マクロン58.8%、ル・ペン41.5%で、マクロンが勝利しました。
ただ、勝敗そのものは、事前の世論調査で明らかだったので、あまり関心を呼ばなかったと言えるでしょう。直前の世論調査の予想では、マクロン55%、ル・ペン45%だったので、その点ではル・ペンは予想より数ポイント低かったということになります。
でも、勝敗については、2012年のオランド対サルコジのとき、スイスの世論調査会社では、直前の世論調査で52対48ぐらいの結果が出ていて、オランドの勝利を予想していました(当時は、フランスは直前の世論調査の報道が禁止されていました。で、スイスのフランス語圏のニュースサイトを見ると、直前の世論調査の報道があったので)。
それぐらいの僅差でも勝利が確実視されていたので、今回の予想の差であれば、マクロン勝利は明らかでした。
ただし、今回の選挙で注目されたのは、棄権率。
というのも、第一回投票では、左派のメランションが善戦して、第一回投票では21.95% の得票を得ている(ルペンは23.15% )。
で、その票が第二回投票でどこに流れるか? が注目されたのだけれど……。
それについては、また今度。
ちなみに今回の選挙と、その社会背景に関して堀先生が解説をしている。
これを読むと、なぜマクロンが不人気なのか理解できるし、彼が決して中道なんかではないことが明らかである。そんでもって、マクロンが大統領に留まるとすれば、格差が拡大することも明確になっている。