ローカル線・バス乗車記

【乗車記】あいづSATONO(さとの) 郡山~喜多方|グリーン車・指定席を乗り比べ!南東北に誕生したJR東日本の新観光列車で会津へ

【乗車記】SATONO(さとの) 郡山~会津若松~喜多方|グリーン車・指定席を乗り比べ!南東北に誕生したJR東日本の新しい観光列車
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どうも、筆者のなか(@naka_travel)です!

南東北で運行開始した新しい観光列車「SATONO(さとの)」のグリーン車・普通車指定席乗車レポートをお届けします。

喜多方駅の1番線ホームに停車するあいづSATONOSATONO(さとの)は、2024年4月6日にデビューした新しい観光列車。

2023年8月をもって引退したリゾートあすなろを改造してつくられました。

当面は「あいづSATONO」「さくらんぼSATONO」として、宮城県・山形県・福島県を中心に運行していきます。

SATONOのグリーン車指定席
さとのの普通車指定席の様子

運よく切符を確保できたため、今回は普通車指定席・グリーン車を乗り比べてみることに。

  • 往路(郡山駅→会津若松駅→喜多方駅)グリーン車
  • 復路(喜多方駅→会津若松駅→郡山駅)普通車指定席

こんな感じで利用してみました。

結論から言えば「ぜひまた乗りたい」というのが率直な感想。

どちらも違った魅力があり、会津旅行のお供として積極的に使いたいと感じました。

なか
なか
まじおすすめ!ぜひ!

当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。

  • SATONO(さとの)とはどんな鉄道?
  • あいづSATONOグリーン車の乗車記
  • あいづSATONO普通車指定席の乗車記
  • SATONO(さとの)の乗り方ガイド(運行区間・運転日・時刻表・停車駅・料金・予約方法・座席表について)
  • SATONO(さとの)の車内・座席の様子

ぜひ参考にしてみてくださいね。

南東北でデビューした新観光列車 SATONO(さとの)とは?

喜多方駅の1番線ホームに停車するあいづSATONOSATONO(さとの)は、2024年4月6日に運行開始したJR東日本の新しい観光列車。

SATONO(さとの)の名前の由来

車窓から眺める「郷」の景色や、降り立った瞬間の「郷」の香り、そして「郷」の人・食・文化といった、東北の豊かな風土を味わいながら楽しんでもらいたい

以上のような意味が込められているんだそう。

野辺地駅に到着したリゾートあすなろ下北SATONO(さとの)は2023年8月に引退したリゾートあすなろを改造してつくられました。

  • 北東北(青森・岩手・秋田)ひなび(陽旅)
  • 南東北(宮城・山形・福島)SATONO(さとの)

