そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」第131話「捜索してみた」、第132話「追尾してみた」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そえだ信「君に、最大公約数のテンプレを」、3月25日「131 捜索してみた」、3月27日「132 追尾してみた」が公開されています。

 

商店街を出ようとしたところでハックは偶然トーシャと会います。

トーシャは前日から帰らないというジョウとレオナの二人を探しているところでした。

「たぶん二三日中に、この街を離れることになると思う」

「そうなのか」

「サスキアとニールが一緒だが、ちょっと訳ありでね。細かいところは話せない。イザーク商会とは連絡がつくようにしておくつもりだから、何かあったらそちらに頼む」

「そうか、分かった。こちらも移動していくつもりだが、何処かで会えるかは分かったもんじゃないな」

「ああ。神のお導きに任せて、ということにしておこう」

「分かった。お互い出発の前にまた会えるかは分からんが、とにかく元気でやってくれ」

 

その後ハックはイサーク商会に向かいます。

イサーク商会で会長と会い、近く町を出ること、そして今後のあれこれなどを打ち合わせ、さらに侯爵領から受けとる岩塩の報奨金などの受け取りに関しイサーク商会に間に立ってもらうことまで約束してもらいました。会長はハックと同行し領の役所で手続きまですましてくれたのでした。

 

その後、イサーク商会を出たハックに微かな声が聞こえました。レオナの『風通話』でした。

「何だ、レオナか?」

『そっす。ハックパイセン……SOSっす……』

「何だ、SOSって」

『うちら、二人……ピンチっす』

玲於奈の声は聞き取りづらく、しかも切れ切れでした。

『……捕まって……地下牢、みたい……』

『ジョウと……離れ……人質とられ……っす……口も、塞がれ……』

『分から……地下牢……』   (第131話)

 

トーシャと落ち合ったハックは二人でジョウとレオナを探します。

 

「地下牢に監禁しているのが事実として、その誘拐犯の目的は何なんだろうな」

「ああ。金銭目的ではなさそうだもんな。脅迫する相手もいない。いるとしたらせいぜい俺だろうが、何も連絡してきていない」

「相手にあいつらが魔法を使えることが知られていたとしたら、その魔法を利用したいというのがまず考えられるな。二人のうち片方を人質にして、もう一人に何かをさせる」

「ああ、あり得るな」

「そうすると――」

 

ハックはもう一度イサーク商会に寄り支店長のユルゲンに会います。

「いきなりで済みません、お訊きしたいことがあるんですが」

『「この街で、ツァグロセク侯爵領とゆかりの深い商店や貴族を、ご存知ではないですか」

「ツァグロセク侯爵領、ね」支店長は、一度首を傾げた。「そうだ、メーベルト商会の会長がそっちの出身だったはずだ。実際商会では、ツァグロセク侯爵領の産品を取り扱っている。たぶんあちら縁ではいちばんの大店おおだなだろう」』

ツァグロセク侯爵領はジョウとレオナの二人がこの町に来る前にいたところです。しかも今いるハイステル侯爵領とは交戦状態にあるところでもあるのです。

 

ユルゲンに書いてもらった地図に従い見つけたメーベルト商会の会長の屋敷は小さな篝火かがりびが焚かれ、腰に腰に剣を下げている者が歩き回るなど怪しさ満点です。

 

地下牢等敷物を見つけようと身を隠しながら覗き込む二人は、目隠しされたジョウらしき男が引き出されていくところを見かけます。二人はその後をつけました。   (第132話)

 

 

 

物語は急展開を迎えているようです。これからどのように進んでいくのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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