[将棋]清麗戦本戦~GW明け展望 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨日は清麗戦本戦の2対局がありました。挑決戦前の準決勝の2局と言ったほうが分かりやすいかもしれません。その結果、西山女流三冠が現在11連勝中の鈴木環那女流三段を下し、また加藤桃子女流四段が山根女流二段を下し、最有力の実力者2名が再度挑決戦で激突する構図となりました。

 ところで私は、このGW中だいたい家に居たのですが、たまには外出しようと思って、昨日は上野まで足を運び美術展に行ってきました。

 

そんなことで、モバイル中継も「ながら見」でしたが、両対局とも序中盤は力の入った激戦に見えました。たまたま私のスマホの通信状態が悪かったからか、システムそのものに問題があったのか分かりませんが、評価値の形勢表示が出てこなかったので、なおさらどっちが勝っているのか、よく分かりませんでしたが、14時前頃に突如復活したところで、ちょうどどちらも西山さんと加藤さんが抜け出しつつあり、その後は大きな波乱なくフィニッシュまで持ち込んだようです。

 

鈴木環那さんは悲願の女流タイトル戦への出場にあと2つというチャンスであり、11連勝中ということもあって、ひょっとしたらという期待もありましたが、飛車を切って攻め込んだところが鋭いようで実際はやり過ぎだったようで、その辺りで西山さんは逆に冷静に受け止めて楽になったのかなと。ベスト4まで来たのですから健闘ぶりは十分称えられるに値すると思いますが、タイトル戦出場の夢を達成するという基準に対しては酷な話ですが、さらにもう一頑張り出来るかどうかの覚悟が問われているようにも思われます。昔、中村太地八段が王座を取った時だったか、これ以上の努力をして取れなかった時に自分が耐えられるかどうか、そういうギリギリのところまで自分を追い込めるのかみたいな話をしていました。女流の方でも、福間さん、西山さん、加藤さん、それと伊藤さんとかにここ一番で勝つには、相当の準備と心構えが無いと勝ちきれないのではないかと。

 

こちらは、桂損から加藤さんが仕掛けて行き、その後は収め合ってではなく、互いに捌き合って殴り合って均衡を保つような、両者の気迫が正面衝突したような戦いぶりでした。山根さんも終盤鋭く最後まで逆転を狙って戦い続けましたが、加藤さんが確実に迫っていったようでした。

 女流王位戦の第2局が5月9日に札幌で行われますが、その2日前に、白玲A級順位戦があって、福間女流王位は加藤圭女流二段との対局でタイトなスケジュールだと思ってましたが、加藤桃子さんも抜け番ではなかったので同日7日に塚田女流二段との対局が有り、両者直前の忙しさは同じ条件ということになります。

 さて、この山根さんとの一戦ですが勝ったから何も悪い訳ではないのでしょうが、1週間後の持ち時間4時間の女流王位戦を見据えて、時間をぎりぎり一杯使ってみようとか、そういう取り組み方も無かったのかなぁと...。昔、レオダーバンという馬がいて、レジェンドの岡部騎手が秋のクラッシックで長距離3000mの菊花賞を勝たせたのですが、この馬は気がはやって他の馬と並ぶと前に出たがる気持ちが抑えられない。そこで直前のレースだったか調教でだったかは忘れてしまいましたが、他の馬の後ろについて走る我慢を覚えさせたと言ってました。速く走ることより3000mをじっくり走れることが大事だと。その一局一局で勝つ以外のことを考えては足をすくわれるようなことが起こりかねませんが、加藤さんが福間さんに勝つためには、研究を活かして鋭く踏み込んで勝つという戦略・棋風にプラスして、ぎりぎり一杯時間を有効に使って粘り強く戦えるかということだと思ったりするのですが。

(と書いてみたものの、両者の戦いだと福間さん応援ですが...。)

 

とにかく、GW明けて、白玲順位戦、女流王位戦第2局と続きます。

福間さん雷、頑張れ~将棋しっぽフリフリ!!