全2編成あったリゾートあすなろはリニューアルされ、以上のような運行体系となります。

SATONO(さとの)は主に磐越西線(郡山~会津若松~喜多方)、左沢線(山形~左沢)での運行がメインとなるようですね。

公式サイト「あいづ SATONO」の運行を開始します|JR東日本ニュース

【乗車記】あいづSATONO(さとの) 郡山~喜多方|グリーン車・指定席を乗り比べ!南東北に誕生したJR東日本の新観光列車で会津へ

郡山駅から「あいづSATONO」のグリーン車に乗車

郡山駅山形新幹線の新型車両E8系に乗車し、郡山駅へ。

郡山駅は東北第二の経済規模を誇る郡山市の代表駅。

福島県の中央に位置することから、東西南北へ様々な路線が運行しています。

郡山駅の電光表示板SATONOは磐越西線が発着する1番線乗り場からの発車。

あいづSATONOの横断幕駅構内にはドでかい横断幕も。

運行に向けて駅構内をゆっくり移動するSATONO。

仙石線や仙山線で試運転もしていたようですが、営業運転としては磐越西線が初。

満を持して福島・会津の地でデビューを果たします。

郡山駅1番線に入線したSATONO郡山駅1番線に入線したSATONO。

デビューして間もないためか、かなりの賑わいぶり。

老若男女問わず笑顔になっている光景がとても印象的でした。

なか
なか
こっちまで嬉しくなっちゃうね。

車両ごとに違ったカラーリングを施しているSATONO全2両編成のSATONO。

車両それぞれ違ったカラーリングが施されているのが特徴的です。

  • 緑の車両(1号車)グリーン車
  • 青の車両(2号車)普通車指定席

以上のような構成となっています。

なか
なか
緑だからグリーン車。覚えやすい。

往路の「あいづSATONO」ではグリーン車を利用することに。

SATONOのカラーリングを施した赤べこ車内ではSATONOカラーの赤べこがお出迎え。

なか
なか
最高にかわE。

実際に乗車してみると、かつてのリゾートあすなろの面影はどこへやら…という印象。

リニューアルと言えど、全く新しい観光列車のように感じます。

東北本線と分岐する磐越西線定刻通りにSATONOは郡山駅を出発。

東北本線と分岐し、満員の状態で会津方面へと走りだします。

安子ヶ島駅安子ヶ島駅にて列車交換のためしばらく停車。

停車時間を利用し、事前予約サービス「うけとりっぷ」で注文したものをアテンダントさんから受け取ります。

事前予約サービス「うけとりっぷ」で注文したご当地グルメを堪能

「うけとりっぷ」とは?
  • スマートフォンで利用できる事前予約サービスのこと
  • 沿線の伝統料理やご当地料理、地酒などのチケットを販売している
当日までの簡単な流れ
  1. 乗車日前にスマホで予約
  2. クレジットカード・モバイルSuicaなどで事前決済
  3. 列車に乗る
  4. 出発後、係員に購入したチケットの画面を見せる
  5. 商品を受け取る

SATONOでは車内販売も実施していますが、お弁当や代表的なご当地グルメは「うけとりっぷ」を使わなければ食べられません。

なか
なか
これは使うしかない。
うけとりっぷで受け取ったロミオのクリームボックス
クリームボックス 200円

郡山市のご当地グルメ「クリームボックス」をゲット。

なか
なか
我が愛しのクリームボックス。こんなとこで食べれるなんて。

4~5月の期間限定商品ということだったので、一片の迷いもなくすかさず予約。

クリームボックスの箱の中身
手のひらサイズのクリームボックス

コンパクトに包装された、甘いクリームがのる食パンがひとつ入ってます。

手のひらサイズなので軽食にも最適ですし、200円とお手頃価格。

乗車5日前までの予約が必須ですが、機会があればぜひ食べていただきたいグルメです。

公式サイトうけとりっぷ

見どころの多い磐越西線の車窓

車窓から眺める磐梯熱海の温泉街最初の停車駅、磐梯熱海駅を出発。

磐梯熱海温泉の最寄り駅ということもあり、車窓からは温泉街の景色を眺められます。

800年以上の歴史がある美人の湯、磐梯熱海温泉。

温泉街らしく駅前には足湯がありますし、昭和末期を彷彿とさせる駅舎の雰囲気も素晴らしいです。

なか
なか
いつかちゃんと泊まりたい。

旧中山宿駅跡旧中山宿駅跡を通過。

中山宿駅と、その隣駅である上戸駅の間にそびえ立つ中山峠。

この峠の急こう配対策として、かつては進行方向を転換する「スイッチバック方式」が用いられていました。

1997年3月にこの方式は廃止され、駅も移転しましたが、当時のホーム跡が現在も残っています。

中山宿駅を通過現在の中山宿駅は、800mほど会津若松駅寄りの本線上にあります。

交換可能だった旧駅とは違い、一面一線の簡素な駅。

旧駅跡までは徒歩でも行けるので、時間があれば観光してみるのもいいですね。

臨時駅、猪苗代湖畔駅を通過するSATONO。

観光名所「猪苗代湖」に最も近い駅ですが、2007年からは営業休止状態にあります。

もう20年近く列車が停まっていないため所々荒れてますが、それでも全然マシな荒れ具合のような…?

