夜光草の咲く春に             菖蒲沢薬師古道 | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

まだまだ寒いけどね

青い夜光草の咲く春は

もうすぐ山を越えて来るよ

 

(画像と本文は直接の関係はありません)

 

 

 2月23日の天皇誕生日は心労というか、メンタルの不調というか、どうにも起き上がれず、1日中布団にもぐって寝ていた。この日は積もるほどではなかったけれど、最高気温2℃の冷たい雪の日。何も用事がなかったのは幸いだった。心おきなく潰れていられる時間というものは、とても貴重なものだ。不調の時は、逆らわずに転がっていること。これに勝ることないと思う。

 これから、連れ合いの癌の放射線治療が始まる。3週間の間、照射のために毎日通院なので、その間、仕事と送迎の兼ね合いをどうするかが問題だ。他にも娘の病気のこととか、問題山積なのだが、潰れた時は、それはそれで浮かぶ瀬もあれ、逆らわず行くことだと思う。

 

 さて、バイクのライド&ハイクの話でもしようか。

 

 2月11日(日)は気温こそ高くなかったが、風もなくうららかな日和で、どこか春を感じさせた。と言っても、バイクに乗るには防寒装備で、茨城県石岡市の八郷盆地の県道沿いの無料駐車場に排気量110ccの小型自動二輪、スーパーカブ110プロを乗りつける。ここは自転車での山の峠越えのベースになるところで、自転車を積んだ車が数台停まっていて、自転車を降ろして、峠越えの準備をしていた。僕はバイクの防寒着を脱いで、菖蒲沢薬師堂の参道で、菖蒲沢古道という青田山(196m)山中の古道を目指した。この場所の標高は30m程度。

 作業小屋というには風雅すぎる小屋の前には紅梅が咲いていた。他の場所よりも早いようだ。日当たりが良いせいだろうか。この横から古道を行く。

 石畳の道はすぐに山道となるが、しっかりと踏み固められた参道だ。

 標高100mを越えたあたりで、天白稲荷神社の鳥居。と言っても、小さな神社なので、鳥居も小さく質素なものだ。江戸時代にこの地を知行地としていた旗本が建てたらしい。

 天白稲荷神社の拝殿。小さく愛らしい拝殿だ。稲荷の社なので、狛犬ではなくお狐様の石像。色褪せてはいるが朱塗りのお狐様だ。このお社の後ろに出口があって、古道が続く。

 少し行くと、道が二又に分かれ、右へ行くとすぐに菖蒲沢薬師堂。ここも標高100m。無住のお堂にしては立派な部類と思うが、お寺と呼ぶには小さい。あくまでもお堂だ。

 お堂の中の薬師如来像。お堂の格子越しに撮影。カメラのフラッシュで後光の金輪が光っている。なんだかとてもありがたい感じがする。伝説では、海から引き揚げられ、山中に安置されたという。海まではかなり遠いのだが。

 薬師堂前の池には弁財天が。青田山は低山だが池の水をたたえられるほど水が豊かなようだ。

 薬師堂を後にして二俣に戻り、青田山山頂を目指す。標高160mほどのところにある龍神と呼ばれる巨石。小さな祠がある。雨乞いよりもむしろ洪水の抑えを司る神らしい。確かにこのあたりの山は沢水が豊かだ。

 菖蒲沢古道と呼ばれるのは龍神の巨石までで、そこから先は「いばらきフラワーパーク」に通じるハイキングコース。道は良いのだが、眺めは良くない。なだらかな青田山は山頂の位置がよくわからず(三角点も埋もれているようだ。)、この道を通ったことで山頂に達したこととする。

 青田山から3kmほど歩いたところで、「いばらきフラワーパーク」近くの山里に降りる。晴天の筑波山。筑波山は山頂がふたつある双耳峰だが西側から見ると双耳峰には見えない。

 なだらかな青田山とはいえ、登り返すのはさすがにキツイので、県道脇の歩道を歩いて駐車場に戻る。5kmほどの歩き。風があったらとても寒いだろうが、幸い無風状態。明るい陽射しは春のようだ。そして青田山(196m)がもっともよく見える場所で撮影。本当にのどかな里山だった。

 

 

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