「龍が如く8」レビュー(感想)|春日一番の第二章と桐生一馬の最終章が始まる!

龍が如く8

【満足度9.0/10点満点】

今回は『龍が如く8』のレビューとなります。

膨大なゲームボリュームと濃密な物語が最高の作品でした。

目次

春日一番の第二章が始まる

前作『龍が如く7 光と闇の行方』にて、桐生一馬に変わる新たな主人公となった春日一番。

その春日一番の物語の”第二章”となるのが『龍が如く8』です。

『龍が如く7光と闇の行方』では主人公は春日一番一人でしたが、今作『龍が如く8』では春日一番桐生一馬W主人公で物語が進んでいきます。

再びどん底から這い上がる男、春日一番。

そして・・・

人生最期の戦いに挑む男、桐生一馬。

背中に「龍」を背負う2人の主人公が織りなすドラマは、予想だにしない方向へと向かうこととなります。

舞台はついにハワイへ

では、『龍が如く8』のストーリーを簡単に紹介しましょう。

まずは春日一番です。

あらすじ

前作から数年の月日が経ち、異人町ハローワークの契約社員として働いていたが、とある暴露系動画で「元ヤクザに闇稼業を紹介する社員」として紹介されたことで職を失ってしまう。さらに、前作で仲間であった「紗栄子」にもフラれてしまい、まさに”どん底”の日々を送っていた。そんな中、とあることがきっかけで、自分の生みの母親がハワイにいること知ることとなる。春日は自身の父親である「荒川」の遺灰を母親に渡すべく、異人町からハワイへと向かうこととなる…。

一方、桐生一馬は以下の通りです。

あらすじ

前作『龍が如く7 外伝名を消した男』から数年。変わらず日本のフィクサーである大道寺一派の仕事をこなしていた。ある日、桐生の上司にあたる花輪より「ハワイにいる女性を探してほしい」という依頼を受ける。ハワイで捜索を進めるなか、手錠をかけた春日一番と偶然遭遇してしまう。日本でもない海外の地で出会ったこともあり、春日に旅の目的を尋ねると、それが桐生が追っている人物と一緒であることが判明。春日の母親であることを知ると同時に、なぜ大道寺一派がその女性の足取りを追うのか?その疑問を抱えながら行動を共にすることとなる。

最初は、春日一番の物語が異人町から始まるのですが、メインはハワイになるのでサラリと終わるかと思いきや、かなり細かく物語が描かれており、序盤から「これはかなりのボリュームになりそうだ!」と感じることになると思います。

ある程度話が進むと、メインとなるハワイとともに、再び異人町でのストーリーが始まるのですが、最終的にはそこからさらにもう一つ広がりをみせます。

このように、メインストーリーだけでも膨大な時間が用意されており、物語の内容も非常に濃厚なものとなっています。

なので、クリアまでにはかなりの時間を要しますが、『龍が如く8』はこれまでの『龍が如くシリーズ』の集大成と言っても過言ではない作品なのでじっくりと楽しみましょう。

ちなみに、私がクリアに要した時間ですが、サブクエを少しだけ進めて約70時間ほどでした。

ボリュームはとんでもないことになっています

『龍が如く』にしか出来ないターン制バトル

唯一無二感あるバトルが◎

次に、バトル面について簡単に説明しましょう。

『龍が如く7』から採用されたターン制バトルは、『龍が如く8』でもしっかり引き継がれています。

ターン制バトルの基本的なしくみ自体は『龍が如く7』とは変わらないものの、今作では少し”深み”が出たように感じました。

ターン制でありながら、新たに加わったプレイヤーの行動範囲を上手く計算することで、「武器ピックアップ」「巻き込みダメージ」「追撃」「追突ダメージ」などの様々な要素が絡み合ってきます。

もちろん、オートバトルも実装しており、大まかな戦略にあわせたAIバトルも◎。

特に、今作では格下との相手の「クイックバトル」は一撃(1ターン)で決着するという超シンプル仕様を採用したのが非常に良いですよ!