駅名標も最近のタイプのものに変わってましたし、定期的にメンテナンスしているんでしょうか。

車窓から見える磐梯山猪苗代駅付近では磐梯山がよく見えます。

磐梯山は3つの市町村にまたがる標高約1,800mの活火山で、福島県のシンボルのひとつ。

南側の山のふもとを表磐梯、正反対の北側は裏磐梯と呼ぶそう。

車窓から確認できる南側は整った形ですが、北側は活発な火山活動が容易に想像できてしまうような荒々しい姿となっています。

裏磐梯を代表する観光名所「五色沼」も、火山によってできたもの。

湖沼が多く点在するのも、その活発な火山活動ゆえのものということですね。

なか
なか
磐梯山見ると会津来たって感じする。

あいづSATONOのポストカードあいづSATONOのポストカードをいただきました。

水墨画のような冬の山々に、雪解け水や草木の芽生えなど春の訪れを感じさせる…

そんな風景を想像させるような素敵な1枚です。

なか
なか
この季節にピッタリのデザイン。

会津若松駅付近の車窓しばらく続いた峠道を抜け、平野部を走るSATONO。

会津若松駅はもう間もなくです。

会津若松駅から進行方向が逆向きに

会津若松駅に停車するSATONO会津若松駅にて5分停車とのこと。

当駅からは進行方向が変わり、グリーン車が先頭となります。

乗客の大半は終点の喜多方駅まで向かうようでしたが、やはりここで下車する人も少なくないみたいですね。

郡山方面に向かう磐越西線と分岐郡山方面に向かう磐越西線と分岐し、喜多方方面へ。

平坦な地形の会津若松駅~喜多方駅。

これまでよりもスピードを上げてグングン進みます。

なか
なか
電車みたいな乗り心地。

余談ですが、会津若松駅~喜多方駅の架線を撤去する話も浮上しているようで。

特急電車が消え、郡山からの直通電車が消え、観光用電車フルーティアふくしまも消え…

そして今、電車にも劣らないハイスペック気動車で難なく乗り換えせずに喜多方まで向かえている。

話はどこまで進んでいるのか不明ですが、現状を考えればこうなるのも不思議ではないのかも。

なか
なか
なんか寂しいな。

喜多方駅に到着!時間まで駅周辺を散策

喜多方駅に到着したSATONO郡山駅から約2時間、SATONOは終点の喜多方駅に到着。

跨線橋から眺める喜多方駅構内1番線と2・3番線を繋ぐ跨線橋から。

奥に連なる山々を越えた先が郡山市でしょうか?

