鷺佇ちて夕東風吹ける向き睨む
「方円」2022年5月号円象集掲載。
鷺は青鷺、白鷺なら夏の季語だが、単なる鷺なら季語にならない。青鷺は年中見かけるイメージがある。彼らは地上でじっと立ち尽くしたまま動かない。風向きをじっと睨んで、しばらくその場を動かない。風が吹いても動じない。大きな鳥ならではの堂々とした佇まいに感銘を受けて詠んだ句。
先日、何故あなたはいつもフットワークが軽いのかと聞かれた。言われてみればそうだが、聞かれるまで考えたことがなかった。少し考えて、「自分はADHDなので、障がいの特性としてじっとしていられないのかもしれません」と答えた。自分で発した言葉だが、最も腑に落ちる答えだった。落ち着きがないと言われたらマイナスだが、活動的と言われればプラスのイメージ。どう捉えるかは人によって様々だろう。普段よく「吟行」と称してウォーキングやハイキングに出かけるが、いざ句作となればその場を動かず、じっと考えることが多い。それが出来ているのであれば、落ち着いて立ち止まって、じっと考えを巡らせるという機会がもっと増えれば、もっとアイデアが浮かぶのではないか。そう考えさせられる問いかけだった。
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