水の製造過程でフィルターから汚染
これまで、ペットボトル水でマイクロプラスチック粒子の測定報告はありませんでした。今回新たに、それより小さいナノプラスチック粒子に対応する測定技術が開発されました。
今回測定されたペットボトル水の9割がナノプラスチックで、残りの1割がマイクロプラスチックだというのです。
分析されたボトル水は米国で普及する三つのブランドの合計25Lですが、どの製品からも多量のプラスチック粒子が検出されています。
ナノプラスチックは微小なため、細胞を通過して血流にまで入るので、マイクロプラスチックに比べて体内に取り込まれやすく、人体への影響が疑われています。
検出されたのは、ペットボトル本体からはポリエチレンテレフタレート(PET)、キャップからはポリエチレン。
水の製造・輸送過程から出たと思われる粒子として、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリスチイレン、ポリ塩化ビニルなどが検出されています。
もっとも多いポリアミド(ナイロンの一種)は、三つのブランドで採用されている浄水フィルターの逆浸透膜で使われているものです。
プラスチックの浸透膜から、はがれ落ちた粒子と推測され、宅配水も同様と考えられます。
日本の水道水中のナノプラスチックの測定例はありませんが、極めて少ないと考えられます。
ペットボトル水は、防災用の備蓄水として考え、普段は水道水(地域によって浄水器使用)を利用して、携帯用にはステンレスボトルを持ち歩くのが現実的だと思われます。
・・・とは言っても、水道水をダイレクトに飲むのも⁇ この機会にご自宅の飲用水を見直す必要もありそうですね
パイカエース(パイウォーターのペットボトル水)は、逆浸透膜使用ではありません。熊本県上益城郡の深井戸水を沢山のセラミックスが入った大型浄水器を通して製造されます。