なか
なか
よくあんなとこに線路通したな…
喜多方駅の駅舎
喜多方駅の駅舎内の様子

レンガ造りのような駅舎が特徴的な喜多方駅。

会津の主要都市のひとつ、喜多方市の代表駅ということもあり、みどりの窓口や広々とした待合室もあります。

併設していたKIOSKは2021年に閉店したようですが、アイス・飲み物の自販機はありました。

なか
なか
時間つぶしにはなんとか困らなさそうね。

喜多方市は蔵とラーメンの街として有名で、特に喜多方ラーメンは札幌ラーメン、博多ラーメンと並び日本三大ラーメンに数えられるほど。

SATONOに乗車した場合、喜多方に着くのはちょうどお昼ごろ。

ランチがてらラーメンを食べていくのもおすすめです。

日中線しだれ桜並木の開花情報ランチ後に駅周辺で観光するなら、日中線しだれ桜並木もおすすめ。

特に満開の時期の景色は圧巻です。

喜多方駅の日中線ホーム跡「日中線しだれ桜並木」という名称からわかるように、かつて喜多方駅からは日中線という路線が分岐していました。

立ち入り禁止となっている、喜多方駅1番線ホームの奥…

今はなき4番線ホームから発着していたそう。

日中線の駅名標日中線のものと思われる駅名標。

喜多方駅の隣駅だった会津村松駅の名が記されています。

日中線しだれ桜並木かつての線路の一部は遊歩道へと生まれ変わりました。

喜多方と熱塩を結んだ日中線。

最終的には山形県の米沢まで繋がる予定だったんだとか。

現在は市民の憩いの場もとい観光名所として親しまれています。

日中線しだれ桜並木の桜残念ながら桜を楽しむにはまだ時期が早かったよう。

タイミングが合えば満開の時期に来たいですね。

SLばんえつ物語がちょうど喜多方駅に到着する頃だったため撮影。

なか
なか
かっこよすぎて鼻血出そう。

喜多方駅の電光掲示板観光地らしく、臨時列車に埋め尽くされた案内板。

あとは駅にて帰りのSATONOを待つことにします。

喜多方駅からSATONO(さとの)の普通車指定席に乗車

喜多方駅の1番線ホームに停車するあいづSATONO復路の「あいづSATONO」では普通車指定席を利用。

まさかデビュー数日後にも関わらずグリーン車、普通車の乗り比べができてしまうなんて。

なか
なか
今年の運ぜんぶ使い切ったかもしれん。

喜多方駅を出発。

次の停車駅、会津若松駅で進行方向が変わるため、座席は逆向きです。

座席の向きを変えるためのレバー座席の向きを変えたい場合は、足元のレバーを踏みながら回転させます。

塩川駅途中の塩川駅では、SLばんえつ物語との行き違いのため停車。

乗り降りはできませんが、車窓からもSLの迫力を体感できるので面白いです。

会津若松駅に留置された車両会津若松駅にて進行方向を変え、郡山方面へ。

当駅から乗客がさらに増え、往路同様に満席での発車です。

さとのの車内販売で購入したアイス
アイスクリーム(抹茶) 450円

車内販売のワゴンがまわってきたので、アイスを購入。

数量限定の抹茶味を選びました。

「シンカンセンスゴクカタイアイス」でお馴染み、あのスジャータアイスクリームです。

濃厚さを出すために空気含有量を低くしており、さらに一般の冷凍庫よりも低い温度で管理するため、この固さになっているんだとか。

なか
なか
企業努力の結晶なんやろなあ。

終点の郡山駅に到着

郡山駅に到着したSATONO喜多方駅から約2時間、終点の郡山駅に到着。

普段は東北本線用として使うことが多い2番線への入線です。

なか
なか
実に良き列車旅だった。

【乗り方】SATONO(さとの)の運行区間・運転日・時刻表・停車駅・料金・予約方法・座席表

運行区間・ルート

引用:JR東日本
  • 磐越西線(郡山~会津若松~喜多方)
  • 左沢線(山形~左沢)

当面は以上の路線での運行がメインとなるそう。

電車の走れない非電化区間でも走行できることから、石巻・女川方面や只見線での運行も期待できそうですね。

フルーティアふくしまやリゾートみのり、とれいゆつばさなどの観光列車が次々と引退してしまい、すっかり寂しくなってしまった南東北エリア…

SATONOが新たな目玉列車として活躍することを願うばかりです。

運転日(2024年春)

列車名出発駅出発時刻到着駅到着時刻運転日
あいづSATONO郡山10:05喜多方12:014/6.7.13.14.20.21
5/3-6.11.12.18.19.25.26
6/1.2.8.9
喜多方15:32郡山17:16
さくらんぼSATONO山形11:15左沢12:026/15.16.22.23.29.30
左沢14:06山形14:47
表は横にスクロール可能です。

現在、発表されている運転日は以上の通り。

主に土休日に1往復、磐越西線と左沢線で運行予定です。

そのうち旅行商品としての販売もあるかもしれませんので、合わせてチェックしておくといいでしょう。

時刻表・停車駅

あいづSATONO

郡山磐梯熱海猪苗代会津若松喜多方
喜多方行き10:05 発10:39 着
10:42 発
11:07 着
11:08 発
11:40 着
11:45 発
12:01 着
郡山行き17:16 着17:02 着
17:03 発
16:30 着
16:31 発
15:53 着
15:58 発
15:32 発
表は横にスクロール可能です。

さくらんぼSATONO

山形北山形羽前山辺羽前長崎寒河江左沢
左沢行き11:15 発11:20 着
11:20 発
11:27 着
11:28 発
11:33 着
11:33 発
11:39 着
11:50 発
12:02 着
山形行き14:47 着14:42 着
14:42 発
14:32 着
14:34 発
14:26 着
14:27 発
14:17 着
14:21 発
14:06 発
表は横にスクロール可能です。