クイックバトルはとても楽

ターン制バトルになったことで戦略的な戦闘が可能になりましたが、その分バトルに時間が掛かるようになったので有り難い仕様です。

あと、今作で実感したのですが「『龍が如く』のターン制バトルは唯一無二のバトルだ」と強く思いました。

箱庭の環境を存分に利用することで、椅子や看板などの人工物を武器に変え、敵を吹き飛ばしては車両との追突を狙い、時にはデリバリーヘルプで助っ人を有料で”召喚”し、絆技で大ダメージを与える…。

これまで『龍が如く』で培ってきた様々な要素(特にユニークさ)が絡み合ったバトルは『龍が如く』でしか成し得ないと実感しました。

もはや遊び尽くせない?数々のミニゲームとサブクエスト

さらに『龍が如く』といえば、本編以外に無数に存在するサブクエストやミニゲームも「売り」ですよね。

それだけで、かなりのボリュームがあるので長く遊べる魅力があります。

もちろん『龍が如く8』も数々のサブクエストやミニゲームがありますが……

今回はちょっと遊び尽くせそうにありませんw

サブクエスト、ミニゲーム、ともに膨大に用意されてます。

一部を紹介すると…

スジモンバトル

ドンドコ島

絆ドラマ

エンディングノート

自動生成ダンジョン

Crazyデリバリー

不審者スナップ

フォトスポット

マッチングアプリ

などなど。

とにかく、ただ数が多いだけでなく、それ単体で一つのゲームとして成り立つのでは?と思うほど深く作り込まれたものが多いです。

最初は一つ一つ丁寧に進めようと思うのですが、少し歩けばすぐにサブクエストが発生するので本編が進まなくなります。

『龍が如く』あるあるですよねw

特に、今回は「これじゃあ、いつまで経ってもクリア出来ない」と思い、途中からはサブクエはスルーして本編に専念するようにしました。

…でも、気になってサブクエに手を出すんですけどねw

とにかく『龍が如く8』は、ホントにサブクエが膨大にあるので、寄り道はほどほどがいいかも知れません。

感想

私にとっては桐生一馬を見届ける意味合いが強かった

ここで私の感想を少しほど。

私自身、『龍が如く8』自体は非常に期待して発売を待ちました。

特に、今作が「桐生一馬の最後の物語」になると思っていたので、桐生一馬の言葉や振る舞いを一つ一つ噛み締め、時には涙しながらプレイしました。

おそらく、今作はこれまでの『龍が如くシリーズ』としては屈指の物語だと思います。

それと同時に、今作は春日一番より”桐生一馬の生き様を見届ける”意味合いが非常に強かったので余計に最高だと思いました。

そういった点を鑑みると、今後、春日一番がこれからどのようにして「龍」に化けるのか…。

楽しみでもありますし、不安でもあります。

いや、正直に言えば不安の方が大きいかもです。

「堂島の龍」として、伝説として、その物語を紡ぎ、大切な人を守るために己を投げ売って一人で戦ってきた”孤高の強さ”と”孤独”をあわせ持つ桐生一馬。

かたや、数々の裏切りによってどん底に突き落とされながらも、腐らず、足掻き、持ち前の明るさで周りを味方につけながら成長する”放っておけない漢”春日一番。

相対する2人のギャップもあってか「春日一番が、本当に”龍を継ぐ者”になれるのか?」という、余計な心配をしてしまうのも事実です。

これが、私が不安を抱く原因となっています。

あと、ターン制バトルも面白いのですが、『龍が如く』は”戦闘”というより”喧嘩”なので、もっと疾走感あるバトルが良いと思うんですよね。

そういったことを考えると『FF7R』のような疾走感あるバトルや『テイルズオブアライズ』のような”ガンガン叩き込むバトルスタイル”がシックリくるのではとも考えます。

いずれにせよ、今後の続編にも期待を寄せているとこには変わりありません。

春日一番の今後が気になります

総評

ゲームボリュームや、物語の濃密さ(特に桐生一馬編)などを考えると、まさしく『龍が如くシリーズ』の集大成となった今作はホントに素晴らしかったです。

それ故に、シリーズ未経験者が手を出すには難しい作品になったのも確かです。

けど、今回の『龍が如く』はそれで良いと思うんですよね。

むしろ、これを機に過去作を全部遊んでほしいとすら思うほどです。

話は逸れましたが、最高に遊び尽くせる作品であることは間違いありません。

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