こんにちは！！
いかがお過ごしでしょうか？
私ことめむたんのブログに来てくださって、ありがとうございます。
最後の一文字まで楽しんでいただけたら幸いです(*^_^*)
今回紹介するのは、
「人形からとどいた手紙
ーベルリンのカフカ」
ラリッサ・トゥーリーさん文
レベッカ・グリーンさん絵
です。
ある秋の日。
作家のカフカと恋人のドーラは、ベルリンの公園を歩いていました。
枯れ葉の舞う中を歩いていたカフカが、立ち止まってハンカチに咳をしたとき、すぐ近くで女の子が泣いていました。
「どうしたんだい？」
「お人形が、いなくなっちゃったの」
「なるほど。その人形は、なんて名前？」
「スープシー」
「で、きみの名前は？」
「イルマです」
「やっぱりそうか。じつはね、スープシーはちょっと旅にでたんだ。人形は、旅をするのがすきだから。きみに手紙を書いていったよ」
その日から、カフカは、自らが人形になりきって書いた手紙を、少女に届け続けたのです。
カフカさん、とても優しい方だったのですね。
「変身」や他の本から暗い印象を抱いていたので、誤解していました。
イルマのために三週間も手紙を届け続けたカフカ。
一時の優しさで手紙を届けても、たいていの人は飽きてすぐに届けなくなるでしょう。
でも、カフカは三週間も届けました。
結核という重い病気にならなければ、もっと長い期間届け続けたのでしょうね。
彼の優しさを、見習いたいと思います。
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