料金

あいづSATONO

乗車券郡山~会津若松:1,170円
郡山~喜多方:1,520円
普通車指定席大人:840円
子ども(小学生以下):420円
グリーン車150kmまで:2,000円
151kmから:3,000円
表は横にスクロール可能です。

青春18きっぷ・北海道&東日本パス利用者は、普通車指定席であれば追加料金を支払うことで利用可能。

グリーン車は乗車券も必要になるので要注意です。

また郡山駅~喜多方駅の距離は150km以内なので、グリーン車の料金は2,000円で済みます。

さくらんぼSATONO

乗車券山形~寒河江:330円
山形~左沢:510円
普通車指定席大人:840円
子ども(小学生以下):420円
グリーン車150kmまで:2,000円
151kmから:3,000円
表は横にスクロール可能です。

青春18きっぷ・北海道&東日本パス利用者は、普通車指定席であれば追加料金を支払うことで利用可能。

グリーン車は乗車券も必要になるので要注意です。

また山形駅~左沢駅の距離は150km以内なので、グリーン車の料金は2,000円で済みます。

予約方法

  • みどりの窓口
  • 指定席券売機
  • えきねっと

仙台駅の指定席券売機指定席券売機とは、駅にある紫色の券売機のこと。

えきねっとから予約する場合、のってたのしい列車から「SATONO」を選択し、希望の日時を入力します。

公式サイトのってたのしい列車の申込|えきねっと

SATONOの座席数は、普通車指定席・グリーン車を合わせて全59席。

決して多いとは言えない席数でしょう。

なか
なか
そりゃ予約取れないわけだわ。

希望の座席を取りたい場合は早めの予約がおすすめです。

座席の予約は、乗車日1か月前の午前10時からです。

座席表

グリーン車指定席

引用:JR東日本
  • 運転席側郡山方面
  • デッキ側喜多方方面

会津若松~喜多方間は進行方向が逆になるため、デッキ側が郡山方面となります。

車窓の見どころ
  • 4人・1人掛け用ボックスシート旧中山宿駅跡
  • 2人掛け用ボックスシート磐梯山

ぜひ参考にしていただければと思います。

普通車指定席

引用:JR東日本
  • デッキ側郡山方面
  • 運転席側喜多方方面

会津若松~喜多方間は進行方向が逆になるため、運転席側が郡山方面となります。

車窓の見どころ
  • A席(窓側)・B席(通路側)磐梯山
  • C席(通路側)・D席(窓側)旧中山宿駅跡

ぜひ参考にしていただければと思います。

【車両・車内】SATONO(さとの)のグリーン車・普通車指定席の様子

喜多方駅の1番線ホームに停車するあいづSATONO
新潟駅に停車中の海里

SATONO(さとの)の使用車両は、海里などと同じHB-E300系と呼ばれるハイブリッド気動車。

気動車とは言え、電車にも引けを取らないスペックだと感じます。

なか
なか
まじで快適すぎる。

全2両編成で、外装・内装ともにリゾートあすなろ時代とは異なったものになっています。

ではグリーン車、普通車指定席それぞれの車内の様子を詳しく見ていきましょう。

【1号車】グリーン車の車内の様子

SATONOのグリーン車指定席1号車のグリーン車指定席は、ボックスシートを中心とした座席配置。

青や白をベースとした、落ち着きと高揚感が調和したようなデザインです。

グリーン車の4人掛け座席
グリーン車の2人掛け座席

北東北で活躍する「ひなび」と同様、4人掛け・2人掛け・1人掛け用のボックスシートが用意されています。

普通車に比べ、プライベート空間が重視されていて快適です。

さとのの1人掛け用のグリーン車指定席やはり特徴的なのは、3席だけ用意された1人掛けのボックスシート。

「知らない人と相席になるのが苦手…」なんて人でも気兼ねなく利用できるのがいいですね。

筆者は今回こちらの座席を利用しました。

なか
なか
一人旅にも優しい観光列車。

さとのの1人掛け用ボックスシートに着席した様子実際に着席した様子。

