聖域なくあらゆる部分を見直すという点では評価するけれど、それはいいの?
在日米軍強化の中止検討 トランプ政権、連携に影響も―報道
2025年03月20日08時11分配信
米CNNテレビは19日、トランプ政権が進める政府機関縮小の一環として、国防総省が在日米軍の強化計画の中止を検討していると報じた。事実であれば、自衛隊と米軍の連携にも影響が生じそうだ。
時事通信より
だって、日本は対支那防衛戦線の最前線になるけれど。
トランプ氏に振り回される世界
バイデン憎し
日本としてはアメリカに依存しすぎるというのは危険なことなので、この検討が日本にとってデメリットでしかないというわけではない。
報道によると、国防総省は内部文書で、在日米軍の強化中止で約11億ドル(約1600億円)を節約することができると指摘した。ただ、米国にとっての「政治的なリスク」が日本で生じる可能性にも言及した。
米軍はバイデン前政権下で、在日米軍司令部を強化して「統合軍司令部」とし、自衛隊との連携を深める方針を示した。中国の覇権主義的な動きをけん制する狙いがあった。
時事通信「在日米軍強化の中止検討」より
トランプ氏の本音は、「バイデンのやったことは全部ひっくり返す」という事に尽きる。「バイデンは気に入らない」「信用出来ない」というわけだ。
それが本当に必要なことかどうかを調べて頂くことは結構なことではある。が、何でもかんでもコスト圧縮というのが正しいかはちょっと。これ、村田蓮舫氏が急先鋒に立って「事業仕分け」と胸をはっていた時期を思い出す。
トランプ氏が「2位じゃだめなんですか」と言い出す日が来るかも知れない。
統合軍司令部
さて、トランプ氏が止めようとしている計画がこちら。
在日米軍が統合軍司令部へ 再構成で作戦指揮権限を持つことに
2024年7月29日 5時34分
28日に行われた日米両国の外務・防衛の閣僚協議で、自衛隊とアメリカ軍の指揮・統制の向上に向けて在日アメリカ軍を「統合軍司令部」として再構成する考えが示されました。新たに作戦指揮の権限を持つことになり、防衛省は、連携強化が進む一方、自衛隊が在日アメリカ軍の指揮下に入ることはないとしています。
~~略~~
自衛隊に創設する「統合作戦司令部」のカウンターパートとなるもので、現在はハワイに司令部があるインド太平洋軍が担っている作戦指揮の権限を持つことになります。
NHKニュースより
実は、現在はハワイの司令部がアジア全体を見てインド太平洋軍を動かしている。ハワイで指揮するか日本で指揮するかの違いといえば、それまでなのだが。
現在はネットワークが発達しているので、案外、遠隔での指揮でも良いように思えるのだが、しかし対面で話を通すのとはやはり違う。
在日米軍の機能強化、「統合軍司令部」創設で自衛隊との連携円滑に
2024/7/28 20:06
日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)では、米側から在日米軍を再構成し、部隊運用に権限を持つ統合軍司令部を創設する方針が示された。日本側が令和6年末に「統合作戦司令部」を新設するのに合わせた在日米軍の機能強化の一環で、日米による部隊運用の円滑化を目指す。
産経新聞より
そして、日本側も組織改編を行っている。

これが分かり易いのだが、これまでは米軍統合参謀本部議長に自衛隊の統合幕僚長が対応しインド太平洋軍司令部に対しても統合幕僚長が対応していた。
が、今後は、自衛隊の統合作戦司令官がそこに加わることとなる。
統合作戦司令部の創設後、米軍との作戦面の調整は統合作戦司令官が行うが、課題もある。在日米軍司令部は現在、基地管理などに権限が限られ、部隊指揮や自衛隊との調整は米ハワイのインド太平洋軍司令部が担う。日本とハワイでは時差や距離があり、円滑な意思決定が難しいとも指摘される。このため米軍は新たに在日米軍の指揮権限を持つ統合軍司令部を設け、自衛隊との連携を円滑にしたい考えだ。
産経新聞「在日米軍の機能強化」より
ところが、時差もあってスムーズな意思調整が行われないという感じになってしまっていて、コレを改善して日本に統合司令部があれば調整がし易いだろうという発想で組織改編が進んでいた。
スリム化
トランプ氏はこの構想について、人手がかかりすぎるということらしい。
国防総省はスリム化を進めるため、文官全体の5~8%の人員を削減する方針。在日米軍の強化見送りや各軍の統合もこの目標達成のためだという。
時事通信「在日米軍強化の中止検討」より
そりゃ、組織をコンパクトにすれば人員削減は可能なんだろうけどさぁ。それで既に失敗してなかったっけ?
