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数学の恩師がつくった素敵なネタ本
40人のクラス替えは何通りあるか?
まず3人A,B,Cの座り方で考えます。
座り方の一例
席 1 2 3
A B C
1に座る人はA,B,Cの3通り、2は残り2人の2通り、Cは1通りに決まります。
席替えの場合の数は
3×2×1=3!=6通り
3!は3の階乗と呼びます。
40人だと
40!=40×39×38×……×3×2×1≒8.2×10の47乗 通り
何この数字は?
これがどれぐらい途方もない数字であるか実感するために、思考実験します。
1秒間に1回の割合で席替えを行うとすると、
40人の席替えをしつくすのにどれぐらいかかるか
5人の席替え
5!=120通り
120秒つまり2分かかる
10人の席替え
10!=3628800通り
3628800秒=60480分=1008時間=42日 かかる
12人の席替え
12!=479001600通り
479001600秒=7983360分=133056時間=5544日=15.2年 かかる
20人の席替えは約771億年(誰も生きていない)
22人の席替えは約36兆年 (もしかすると宇宙より古い)
・・・
階乗はびっくりするほど大きくなります。
階乗のすごさを垣間見ることができました。
中学の数学は寝ていても全然平気だったのに、高校に入ったら質・量ともにすさまじい勢いでやってきました。
「何ぞこれ!」
必死についていきました。
先生は質問する生徒には親切に対応しました。
私は職員室の常連と化し、質問のあと雑談をして帰りました。
お忙しいなかお相手をしてくださり、本当にありがとうございます。
「質問する生徒には」と書きました。
質問できない生徒は放っておかれます。
自主自律が旗印だけに。
部活の仲間は
「自由な校風は好きだけど、私は面倒見がいい学校の方がよかった」
だそうです。
フリーフォール(落ち放題)だから、キツイよね。
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滋賀県出身 京都大学法学部卒
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