窓と対面して座るので、思う存分車窓を楽しめます。

また座席が大きめに作られているおかげで、周囲があまり気になりません。

他に比べ足元は狭く、リクライニング機能はありませんが、個室にいるかのような感覚になります。

グリーン車の座席の荷物置き場グリーン車には座席上部に荷物棚がありません。

2人掛け、4人掛けのボックスシートには小さめの荷物スペースがあるので、こちらを利用します。

1人掛け用のボックスシートには荷物置き場がないので要注意です。

さとのの1号車の荷物置き場スーツケースなどの大きな荷物は、ドア付近の荷物置き場を利用しましょう。

ちなみに向かい側では「うけとりっぷ」で注文した商品を受け取れます。

さとののグリーン車の展望席車窓を楽しみたいときは、運転席後部の展望席を利用するのがおすすめ。

グリーン車の利用者なら誰でも自由に使えますし、前面展望・後面展望も楽しめます。

さとののデッキ部分
デッキ部分の洗面台

デッキ部分には男女共用トイレ・洗面化粧台があります。

デビュー間もないこともあって超綺麗。

  • 家族、友人、カップルなどで乗車する
  • プライベートな空間を重視したい
  • 一人だが、より充実した鉄道旅行を楽しみたい

以上の場合はグリーン車がおすすめです。

【2号車】普通車指定席の車内の様子

さとのの普通車指定席の様子2号車はリクライニングシートを中心とした普通車指定席。

山形や会津の雪景色を彷彿とさせるような色合いが特徴的です。

グリーン車とは違い、座席上部には荷物棚も用意されています。

スーツケースなど大きなものがあっても安心でしょう。

さとのの普通車指定席に着席した様子尋常じゃない足元の広さ。

手をちゃんと伸ばさないと前面のテーブルを取り出せないレベルです。

足元だけで言えば間違いなくグリーン車よりも広々としてます。

背面テーブル
ひじ掛けのミニテーブル

前面には背面テーブル、そしてひじ掛けにはミニテーブルが備え付けられています。

背面テーブルとミニテーブルを同時に出した様子2つのテーブルを同時に出してもぶつかり合うことはありません。

広すぎる故に前面のテーブルとは距離があるため、飲食時はひじ掛けのミニテーブルを使うと便利かも。

普通車指定席の展望席展望室にはグリーン車のようにベンチは備え付けられていませんが、やはり車窓を楽しむならここ。

窓が大きく通路側でも車窓を楽しめる意外と通路側の座席でも車窓を楽しめてしまうのが、この車両の魅力。

全体的に窓が大きいため「窓側の席を取れなかった…」なんて人でも、まったく景色を楽しめないわけではないのでご安心を。

  • 1~2人での乗車
  • 青春18きっぷ・北海道&東日本パス利用者
  • リクライニングシートでゆったりくつろぎたい

そんな場合は普通車指定席がおすすめです。

【乗車記】あいづSATONO(さとの) 郡山~喜多方|グリーン車・指定席を乗り比べ!南東北に誕生したJR東日本の新観光列車で会津へ|まとめ

以上、今回は「【乗車記】あいづSATONO(さとの) 郡山~喜多方|グリーン車・指定席を乗り比べ!南東北に誕生したJR東日本の新観光列車で会津へ」という内容でお届けしました。

2024年4月にデビューした新しい観光列車、SATONO(さとの)。

普通車指定席・グリーン車でそれぞれ違った魅力があり、何度乗っても楽しい列車だと感じました。

どうかこの列車が、新たな観光の起爆剤となることを願うばかりです。

なか
なか
南東北の観光のお供にぜひ!
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当ブログの筆者。鉄道一人旅が趣味。北海道&東日本パスを使った東北一周旅行をきっかけに、東北のローカル線にドハマりしました。ブログでは東北の絶景ローカル線の他、沿線のグルメ情報や、実際に利用したお得な切符情報などもお届けしています。詳しいプロフィールはこちらから。
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