スマホ負け組のEUは、法律の力を使ってApple社に対して命令しました。
「iOSの接続機能ををサードパーティに開放しなさい」
EUは、これまで AppStore以外からのダウンロードの許可を求めてきたわけで「Appleは、しぶしぶ認めてきた」わけですが、EUは、さらにデバイスまで解放しろと言ってきました。
これに従わなかったら
「最大で全世界の売上高の10%にのぼる罰金が課せられる」
という重い罰則となります。
では、実際どうなっているか?内容をみてみましょう。
目次
今回の記事の要約
- 欧州委員会がAppleに相互運用性を義務付け
- 欧州委員会はAppleに対し、iOSの接続機能をサードパーティーデバイスやアプリと互換性を持たせるよう要求。
- Appleが従わない場合、全世界売上高の最大10%の罰金が科される可能性あり。
- Appleは「競争相手に知的財産を渡すことになり、プライバシー保護が損なわれる」と反発。
- GoogleもDMA違反の疑いで調査対象に
- 欧州委員会は、Google検索が自社サービスを優遇し、Google Playが他のアプリストアへの誘導を妨げていると指摘。
- Googleは「EUの規制は消費者や企業に悪影響を与える」と主張し反論。
- サードパーティー製品との連携強化を要求
- スマートウォッチやヘッドフォン、テレビなどがiOSの機能を利用できるようにすることで、消費者の選択肢を広げる狙い。
- Appleは、セキュリティやプライバシーリスクの増加を懸念。
- アプリ開発者の自由度拡大
- Appleに対し、相互運用性に関する開発者の要求を受け入れるための詳細なプロセスを公開するよう要請。
- Google Playでも開発者が安価な代替オプションを提示できるようにすべきと指摘。
- AppleとGoogleの反発と今後の展開
- Appleは「革新の妨げになる」と反発し、欧州委員会の決定を批判。
- Googleは「検索やアプリの変更は企業や消費者に悪影響を与える」と主張。
- 欧州委員会は今後の違反措置についてさらに調査を進める予定。
Appleに対しiOSの接続機能ををサードパーティに開放するようEUが命令、さらにGoogleも検索とGoogle PlayでDMAに違反していると非難
2025/03/20 Gigazineより
Appleに対しiOSの接続機能ををサードパーティに開放するようEUが命令、さらにGoogleも検索とGoogle PlayでDMAに違反していると非難
欧州委員会が2025年3月19日、Appleに対してデジタル市場法(DMA)に基づいて、相互運用性の義務を順守するための措置が採択されました。Appleがこの決定に従わなかった場合、最大で全世界の売上高の10%にのぼる罰金が課せられる可能性があります。また、欧州委員会はGoogle検索とGoogle PlayがDMAに違反しているとの調査結果も報告しています。
Commission provides guidance under Digital Markets Act to facilitate development of innovative products on Apple's platforms
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_25_816Commission sends preliminary findings to Alphabet under the Digital Markets Act
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_25_811Apple Says New EU Interoperability Rules 'Bad for Our Products and Our Users' - MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/03/19/apple-eu-interoperability-bad-for-products-users/Brussels takes action against Google and Apple despite Trump threat
https://www.ft.com/content/a9d0bde3-f10e-4113-b21c-cb02bf31a8f2The EU’s competition rules are hurting consumers and businesses
https://blog.google/around-the-globe/google-europe/the-eus-competition-rules-are-hurting-consumers-and-businesses/これまでEUはAppleに対してサードパーティー製の代替アプリストアの開設とサイドローディングを認めるよう迫っており、2024年1月にはAppleがEU圏内でApp Store外でのiOSアプリ配布と決済を認めています。
欧州委員会によると、サードパーティー製品がiOSと相互運用することで、スマートウォッチへの通知表示やビアツーピアWi-Fi接続、近距離無線通信、デバイス同士のペアリングなどのユーザーエクスペリエンスが向上し、消費者はApple製デバイスと互換性のある製品の選択肢が広がるとのこと。
「Apple以外のブランドのスマートウォッチやヘッドフォン、テレビなどのデバイスに、iOSの接続性に関する機能へのアクセスを提供する」
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Appleに対しiOSの接続機能ををサードパーティに開放するようEUが命令、さらにGoogleも検索とGoogle PlayでDMAに違反していると非難 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20250320-eu-apple-ios/
「2024年1月にはAppleがEU圏内でApp Store外でのiOSアプリ配布と決済」
という大きな障壁を打ち破ったEUは、「調子に乗ってデバイスまでも解放しろ」という脅迫のようなことを訴えました。
SwatchのようなデザインのAppleWatchが登場する可能性
EU限定ですが、IOSのアプリについてAppStore以外からのダウンロードが可能となりました。
以前 当ブログで記事にしたようにAppleでは絶対に認められないポルノアプリも公開されています。
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これまでは、EUの言うことを聴いていたのですが、しかし
「Apple以外のブランドのスマートウォッチやヘッドフォン、テレビなどのデバイスに、iOSの接続性に関する機能へのアクセスを提供する」
これは、AppleWatchやAirPodsのサードパーティー製品の登場を意味しています。
AppleのもつiPhoneを中心とした「ウォールドガーデン(壁に囲まれた庭)」というエコシステムの崩壊を意味するからです。
「ハードウエアとソフトウエアの双方に関して全てが統合」によってデバイスの売上を限定してきたビジネスが崩壊するわけで、iPhoneがAndroidのように多くのサードパーティー製品が登場してくるかもしれません。
AppleWatchの機能を組み込んだOMEGAやROLEX、Swatchなんかすぐに製品化しそうですね。
あの何年も代わり映えしないAppleWatchではなくてSwatchのようなデザインのAppleWatchがより安価で登場したら欲しい人多いのではないでしょうか?
でも Appleは、絶対にここを死守するとおもうんだけど
どうなることか?