Rainy Soul ~イギリス研究留学してました~

研究者がアカデミックなことなどを中心に徒然なるままに書いています。イギリスに研究留学していた際の情報も載せています。

学部生向け大学の研究室の選び方

2022-04-24 | 徒然に書きたいこと・思いついたこと
大学生は3年生・4年生は研究室に配属されることが多いと思います。
今回は主に理系向けにどのように研究室を選んだらよいのかについて書いていきます。


①興味がある分野の研究を行っている研究室を選ぶ
当たり前のことですが、自分が興味があることに関連している研究室を選ぶことが最善です。当たり前の事なのですが、意外と難しいかったりします。なぜなら講義で教えている内容と実際に研究している内容が大きく違うことがあるからです。実際に研究室を訪問して、どのような研究を行っているのか、自分の研究テーマがどのようなテーマになるのかについて確認することをおススメします。


②研究室の教員は研究を頑張っている人なのか、そうでないのか
学生の皆さんの中には研究室で研究を頑張りたい人と、研究を頑張りたくなくてただ卒業したい人がいると思います。これは実は教員も同じで、研究を頑張りたい教員と、研究を諦めている教員がいます。研究を頑張りたい学生と研究を諦めている教員、あるいは研究を頑張りたい教員とただ卒業したい学生の組み合わせになってしまうと不幸になりますので、自分が求める教員を探すためのヒントを記します。

1.責任著者として論文が公表されている
論文の著者には最初の著者である筆頭著者、その論文の責任者である責任著者(corresponding author)、その研究の一部を手伝った共著者があります。論文は責任著者の成果とみなされるので、責任著者としての論文が多いほど研究に熱心な教員です。筆頭著者は最初に名前が出てくるので簡単に判別できますが、責任著者は順番ではわからないのでたくさん並んでいる著者のどの人が責任著者かがわかりにくいです。責任著者には*マークがついていることが多かったり、メールアドレスが記載されています。最初のページに必ず記載がありますので探してみてください。

2.研究費(科研費)を何回も獲得している
大学の教員は国の機関である日本学術振興会から科研費という研究費を受けて研究している人が多いです。この科研費は大学の教員など研究機関に所属している人ならほぼ全員が応募できます。ただ、採択率がおよそ25%なので、結果を出している上位1/4くらいの人しかもらうことができません。この科研費を何回ももらえるということは結果を出しているということなので、研究を頑張っている人が多いでしょう。

3.雑誌の編集委員(editor)や学会の役員を多く担当している
責任ある人は信頼できる人にお願いしたくなるものです。学術業務に貢献しているということは研究者として信頼されていることの証です。

上記の情報は大学のHPでも調べられるかと思いますが、researchmapにまとめられていますし、科研費に関してはKAKENで名前を入れれば金額も含めて調べることができます。

1・2・3に該当する程、研究に熱心な教員かと思いますので、研究を頑張りたい人向けになると思います。
逆にただ卒業したい人は1・2・3に該当しない教員を選んだ方が楽に卒業できると思います。

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