彼女は優秀な生徒だったのですね。それは4年前から。
私が前の予備校に所属した最終年度、彼女は入ってきました。一浪時点での成績も優秀です。成績の記録を振り返っても、その年に合格していて当然の生徒でした。ところが合格できなかったのです。一浪・二浪・三浪と。
四年目になって、彼女はメルリックス学院に移籍しました。私が数学を教えていて感じたことは、授業中も優秀、模試も優秀、どこからどう見ても合格しないはずはないのですが。
今年度の入試、やっぱり実力が出し切れずに緒戦から苦労するのですよね。普段の姿からは考えられないのですが。
しかし、一つ合格をもらうことができました。志望度は高くはない大学でしたが。
そうすると、その後はクビキが外れたように、全部の大学で合格をもらってきます。まあそういうことなのですよね。受験とはそういうこと。
最終的に地元の医学部に後期試験で合格を決めて、進学することになりました。
いくた