以前、このブログでご紹介した雑誌の見開き広告をデジタル化する際に便利な機能、「コンテンツに応じた塗りつぶし」というものがあったのだけれど、Adobe Photoshopの機能が向上した昨今、さらに便利になったので追記しておきます。
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上の記事で、「コンテンツに応じた塗りつぶし」という機能を使って、見開き広告のページの隙間を補完する方法をご紹介しました。ところが時代は進み、最新版のPhotoshopでは、「AIによる生成」機能が付加されたのです。同時に追加された「AIによる削除」機能と合わせると、面白いように画像加工が楽しめます。それでは以前「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使ってつなぎ合わせた見開き広告と、つい先ほど、「AIによる生成」でつなぎ合わせた広告を見比べてください。まずは、
コンテンツによる塗りつぶしで繋げた見開き広告です。つなぎ合わせた後、若干のレタッチ作業をしています。ここでレタッチの腕の差が出ると思います。つづいて、
「AIによる生成」で繋げた見開き広告です。自動でつないだ後は何のレタッチも行っていません。より自然に繋がっているのがお判りでしょう。
オリジナルの見開き広告は綴じ部分が宮崎美子さんのお顔にかかってしまっているため、より繋ぎが難しくなっています。レタッチの腕にもよりますが。よりAIの方がこの場合は上手く繋げていますよね。
こちらはもっと厳しい条件です。「コンテンツによる塗りつぶし」では、左の二の腕あたりが不自然な仕上がりとなっているのがお分かりいただけるでしょう。
「AIによる生成」で繋げた見開き広告です。自動でつないだ後は何のレタッチも行っていません。格段に自然に繋がっているのがお判りでしょう。頭髪の逆光表現の処理も感心してしまいます。
これがオリジナルの無線綴じ、見開き広告です。
最新版のPhotoshopでは、「AIによる生成」機能は、対象範囲を選択して具体的なキーワードを加えずに生成ボタンをクリックすると、継ぎ目を埋める(生成する)案を3つプレゼンしてくれます。ユーザーはその中から最も自然なものを選んで、次の作業に進めますが、その候補をクリックしてさらに追い込んだ代替案を3つ生成させることができます。この作業を経ることによりさらに自然な合成が可能になるのです。これは遊び甲斐がありそうですね。