2019年9月25日水曜日

アール・ヌーヴォーの街、ナンシー訪問

 報告が遅くなりましたが、8月の夏休みにフランス北東部ロレーヌ地方のNancy・ナンシーを一泊2日で訪問しました。
筆者と同世代または先輩の方々には「最後の授業(アルフォンス・ドーデ)」という話が国語の教科書に載っていた事をご記憶の方もあるでしょう。地理的にフランスとドイツの間に位置し、石炭や鉄鋼業などが盛んな事から幾度となく戦火を経験してきた地域です。パリの東駅からTGVで約1時間30分(距離で300km)で到着です。人口10万人の都市です。ちなみに金沢市と姉妹都市だそうです。



東駅構内には、鉄道関係の戦没者が慰霊されています。


 今回のナンシー訪問は、まだ行った事のない街で観るべき美術館がある事、その地方の食べ物が有名な街という事で選びました。
ナンシーはエミール・ガレを始めとしたアール・ヌーヴォー美術の街と知られています。
食べ物としては、パリのカフェでもよくあるキッシュ・ロレーヌが有名ですが、ミラベルと呼ばれる黄色いプラムなどのフルーツも丁度収穫時期でした。現地で初めて知ったのですが、Babaというラム酒を浸して食べるスポンジケーキもここが発祥と言う事を知りました。
 当然と言えば当然ですが、ちょっと驚いたのが、店や観光案内所でフランス語の次にやはりドイツ語の案内が書かれている事です。パリやその他の観光地では、フランス語の次は英語表記、その次にスペイン語が続くと思うのですが、やはりドイツ人観光客が多いんですね。恐らく店やレストランの店員もフランス語の他にドイツ語、英語が話せるんでしょうね。

ナンシー駅に到着。
駅は既にアール・ヌーヴォーの装飾が施されておりました。











街中にもそこここらにアール・ヌーヴォーのデザインされて建物が見られます。


















 


























観光で見るべき物、場所はまず市の中心部・世界遺産に指定されているスタニスラス広場、ここは18世紀ポーランドを追われて、この地でロレーヌ公国の王となったスタニスラスにちなんで名付けられた広場です。








この広場で夏季期間の夜、プロジェクトマッピングが行われています。
プロジェクトマッピングは日が暮れてから行われる為、(フランスの日没時間はかなり遅いので)プロジェクトマッピングを楽しむには、彼の地に宿泊する必要が生じます。一般的にプロジェクトマッピングが始まるのは22時30分から23時頃です。終了するのは23時30分から24時近くになります。
このナンシー・スタニスラス広場のプロジェクトマッピングは11の短編で構成されていました。一つの作品は2-5分くらいで、それぞれにテーマがありかなり楽しませてくれます。以下3つの作品の一部をご紹介します。










さてナンシーの食ですが、先ほども書きましたが、キッシュ・ロレーヌが有名です。パリでも食べられる物ですが、地元の物はどうなんだろうと思って注文しました。入ったのは観光局で紹介された伝統的なブラッセリー「L'Excelsior」、内装はアール・ヌーヴォー様式です。


店内景


勧められたカクテルメゾン、シャンパーニュ、ミラベルのリキュールとミラベルの実



キッシュ・ロレーヌ


デザート「すべてがナンシー」という名前です。
パルフェ、ベルガモットのマカロン、ミラベルのソース

キッシュはパリで注文するものとそれほど変わりませんでしたが、具はベーコンだけのシンプルな物でした。パリなどではホウレンソウなどが入った物が見られますが、強いて言えばやや卵が多め、クリームが濃いめと感じました。

ナンシーには、その他にナンシー美術館、ナンシー派美術館や素晴らしい教会などがありますが、これらはまた別の機会に報告したいと思います。
また、ナンシーから50kmほど東のクリスタルガラスで有名なバカラ村があり、そこも訪問しました。こちらも後日レポートしたいと思います。



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