そえだ信「アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~」、3月25日「20 考察してみよう」が公開されています。(カクヨムでは「33 考察してみよう」)
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~ - 20 考察してみよう
『初めて村の外に出て森の中を回ってきたんだけど、それほど疲れはなかった。まあ、ずっと父の背中に負われていただけなんだから、不思議もない。
午後の鍛錬の時間になると、あたしはいつものようにロミルダに預けられた。』
『これも習慣のようになって、女の子たちで集まり絵本を読んでもらってから、頃合いを見て外に出る。
木刀の素振りだけだと見ていても退屈だけど、その後の魔法の練習はそれなりに興味深いんだ。』
イエッタは村人たちの魔法の練習を真剣に見ます。
火の魔法は距離が遠くなると弱くなってしまうようです。水の魔法は火ほど明らかな距離による差はないように見えます。
『「よし当たった。ほら、すぐ木刀を構えろ!」
「おお!」
十ガータ距離で火を投げたコンラートに、父の指示が飛ぶ。
大真面目な顔で、少年はそれに従う。
少年だけでなく、居並ぶ青年も中年もほぼ同じ態度だ。
素人目にも、五人の立ち振る舞いはこの数日でかなりきびきびとして見えてきた。』
練習が終わり家に帰ってからもイエッタは考え続けます。
水の魔法の水はどこから出てきたの?
火の魔法の火は何が燃えているの?
「オータ」
「ん、どうした」
「ひ」
「んん、魔法の火か? それがどうした」
「どして、よわくなりゅ」
「魔法の火を飛ばして、遠くへ行くと弱くなる理由か?」
「うん」
「そりゃ、火は時間が経つと消えていくものだからなあ」
「ひ、どして、もえりゅ?」
イエッタはたどたどしい言葉でライナルトに質問します。それはライナルトの意表を突いた質問でした。
イエッタはライナルトの手をとり、
『少し離して、大きめに包む仕草をしてみた。』
「このへん、もえりゅもの、ありゅんじゃない?」
『目をぱちくりさせてから。父は右手を少し上げて、指先に火を点した。
それを、まじまじと見つめている。
「そのまま、してて」
「こうか?」
もう少し、火を点した指を持ち上げ。
そのまま、十ミン(秒)ほど。
その間、火の大きさは変わらず。やがていきなり、しゅう、とばかり縮んで消える。
「なるほど。飛ばすと火は小さくなるが、指先だとしばらくそのまま、か」』
「このへんに、きっと、もえりゅもの、ありゅ」
そして、その燃える物も一緒に飛ばすことができれば火の魔法の威力も増すのでは無いか。
イエッタの言葉にライナルトは首を捻ります。
「そんなことやったなんて、聞いたこともない」
「やってみて、むりだとかは?」
「それも、聞いたことはないが」
「なら、やりゅべし」
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こちらも下記リンクから、一部試し読みできます。ぜひ覗いてみて下さい。
画像が公開されました。お兄ちゃん、カッコいい。そして、ザム。とても良い仕上がりになっていますね!! イラストは一作目と同じ、フェルネモさんです。
「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2」そえだ信 [MFブックス] - KADOKAWA
ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。
可愛いたくさんの赤ちゃん!? 幸せな気分になれます!
可愛いたくさんの赤ちゃんを、ありがとうございます。
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領地救済に奮闘する
兄弟コンビの活躍にも注目です👀
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著:そえだ信 イラスト:フェルネモ pic.twitter.com/X3nIAh6o5I
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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?
ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。
刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先
二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ
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