太陽系第4惑星の火星(Mars マーズ)は、「赤い惑星」とも呼ばれる通り、地表が酸化鉄に覆われて赤く見える事から、マーズは火・血を連想させ、ローマの戦神を意味しています。

 

 

 地球と比べると、直径は0.53倍(約半分)、質量は、0.11倍、重力は、地球の40%程で、大気は0.75%です。水星に次ぎ2番目に小さい惑星です。


 火星の自転軸は地球と同程度の傾きで、地球と同じく四季がある様です。一日の長さは24時間39分35秒と、地球とよく似ていますが、1年は687日と長いですね。

 

 地表温度は、平均-63℃(最高20℃、最低-140℃)と四季があると言えど、極寒の世界と言えます。極地方には水が氷として存在していますが、液体では存在できません。

 

 それは何故かと言いますと、気圧が地球の100分の1以下ですから蒸発して水蒸気になってしまいます。重力も弱いし、残念ながら、人類が永住するのは難しそうですね。

 

 火星には昔から運河があると言われていました。望遠鏡で見て描かれたスケッチに何本かの線があり、火星人が造った運河ではないかと言われていたんですよ。

 

 実際には運河がある筈がありませんが、古代に水が流れていたであろう大渓谷(マリネリス渓谷)が見つかっています(写真中央部)。相当な水が流れていたようです。

 

 また、火星の最高峰はオリンポス山で、標高は何と何と27km(27,000m)です。太陽系最高の山です。こんなチッポケな惑星に「何で・・・」と、思いませんか。

 

 それは、大気が薄いからと言えるでしょうか。地球のヒマラヤは気象の変化が激しく、絶えず浸食されています。浸食が無ければもっと高くなり続けている筈です。

 

 インド大陸がアジア大陸に衝突し、今も押し続けているのです。でも、エベレスト山の標高はほとんど変化していません。火星では、ほとんど浸食されないと思っていいでしょう。

 

 当面、太陽系最高峰はオリンポス山と言う事です。地球より凸凹した惑星なんですね。

 

 ところで、私が中学1年の時、アメリカ建国200年(1976年)に合わせ、バイキング1・2号が火星に着陸し、火星の地上を写した写真が公開されました。

 

 その時の驚きときたら・・・、大興奮でした。天文学者に憧れていた頃で、火星の地上の写真を肌身離さず持ち歩いていましたね。火星に行きたいとも思っていました。

 

 今は・・・、絶対に行きたくないですが、その写真がこれです。

 

 

 アリゾナの砂漠って感じですね。水星・金星に行くのは難しいですが、火星ならば短期間ならば行けそうです。将来、誰かが行かされるのでしょうね。

 

 地球の記事でちょっと書きましたが、火星には二つの衛星があります。

 

上、フォボス(Phobos)、下、ダイモス(Deimos)

 

  フォボス(直径22km)とダイモス(直径12km)です。両者とも歪な形をしています。地球の月とは比べ様もないほど小さい衛星です。

 

 多分、迷子の小惑星が火星の引力に囚われたのでしょう。私は、迷子誘拐監禁説(隕石説じゃプンプン)を取ります。ジャイアン説(ジャイアント・インパクト説じゃムキー)ならもっと大きいでしょう。

 

 また、綺麗な球状になったでしょうね。惑星や月が何故綺麗な球状なのか分かりますか。ほぼ例外無く、誕生時はドロドロの溶岩状だったからです。

 

 小惑星が衝突し、くっ付いたり離れたりしながら少しずつ大きくなり、重力に引き寄せられて大量の小惑星が飲み込まれて惑星が出来たと考えられます。

 

 その時の衝撃が熱エネルギーに変換され、惑星自体が高温になり、溶岩の様に液体状態になったのです。宇宙空間では液体は球状になります。表面積を最小にしようとするのです。

 

 熱は宇宙空間に逃げて行きます。表面から固まって行き岩石の惑星となって行きます。これが地球型惑星の成因です。太陽も地球型惑星以外の惑星も岩石の核がある筈です。

 

 超新星爆発で撒き散らされた星の屑が寄り集まり太陽の核が出来たとすると、太陽の近くには星屑が少なく、水星は大きく成長できませんでした。

 

 金星と地球もそれほど大きくはないものの、太陽から少し離れていたので、それなりの星屑があったのでしょう。地球は月の分も含めると金星よりかなり大きかった筈です。

 

 そう考えると、火星は地球よりも大きく成長した筈なのに・・・。実は太陽系創成時、木星は火星の軌道あたりにあったらしく、木星に星屑を持って行かれたようですね。

 

 残った星屑が集まって火星が出来たので、大きく成長できなかったようです。もし、木星が今の軌道に移動してなかったら、地球になる筈の星屑まで持って行かれたかも知れません。

 

 火星君には申し訳ないですが、「良かったねぇ~、良かったよ~」ですね(あ゛ムキー)。

 

 さてと、地球型惑星はここまでです。次は木星型惑星について見て行きますが、火星と木星の間には小惑星帯(asteroid belt アステロイドベルト)と言われる星屑が無数存在しています。

 

 これについては最後の最後に、お話しさせていただきます。つまらない話ですが、地球にも関係がありますので・・・。

 

 

 まだまだ続きます。

 

 

 

 

 

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