柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

円弱

2024-04-28 10:30:09 | Weblog

メディアは来る日も来る日も円安(円弱)話題を流します。連休に海外旅行する人はそれでも数多いようで、彼らから円安の影響(感想)を聞き出そうと頻りにマイクを向けてます。食事はできるだけ切り詰めるとか期待通りに皆応えてます(と言うか美味しいとこどりの切り取りでしょうけれど)。そして外国客がわんさかやって来ていてその報道も多いこと。他の地域の人には何の興味もないことでしょうが、アメリカの一流紙に推薦する旅行先として挙げられたとして盛り上がっているのが当県山口市です。これを受けて市議会が外国人客用に特別の予算組んだりして準備しているそうで、おいおい皮算用じゃないの?と斜に見ていたことですが実際に多くやってきているそうです。宣伝広報の力を見せつけられます。で、全国の観光地は果たして外人たちで埋め尽くされている様相です。連中は皆マイクに円安だから来たと言うてます。そうかぁ。円高の時にヨーロッパへ多く出かけて行って彼の地の顰蹙を買った、あの逆です。韓国へ東南アジアへとわんさか出かけて行って金を落としてきてた、あの逆です。つまり弱い方。円安は国の恥だとまで言うたという速水元日銀総裁の言はこちらの極端だとしても、安倍さんは(アベノミクスは)円安を目的にしていたんだという話を聞くにつけ、外人客をこれだけ呼べているのはやはり「成功」なのでしょうか。オーバーツーリズムなんて不平言うてる場合じゃないぞと。中国人の何年か前の大挙しての来日そして爆買い騒ぎは別の理由だったのでしょうが、あのコロナ騒動はその続きとして始まったのですからね。武漢ウイルスを持ち込んだのは彼らですからねぇ。思い出しますね、団体客の来日をやっと止めたけれど個人客を止めなかったので札幌の雪まつりがすっかり汚染されたこと。金が大事なのです、営業妨害で非難されるを嫌ったのでしたからね政府は。とまれインバウンド振興は十分に果たせているわけです。全国あちこちに金が落とされます、潤う業界は多いでしょう、それはきっとコロナ禍で沈んでいた業界なのでしょうから歓迎すべきことです。が、一方で円弱は仕事先として出稼ぎ先として日本が選ばれなくなるのです。まさに国力の減衰、弱い円、弱い日本。気が沈みますね。この事態に対してあの会見好きの岸田さんが何も言いません。円安は俺の所為じゃないからと尻からげているのでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 懐古 | トップ | 良識 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事