うに、イクラ、ホタテ、カニをしのぐ美味しさの北海道グルメとは
このタイトルを見た北海道通の方は、「ああ、キンキでしょ？でも高価なんだよね」なんて思ったのではないですか？
いいえ違います。その美味しい魚とは、丸ごと１尾が店頭で500円程度の庶民価格。実はちょっと前までは300円台で購入できたのですが、その美味しさがジワジワと知られ始め、若干値上がりし始めています。
実は、誰もが知っているあの魚だが・・・
その魚は、実は「ニシン」です。「なーんだ、ニシンか」なんてがっかりして、ここで読むのを止めてしまったら、実は損をするかもしれませんよ。
昭和の時代には、「ニシン」といえば、塩辛い「糠にしん」、「すしニシン」や「身欠きにしん」など、長期保存が可能な伝統的な加工が中心でした。
その時の印象で、今のニシンを避けているのでしたら、本当に損だと思います。
近年、ニシンの漁獲が回復し、その美味しさに再び光が当たっています。
そうです、皆さんにお届けしたいのは、北海道産ニシンの絶品、「ニシンの一夜干し」です。「一夜干し」には、“開き”と“丸干し”の２種類があります。
「ニシンの一夜干し」が超絶に旨い♪
昔ながらの保存食としてのニシンは、塩辛い。一方で、生のままでは水分が多く、焼いても身がべちゃべちゃ…そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか？
しかし、それは一夜干しとなると一変します。ニシンの一夜干しは、しっかりとした食感と濃厚な旨味が楽しめ、焼いたときの香ばしさが絶品です。北海道の海の恵みが凝縮された逸品、これぞ本物の味わいです。
ニシンの一夜干しの魅力
一夜干しにすることで、ニシンの深い旨味が凝縮され、焼くと脂がジュワジュワと滴り落ち、身はふんわりと仕上がります。
「糠にしん」や「すしニシン」のように塩辛くなく、身はふんわりとしています。
開きの場合には、香ばしく焼けた小骨ごといただくことができます。丸干しでは、おなか一杯につまった数の子も同時に楽しむことができます。焼き上がりには、北海道の海の香りが広がります。焼くだけで食卓が贅沢な空間に変わります。
おすすめの楽しみ方
ご家庭の食卓では、グリルでそのまま焼いて、大根おろしを添えて醤油でいただくだけ。北日本では一般的な丸大豆しょうゆで、西日本の方は九州醤油がおすすめ。
バーベキューにも最適です。脂が乗っているので、焦げ付きづらく、技術は不要。誰でも美味しく焼けます。
家族や友達との楽しいひとときに、ニシンの丸干しを焼いてみませんか？
記事タイトルに「塩焼き」と書きましたが、お好みのお醤油と大根おろしで頂くのが筆者のおすすめです。
ニシンの一夜干しのお取り寄せ
「ニシンの開き」、「ニシンの丸干し」は、ほとんどが一夜干しで長期保存には適していません。九州に住む筆者の兄は、いつも新千歳空港の「北海道ぎょれん」で購入し、お土産に持ち帰ります。
今は物流が発達した時代、北海道に来ることが難しい方には、もちろんAmazonや楽天市場などでも入手可能です。
★ちなみに産地について
「北海道のニシン」などといえば、ブランド価値も高くなりますが、もちろん水揚げ地が北海道ではなく、冷たい海で獲れたのであれば、アラスカ産であっても品質を左右するものではないと思われます。
★豆知識
ちょっと、こっそり教えちゃいましょう。ニシンは、雄（オス）の方が脂が乗っていて美味しいです。数の子を重視せず、あくまで脂が乗った身を楽しみたい人は、雄（オス：数の子入りじゃないもの）をお勧めします。
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