24/5/7 引退
「先日は良い走りをお見せすることができず申し訳ありませんでした。調教では鼻出血の兆候を見せていなかったものの、レースでは前走と同じくらい微量とは言えない量の鼻出血が見られ、肺をはじめ呼吸器官に負担がかかっていました。今回モレイラさんが早めに異変を察知し、無理をしなかったこともあって大事には至っていないものの、これから休養してまた復帰させても再々発の恐れがあります。それだけでなく、無理をすると人馬ともに危険な状態に至ってしまうことも想定されてしまうことから、相談の結果、今回で判断することになりました。初戦から好走したように能力はあると思っていただけに、このようなことになり誠に申し訳ございません」(堀師)成長を図るように育成時はじっくりと時間をかけて乗り込み、2歳の6月に美浦トレセンへ初入厩を果たしました。ゲート試験後は体力面の強化を図るためNFしがらきでの乗り込みを経て、2歳暮れの中京開催にてデビューすると、勝つことこそできなかったものの2着と好走しました。そのまま連戦して初勝利を目指し年末の中山開催へ臨みましたが、鼻出血を発症し、休養を余儀なくされました。内臓面の修復を図るため約4ヶ月の調整期間を経て復帰しましたが、帰厩後の調整時に喘鳴症(喉なり)を患っていることが判明しました。調教レベルではパフォーマンスに大きな影響を及ぼす様子はなさそうでしたので5月4日の東京戦へ向かいましたが、残念ながら前走に続き今回も鼻出血を発症してしまいました。両鼻腔からそれなりの量の鼻血を出しておりました。今回はひとまず大ごとにはなりませんでしたが、再度同じ状況になると人馬に危険が及ぶ可能性も否定できないことから堀宣行調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
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24/5/4 堀厩舎
4日の東京競馬では五分のスタートを切り中団から進める。終始外を回る形になり4角から動かしていくが、前との差を詰めることができず11着。「外枠からのスタートで内の馬たちを見ながらの形にはなりましたが、序盤は悪くなかったです。後半勝負に挑めればと思っていたのですが、残り800mくらいから動かそうと思っても何もなく、ちょっと心配してしまうほどでした。そのため最後は無理をしなかったのですが、やはりアクシデントだったようで…。調教の動きからはこのクラスの馬ではないと思えるだけに残念です」(モレイラ騎手)「4ヶ月ぶりの出走となりましたが、稽古の動きは良く、また、不安を思わせる様子もなかったので、あとは実戦へ行ってどうかだけでした。しかし、レースの内容が良くなく、上がってきてすぐに確認したところ、前走に続いて鼻出血を発症していました。息を聞いても喉なりの症状である乾いた音がしており、喉の影響でパフォーマンスを発揮することができなかったのは否めません。この暑さでもありますし、慎重に様子を見ておきます」(堀師)鼻出血を発症した前走後は回復を含めて立て直しに時間をかけ、約4ヶ月ぶりの出走となりました。調教の動きは良く、まともであればここは能力上位と思えましたので期待をしていました。外枠が仇となったか、前へと迫ってくるような伸び脚を見ることはできなかったかと思っていたところ、上がってきた様子を確認すると鼻出血を再発してしまいました。この後についてはレース後の状態をよく見たうえで判断していきます。
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インクルージョンの引退が、決定しました。
こんな早い時間に更新があり、HPを開けたところ、
My Horse に、引退の二文字が。。。点灯。
う~ん・・・。
と、唸ってしまいました。
「競走馬は、一種先は、闇」
とか言われますが、まさにその通り。
前回も鼻出血を発症してましたから、急に来たわけでは無いので、
冷静には対処していますが、
残念ながら、奇跡は起こらなかったです。
堀厩舎だっただけに、最後まで諦めない調教師で、
全力で親切丁寧なコメントですし、ウソ偽りなく書いてくれる内容に、
嬉しく思っていましたが、堀調教師の能力をもってしても、
鼻出血(内容からして肺出血)は、どうにもならなかったという事でしょう。
それに付け加えて、喉鳴りもありましたから、
さすがに、Wパンチは、痛恨としか言いようが無いわけで、
レース中に、喉鳴りの影響も出てなのかもしれない。
今回のレースとしては、前回は最初だったのもあり、
「もしかして次は、出ないかも?」
と思って挑んだわけですが、
残念ながら、やっぱりダメなんですね。という結果に、
残念と言う言葉しか見つからなかった。
それにしても、このレースに出走するにあたり、
調教で併せたあいてが、
ゴンバデカーブース、ダノンエアズロックでしたから、
この2頭に胸を借りての併せ馬も、遜色ない動きだったし、
デビュー戦でも、アルトゥームと接戦でしたから、
能力は疑いなかったと、今でも思っています。
(少なくとも、未勝利は勝てるレベル)
ただ、疾病は、どうにもならないみたいですね。
これが、未勝利引退のタイムリミットまで時間があるのなら、
対処の仕様のあったのかもしれませんが、
この時期で未勝利だと、引退が妥当となってしまう。
タラレバを言ってはダメですが、
デビュー戦で勝利していれば・・・というのを考えてしまうが、
そうなっていたら、展開も変わっていたように感じる。
デビューの時も、東京を使う予定がスライドして、中京になり、
そして、1,600m → 1,400mに変更するなど、
何か上手く行かなかったように感じる。
募集段階で、この疾病を見抜くのは、厳しいからなぁ。
楽しみにしてた馬で、期待度が高かった分ショックですが、
頭を切り替えるしか無いですね。
競走馬としては、短かった馬生ですが、
「お疲れさまでした。」
と声を掛けたいです。
インクルージョン、ありがとう。
未勝利引退だと、余生がどうなるか心配ではありますが、
長く生きれてくれることを、願うしかない。