トランプ政権、解雇した核兵器関連人員の呼び戻しに奔走
2025.02.18 Tue posted at 15:15 JST
米国家核安全保障局(NNSA)職員が解雇されたことをめぐり、トランプ米政権の当局者が週末にかけて同職員らの呼び戻しに奔走していたことがわかった。事情に詳しい4人の情報筋がCNNに明らかにした。13日に行われた今回の解雇については批判が殺到する事態となっていた。
CNNより
まあ、米国家核安全保障局(NNSA)の時のようにいきなり解雇じゃなくて、検討から始めただけマシなのかもしれないけれど、アメリカにとっても今回の話は良いことではないように思う。
が、どちらかというと日本の体制構築に影響が出るのは避けられないと思うので、万が一、統合軍司令部の話が流れてしまったことも対応できるように、計画を修正しておく必要があるんだろう。
コメント
日本の国益上の御懸念はごもっともなのてすが、トランプは我々の首相じゃない。
アメリカがモンロー主義的な観点に立てばリストラも合理的な手段と言えるかと。
日本列島と英国はユーラシア大陸に東西から打ち込んだ楔なんですね。それはアメリカが世界覇権を握る為には必要だけれど、
ブロック経済圏を南北新大陸で作り、「地域大国の地位で充分」とすれば、ムダに出費の多い太平洋艦隊の縮小は合理的とも言える。なせならば…
「アメリカ合衆国は現代世界で唯一に鎖国がてきる国」だからてす。
ロシアのような食料&天然資源だけでなく、工業製品まで自己調達できる。南北大陸でブロック経済圏を組めばなおさら。
そして、この場合に沈没するのはアメリカてはなく「アメリカ以外の国」なんてすね。最大の消費国であり流通網と金融の中枢になってるアメリカが撤退したとき、その津波に押し流されるのは米国以外。
で、それやらないのは$支配体制を崩したくないからです。
が、ここに来てその方向($支配体制の損切り)の芽が出てきた。
「いまさら何の影響も無い」と木霊様が言われた「JFK暗殺事件ファイル」の完全公開! 80000ページに渡る内容から、すでに
CIA関与は暴露それてますが、今後にさらなる解析が進むと、$支配体制に影響すると思われる。
それと言うのも$を発行するFRBが「民間」てあってガバメントでないからです。
JFKは民間機関の発行する$でなく、「アメリカ政府が発券する紙幣」を検討していた。その政府紙幣によって、自分達の力の低下を恐れた金融資本がCIAを使ったというのが21世紀に入ってからの主流仮説!
で、ドル札を発券してる民間が大統領暗殺したとなれば、これね内戦を引き起こしかねない騒ぎになりますよ!
しかし金融資本の$発行権など屁でもないと考えているならば、アメリカを割る価値はある。そして一時的に鎖国しても、つぶれない資源があり、他国の侵略をはねのけるだけの核武装もある!
だからトランプの決意しだいでは、不思議でもなんでもない。
そんなんで良いの?というのは、日本の視点でしか眺めてない評論で、それ御花畑な連中の盲目的な反戦と大してかわりませんよ。
将棋の基本は相手の側から盤面を観る事ではないですか?
