大阪府の公立高校の入試が終わりましたが、旧学区制の2番手校である名門寝屋川高校が360人の募集に対し338人しか志願者が集まらず、まさかの定員割れを起こしています。
前代未聞の定員割れにカンテレ(関西テレビ)やABCなど在阪の情報番組でも取り上げられるほどで、OBであるハイヒール・リンゴさんもコメントを出すほど。
いったいなぜ寝屋川高校は定員割れをしてしまったのでしょうか?
寝屋川高校定員割れの理由はなぜ?建て替えが原因?
大阪府内では寝屋川高校だけでなく、同じく2番手校である八尾高校でも同じように定員割れが起きています。
旧学区制のトップ校である四条畷高校や高津高校は定員割れはしなかったことから、定員割れの理由として考えられるのが、大阪府の私立高校の無償化がかなり影響していると思います。
学費がかからないなら、より進学実績の高い私立高校に進学した方がいいと考えるのが当然の流れであり、寝屋川高校は2番手校ですが、同じ2番手校である豊中高校などに比べると大学進学実績において乏しいのが正直なところ。
豊中高校からは阪大・神大にバンバン現役合格しますが、寝屋高から現役で阪大・神大に合格できる生徒はごくわずかであり、ボリュームゾーンとして関関同立や近大に進学する生徒が非常に多いです。
もっと言うと、関関同立でもトップの同志社大学に進学できる生徒も少数で、関大が多いです。
そうなってくると、寝屋川高校と同程度の偏差値でもっと進学実績の高い私立高校に行った方がいい大学に行ける可能性が高いことから、寝屋川は敬遠された可能性はあります。
次に、寝屋川高校の校舎はかなり老朽化しており、新校舎に建て替えしようとしています。
今年入学してくる生徒は、高1から高3まで丸3年間校舎の建て替えの時期と重なることから敬遠された可能性は高いです。
野球部、サッカー部、陸上部などクラブ活動にも支障が出ますし、貴重な高校の3年間を工事に囲まれて学生生活を送るのは避けたいのが学生の心情でしょう。
3年間定員割れが続くと廃校する可能性も高くなることから、校舎の建て替え問題は仕方ないにしろ、京大・阪大・神大・大阪公立大、同志社といった難関大学の進学実績はこれから伸ばせることから、進学実績を改善させたいところです。
寝屋川高校定員割れの理由まとめ
- 寝屋川高校が360人の募集人員に対し、338人しか志願者が集まらず定員割れ
- 大阪府私立高校の無償化で私立高校に流れた可能性が高い
- 寝屋川高校は旧学区では2番手校ながら、同じく2番手校である豊中高校などに比べると、阪大、神戸大、同志社などの難関大学進学実績が乏しいことから、同じぐらいの偏差値帯の私立高校に流れた可能性が高い
- 今年入学してくる生徒はちょうど校舎の建て替えの時期と重なり、クラブ活動にも支障が出ることや、貴重な高校生活を丸3年間工事に囲まれて送らなければならないので敬遠された
以上、寝屋川高校が定員割れをしている理由についてまとめました。
おそらく来年は隔年現象で志願者が増えるとは思いますが、今年22名も定員割れをしているのは非常に残念でならないです。
このままでは終われないと思うので、難関大学の合格実績も伸ばしてほしいと思います。