音楽好きに聴いてもらいたくなるようなK-POP曲を紹介している当ブログ。
今回は2019/09/21に公開されたKARDの「Dumb Litty」を紹介します。
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KARD - Dumb Litty _ MV
KARD(カード)は2016年末からまずは3曲MV&デジタルシングルを発表し、その後2017年7月から本格的活動を始めた男女2名づつからなる4人組グループ。
男性のJ.seph(ジェイソプ)とBM(ビーエム)は1992年生まれの現在27歳で、女性のチョン・ソミンとチョン・ジウは1996年生まれの現在23歳。
事務所は日本でも大人気となったKARAを輩出したDSPメディア。同事務所には女性アイドルグループのAPRILもいます。
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KARD(カード)の音楽的特徴はムーンバートン(スパニッシュ系のゆったりテンポのダンスホール歌もの音楽にトロピカルハウス系装飾音を足した感じみたいな音楽)をK-POP勢としていち早くヒットさせたり、トロピカルハウス系統の夏向けソングをヒットさせたりしています。
最近のアメリカヒットチャート音楽の流れを汲むラテンダンスホール系音楽を取り入れてる関係で海外での注目度が高い。
韓国国内では人気に火がついておらず音楽番組で多分1位を取った事がないような気がする(間違ってたらコメント入れてください)。
メンバーの役割は女性2名が歌中心で男性2名がラップ中心。ダンスもかなり重視し、作詞作曲や振り付け等にも積極的に関わるスタイルといった感じです。
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今回紹介している「Dumb Litty」は「恐ろしい」、「面白い」、「かっこいい」を意味する造語という事でMV映像ではそのテーマが存分に発揮され確かに恐ろしくて面白くてカッコいい感じの映像に仕上がっていますね。
また「大変なことは忘れてDumb Littyに遊ぼう」というメッセージが込められ普段の大変な事は置いといて一緒に楽しもうみたいな意味合いもあるようです。
あと映像コンセプトとして各メンバーがギリシャ神話の神になった姿を見せそれぞれの個性を際立たせています。(神というよりどっちかというと悪魔っぽい気もしますが)
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この曲のクレジットは次の通り
プロデュース: BM
作詞: BM, J.seph, 베르사최(VERSACHOI)
作曲: BM, 베르사최(VERSACHOI)
編曲: 베르사최(VERSACHOI)
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この画像の左上の男性メンバーBM(ビーエム)が作詞、作曲、総合プロデュースを行い曲の基礎部分を楽曲制作しています(どおりでとても気合が入っている訳だ)。楽曲の展開の仕方にも工夫を感じ熟考して制作された感覚があります。また右下のイケメンのJ.seph(ジェイソプ)は作詞に参加しています。
KARDは今まで上の方で説明したムーンバートンやトロピカルハウス系統のラテンダンスホール系の楽曲が多かったのですが今回は今までと違い攻撃力の高いトラップミュージックで勝負しています。
リズムもゆったり系から鋭い方向になった為、ダンスもメンバーとの息を合わせとても気合が入っていおりエナジー感じるダイナミックで創意工夫の見られる見応えあるものとなっています。
映像を見ていて特に目を引くのは上の画像左下のチョン・ジウでまるで悪魔に変貌を遂げたかのような表情がとにかく最高です。
画像右上のチョン・ソミンのサビ前の歌唱パートが呪術っぽく曲の中で最もフックの効いた箇所となっておりその箇所の連携した千手観音みたいな手の動きを重視した振り付けもとても魅力的に感じます。
結成当初メンバー達は男女混合という変わり種グループという事で不安もあったようですが海外で高い評価を受けたり楽曲への参加等で自信を深めメンバーからは強靭さと情熱が感じられますね。
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作詞作曲編曲全てに베르사최(VERSACHOI)が関わり曲のサウンド構築や仕上げを担当しています。
まだ20代前半だと思われる若手の新鋭クリエイターでTWICEやGOT7、Stray Kids等のJYPエンタ所属アーティストのアルバム曲に多く関わっていたりします。今回の紹介曲への抜擢で今後は勝負活動曲への提供もありそうですね。
サウンドの方は勝負曲って事で非常に力作感があり女性の歌唱メンがいるのでよくあるトラップ音楽より展開が多彩で歌メロパートとラップパートでメリハリがついていて退屈しません。
また、ちょっと普通のトラップ以上にこのトラックは野性味や攻撃性がありブラジル寄りのトラップをデジタル感を強くして更に鋭さを加えたサウンドのように感じます。実際、YouTubeコメントを見るとブラジル人が沢山コメントしています。
また、K-POPだとf(x)の後期や2NE1、BLACKPINKのような先鋭的な感覚もあり、とんがったアプローチをするグループや曲が好きな方にはたまりませんね。
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最後にまとめますがメンバー達からはヤル気をみなぎらせ高い情熱が感じれます。そこを是非感じ取ってもらえればいいかなって感じました。こんだけ頑張ってんだから韓国国内音楽番組でもういい加減1位を取ってもらいたいと願うばかりです。
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という事で今回の音楽レビューはおしまいです。最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。いいね押してくれる人いつもありがとうございます。ではまた次回お会いしましょう。