自国側からしか観点を持たないというのは愚策であって、愛国心とは関係ありません。だから日本軍は米国に負けたし、
しかし近視眼的な視点を持たない教育を受けた中野学校OBは、戦後の日本外交の裏面を支えたのでしょう。
なるほど。
アメリカはトランプ前政権時代の方針だったFOIPを放棄したということであれば、ご指摘のような話も成り立ちますね。
僕自身はトランプ氏はFOIPの放棄までは考えていないという立場だったので、当然、対支那戦線の最前線となる日本や台湾との連携をしないという選択はしないだろうとは思っていたのですが、際限ない投資ということもまた無駄な話。インド太平洋地域との関係は薄くして、支那の好きにさせようということであれば、余計なコストをかける必要はないのでしょう。よく考えたらヨーロッパ方面の防衛についてもNATOの機能縮小を目指していますから、ロシアに好きにさせる方針なのでしょうね。
トランプ氏の思考についてハッキリ分かっているのは、アメリカ第一主義ということなのですが、凡人の僕には全方位に関税戦争を仕掛けて軋轢を生み、交渉を仕掛けていく様は着地点を予想出来ません。故に、ロシアや支那を放置、或いは手を貸す展開だって、或いはあるかも知れないですね。
木霊様の弱点は愛国心ある故に、自国視点に寄り過ぎる事と想います。
前にロシア史から「やつらの見方はこうだろう」言った時に、知るか!と言われてましたよね?
しかし、奴らがどういう内在的欲求や論理で動くか?という事は、我々はこう想うという主張とは関係ない想うんですよ。
一方向性だと盤面を逆に見れない。という事は長期持久戦になると、思わぬ方向から痛手を食う事で。
そこ大変に失礼だが、理系の人は理解し難い。そう断じるのは私が文理両方で専門教育受けてるからです。
文系はサイエンスてはないので、答は立脚する世界観(歴史)ごとにある。つまり答は複数回答。半島の連中の言い分でも、それはそれで筋が通る部分もある。ただ彼らはフィクションがてんこ盛りなので、語るに落ちてしまうだけで。
米国を「小さな政府」派と「大きな政府」派、モンロー主義と覇権拡大主義の繰り返しと見れば、トランプの強引さもそれなりに筋が通ってる。
で、答は個々にあるわけだから、日本視点でトランプらを説得しようってもムダたと想うんですね。
奴らの文脈を読んで、そこで連中の琴線に触れるような、或いは欲望に触れるような形で交渉条件を立てるしかないんですよ。
奴らの方が力が強いのだから。
戦後の外交から裏社会まで中野OBが暗躍してきたのは、その複眼的な思考ができたからてないですかね?
結論から言うと、正しいか公正かは、現実的な将棋(軍事を含む外交)には要らないと想うんですよ。
そこが石垣のようにロジックを積んで組み立ててゆくサイエンス出身者の誤りだ想う。西洋哲学ってそれだしね。それって尺度や方位が変われば瓦解するでないですか。
たぶん、これ以上のシナの米国社会への影響里浸透は困る…という方向性で、かつての大英帝国が、日英同盟で日本の富国強兵策を後押ししたような、そういう形で日本の核武装や強化を承認させる。
そういう方向性しかないと想うんです。
でも、それにはアメ公…というよりトランプ政権と、その支持層の「欲望」を分析して、やつらがNOと言えない一手を提案するしかないと想うんですよ。
因みにシナが「日本など怖くない」と言うのは逆説なんだと想います。
彼らは現在の日本国は恐れてないが、日本民族そのものは怖れている!
これ複数の中国人や東南アジアの華僑たちと話をして感じた事なんですが。
彼らから観た時に、日本民族というのは突然に一丸となって逆上し、逆上すると長駆攻め込んでくる。白村江に秀吉の朝鮮出兵に戦前の日本帝国と。
連中から観ると、たかが一人の女優が、
「ふん、だから?」と言っただけで全国民的に怒り狂う民族性が怖いんですよ。
だから内部崩壊させたい。まとまらせたくない。
で、トランプなんですけれど。
米国って、あの国は主義主張が百家争鳴な国に見えるんですが、実は日本人的な発狂し方をする国です。
「國民の創生」で大ヒットした監督&プロデューサーが「イントレランス」では大コケした。破産かと思えば戦後にソビエトや欧州各国が上映権を買い取りに来た。
それは一次大戦前夜までモンロー主義的で、それがwwⅠ参戦でガラッと空気が逆転したからなんですね。
禁酒法もそうでしょう?
wwⅡでは、国家と国民が一丸となって戦争に突っ込むでないすか。
Ⅰでは米国船のUボートによる撃沈。
Ⅱでは真珠湾攻撃。
その時の狂騒って、二十世紀末に我々は観ていますよね? 世界貿易センターで。
なので、あそこが情緒に流されない国とは思わない方が良いと想います。