今日の樹木花は、「ハナズオウ」(花蘇芳)の花です。
<「ハナズオウ」>
早春、枯枝にピンク色の ”粒々” が、沢山着いている様に見える花芽も、今は、蝶型の花を開花させています。
花柄が、短いので、枝に直接着いて咲いている様に見えます。
花弁が、染色で使う<蘇芳色>なので、此の名前が付いた様ですが、白色の花を咲かせる品種も有ります。
秋には、鞘に入った豆果になります、葉は、ハート形で落葉します。
マメ科、ハナズオウ属、中国原産、落葉低(高)木、学名 Cercis chinensis,
英名 Chinese rebbud、別名「スオウバナ」(蘇芳花)
他にアメリカに分布する「アメリカハナズオウ」 Cercis canadensis
地中海沿岸に自生する「セイヨウハナズオウ」 C.siliquastrum 等が、有るようです。
此の「セイヨウハナズオウ」は、「ハナズオウ」に比べて樹高が、12m 位 と、「ハナズオウ」の 3~4m 位の樹高を超します。
亦、「ユダの木 / Judas tree」と言う名前も付いていますが、其の由来は、キリストを裏切ったユダが
此の木で首吊りしたからとか、命を絶った此の場所に生えた木だからとか伝えられています。
此の為、花言葉が、<疑惑>、<裏切り>、<不審>と花の姿とは、懸け離れていて残念です!!
但し、本当の理由は、此の木の自生が、フランスの地中海沿岸に多く、
フランス語では、「ユダヤの木」と称されているのが、「ユダの木」と間違って使われた由、
<他の画像>
下図 は、樹高が10m 以上にもなる大木、「セイヨウハナズオウ 」です、少しちがう印象ですか
秋には、ハート型の葉が綺麗に紅葉します、マメ科特有の種子も
鞘入りの豆果