嫁さんが『うつ病』になった話④
仕事が忙しくてブログ更新が
クソ味噌に遅くなりました。
どうもすみません。
前回のおさらい
毎朝3時に嫁さんに叩き起こされて精神的に参り
身体にも異常をきたしてきた私。
抗うつ剤を医師から処方され2週間経過したが
全く嫁さんの病状が良くならない為、
医師に相談する事となった。
病院へ行く
嫁さんのうつの症状が治まらないのと
投薬治療を始めて2週間が経過した為、
病院へ診察へ向かいました。
こんにちは。
奥さんのお加減は如何ですか?
先生…全然ダメです。
特に早朝に酷く気分が落ち込むようで
泣かない朝はないんです…。
夕方には少し気分が落ちつくみたいですが。
そうですか…。
しかし仰る症状は
うつ病ではよくある症状です。
奥さん、夜中寝れてないのではないですか?
もしくは夜中に何度も目が覚めていませんか?
はい…寝てもすぐに目が覚めてしまいます。
目が覚めると気が狂いそうなほど不安でツライ…です。
不安すぎて早朝から夫を起こしてしまいます。
それが…とて…も申し訳…な…くて……うぅ…
嫁さん…。
はい、わかりました。
奥さん、困っている時に人を頼るのは
当たり前の事です。
お二人はご夫婦なのですから。
難しいかもしれませんが
自分を責めない事が大切です。
睡眠障害の症状が見受けられるので
「睡眠薬」を処方します。
「抗うつ剤」は同じものですが、
服用錠数を増やして様子見をみましょう。
そしてご主人。
最近「瞼がピクピク動く」との事ですが、
それは過度のストレスによって身体に異常を
来している状況だと思います。
症状が進行すると顔面麻痺になる可能性も
ありますので、早急に環境を改善する必要が
あると思います。
が、顔面麻痺ですか?…それは困ります。
しかし環境を改善すると言っても
どうすればいいのか…。
奥様の看病ですが…。
例えば一時的に奥さんの実家に
頼るという事は出来ないですか?
期間を設けて実家のご家族に看病して
頂ければご主人の負担は大分減ると思います。
それに奥さんも実家だと安心するのではないですか?
う~ん。
しかし嫁さんのお義父さん・お義母さんに
迷惑を掛けるのは正直言って心苦しいのですが…。
それは分かりますよ。
しかし、このままでは共倒れする可能性があります。
病を治すのに、お二人で何とかする必要はないのです。
奥さんにも言いましたが、
困った時に人を頼るのは当たり前の事なのです。
まぁ今すぐに結論を出す必要はありませんから
少し考えてみて下さい。
わかりました…。
先生どうもありがとうございます。
環境の改善か…。
奥さんを一人で支える事も出来ないなんて
不甲斐ないなぁ…。
抗うつ剤の服用錠数を増やして1週間程度様子を
見ましたが、嫁さんの症状は大きく改善はしませんでした。
しかし睡眠薬のおかげか、早朝3時から起こされる事は
なくなった為、私のストレスは大きく軽減されました。
睡眠薬偉大すぎる!!
まぁそれでも朝6時に目を覚まして
盛大に泣かれるのですが…。
瞼がピクピクする現象も治まり
嫁さんの実家に頼らなくていいかなっと
この時は思っていました。
この時までは…。
生きて下さい…。
仕事が終わり家に帰ると
嫁さんがボーっとテレビを見ていました。
何だか表情が抜け落ちたような、
全く覇気のない顔で…。
それを見たとき、
何故かすごく不安になったのです。
今日の様子はどうだったか嫁さんに聞いたところ
衝撃の言葉が返ってきました。
私ね今日、
死のうと思ったの。
その言葉を聞いた瞬間、
足を付けていた地面が
無くなった感覚がした。
高所から落下して臓腑が口から飛び出てくるような
不快感と心臓をギュッと鷲掴みされたような
苦しさで脂汗がどっと出た。
脈が急速に速くなり、
自分の心臓の音がずっと耳に響いていた。
な、何でそんな事を…。
薬が効かなくて毎日毎日本当に辛くて、
生きてる意味なんてないんじゃないかって。
だからね、道路に飛び出して自殺しようとしたんだ。
けどね…やっぱり怖くてね…直前で脚が震えて走れなかったの。
情けないよね…何一つ、一人で出来ないんだから…。
嫁さんはそう言って口だけ笑みを作って力なく笑った。
でもね、
次はうまくする(死ぬ)から…。
馬鹿を言うな!!
死んでどうする!?
辛いの…本当に毎日辛いのよ。
薬が効かなくて一生このまま辛いまま
過ごすくらいならいっそ…。
私が死ねばあなたも楽になるのよ?
ふ、ふざけるな!!
そんなの絶対許さない。
うぅぅ~…。
俺は君を…君を愛している!!
愛しているんだよぉ~
死ぬなんて簡単に言うなよぉ…。
俺を一人にしないで…。
お願いだ…お願いしますぅぅ。
嫁に縋り付き、みっともなく泣いて懇願した。
恐怖でしかなかった。
知らない間に大切な人を失っていたかもしれない事実が。
そして死を選択するほど嫁が追い込まれていた事実に…。
なぜ気が付かなかった?
お前は一番近くで嫁が苦しむ様を見ていたんだろ?
毎日毎日、瞼が真っ赤に腫れるほど泣き疲れている
嫁の姿を見ていたんじゃないのか?
どこかで「他人事」になっていたんじゃないか?
「面倒」だと思っていたんじゃないか?
お前は面倒を押し付けられている
「被害者」だと思っていたんじゃないか?
苦しくて辛くて「一緒にいて」と懇願する嫁を
振り払って「仕事」に逃げていたんじゃないのか?
お前は嫁の夫だろ?
なんて不甲斐ない…。
なんて不甲斐ない夫なんだろう。
なんで失いかけてから大事なものに気付く?
気付くのが遅すぎるだろ…クソ野郎。
迷惑掛けてまで生きていいのかな…。
私に生きる価値なんてないよ。
価値なんてどうでもいい!!
生きて俺の側にいてくれ。
不甲斐なくてごめんなぁ…ごめん。
もう自分一人では無理だと悟った。
嫁には四六時中、人が側にいないとダメだ。
じゃないと彼女は死んでしまう…。
私はその場で嫁さんの実家に連絡した、
今日、嫁が自殺しようとした事。
明日、嫁さんを実家に帰す事。
嫁さんの看病をお願いしたい旨を伝えた。
話を聞いてくれたお義母さんは快諾してくれた。
夫くん、今まで頑張ってくれてありがとね。
ごめんねウチの娘が面倒かけて。
お義母さんの優しい声と言葉を聞いて
不甲斐なくて涙が出た、嗚咽が漏れる。
夫婦なのに…夫なのに妻を支えれませんでした。
申し訳ございません、情けない夫で。
馬鹿言うんじゃないの。
あなたは頑張ったわ!!
だからありがとう、後はこっちに任せて。
こうして嫁さんは関西の実家で療病する事となった。
一時的に私達夫婦は離れ離れとなりますが、
しかしこれが大いに病状を良い方向へと向かわせてくれました。
次でやっと「うつ病」の話は終わりです。
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嫁さんが『うつ病』になった話⑤に
つづく
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