不来庵書房 裏庭倉庫

不定期更新・内容雑多・未確認情報散在
基本的に、小生の琴線に触れたニュースを集めただけです……
雑記・雑感も少々。

「男性=仕事」「女性=家庭」の偏見は女性が強い?10万人を分析

2024-03-06 | にゅうす
「男性=仕事」「女性=家庭」と考えている人の割合は有意に女性の方が高いという結果。
上記のように考える傾向の強い人は男性約30%に対し女性約37%、有意差があるとみなして良いでしょう。

このように考えるに至る背景については改めて精密な分析が必要だろうと考えますが、他方高校教師の知人から言わせると、学校現場で見ている限りでは女子生徒のほうが生徒会活動において活躍する生徒が多いそうで。
昨今の若者は「男性優位社会?むしろ女性優位社会だろうが」と考えている御仁も決して極少数とは言えないと聞きます。男性であることのメリットは実感できず、他方女性であるがゆえの優遇措置ばかりが目につくからだそうで。SNSでもしばしばこうした言説が目につくので、エコーチェンバー現象により女性嫌悪にまで至る御仁もいないとは言えますまい。

来年から劇的に数字が変わる問題でもありませんから、10年単位で考え直していく必要があるのでしょう。

一つ言えることは、「普通の」女性にとってのロールモデルが見出し難いことかと。
多分、世帯所得が中央値前後の核家族な共働き世帯で育ったZ世代の若者は育児と家事を一方的に負担して疲弊する母親の姿を見て育っているわけで、仕事と家庭の両立は現実的に不可能に近いと考えているように思われます。

夫、あるいは妻の実家でどちらかの両親と同居しているのであれば(要は『サザエさん』の磯野家状態)、家事全般と育児の半分くらいを両親に委ねて働きに出られるのでしょうが、イマドキの女性が実の両親ならばともかく夫の両親との同居にすんなり頷く事例はさほど多くないでしょう。となれば女性が専業主婦とならなければならないがそうすると世の適齢期な男性の大半は所得的に対象外、そりゃ結婚無理だよね、とならざるを得ないでしょう。

手取り収入が実質でバブル期並みになるという想定が一番無理がないのですが、社会保険料を引き下げることに同意する有権者がどのくらいあるかというと・・・・

より現実的な解の一つとして、家事に対する期待水準を男女とも大幅に引き下げることが考えられます。
SDGsに逆行すると言われそうですが三食全てコンビニ弁当の類(コープデリなど、現在高齢者向けサービスとして普及しつつある食事の宅配業者の利用が現実的かと)、形状記憶なシャツ・スーツで洗濯の手間を軽減、掃除はルンバに任せてしまう、等。とりあえず、両親祖父母の頃の女性たちのような丁寧な家事を期待しない。というあたりが、すぐにでも実現可能な家事省力化でしょうか。

ともあれ、これまでの固定概念にとらわれやすい人とはどのような人なのか、について幅広く考えてみることもよろしいかと。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「高齢者の免許返納」は要介... | トップ | 中学校で始業式取りやめ、ク... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