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このブログでは片山洋次郎氏の提唱する身体間の共鳴を利用した愉気法についてと、私がそこから得た知見に基づいて野口整体を気的に再検証することをテーマにしています。

​身体間の共鳴を利用した整体ブログ

仙台の整体・仙台駅歩7分

  • 執筆者の写真otua87

整体で見る季節の身体(小満5/21~)

更新日:2020年5月30日

仙台でも木々の緑が開ききり、杜の都らしくなってきました。

24節気の小満は「万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ」WIKI

とあり、まさに今の仙台の状況とぴったり一致しているようです。

この木々の成長と時を同じくして呼吸器が活発に働きます。

シュタイナーの流れを汲むホルツアッペルは肺と木の関係について、「体と意識をつなぐ四つの臓器」の中でこう述べています。

「肺は、胸郭のなかに逆さまに埋め込まれた一本の木、その空洞の幹と根が気管と咽頭によって逆さまに表されている一本の木なのです。何百万もの小さな肺胞が、この体内の木の下方に拡がる葉冠を形成しています。しかし木が空気に包まれているのに対して、肺は空気で満たされています。木の葉が炭酸ガスを吸い込み酸素を吐き出しているのに対して、肺は、木が吐き出す酸素なしにはその呼吸機能を果たすことができませんし、木は、人間(や動物)から吐き出される炭酸ガスなしにはその物質性を構築することができません。」


呼吸器の動きが促されるこの季節、身体の場所としては肺のある、鎖骨の下の上胸部が敏感になります。このあたりにウィークポイントがある人は右の肩が凝りやすくなります。

双子座の始まりが小満と一致し、後半は芒種に対応しますが、小満の時季は特に右肺~右腕の気の流れが活発になります。芒種の時季は左肺~左腕です。肘より少し上のポイントと肘より少し下のポイント(手三里)が敏感に反応するので、腕をまっすぐにして凹む肘のところに中指を当てた、人差し指と小指の場所がだいたい上記の2ポイントにあたるので参考にしてください。

「気を通す」コツは手から決してエネルギーを放出しようとは思わないことです。

手は身体の内側の感覚を感じるための補助程度に思っているくらいがちょうどいいです。

「ここが敏感だ」と感じられれば、その感覚を起点として、拡がっていくとイメージしたり、中に向かう、外に向かうなど矢印をイメージしたりしてみてください。

右腕、肩、頭が涼しくなり肝臓の辺りが温かくなるのが理想的な反応です。


何度も季節の身体変化で書いてきましたが、気の基本法則として、胸の真ん中を中心として等距離の位置で身体は均衡を取り合います。

右上胸部(鎖骨下~胸椎3辺り)が活発になれば、右肋骨下部(胸椎9~12番)辺りが連動して動きます。呼吸器が活発になるこの時期に野口整体では肝臓が活発になる、と言われていますが、このような連動関係を基に肝臓に焦点があると言っている、のだと私は考えています。



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