ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day287 Vancouver】気絶するほど楽しかったのさ

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9月5日(火)晴れ

 


23:28 カズヤさんち

何から書くべきか。とりあえずかくかくしかじかでカズヤさんちにお世話になっている。屋根、壁、床に水道。そして静かで暖かい。んでキレイ!!カズヤさんの性格が感じ取れる。

 


さて、何から書くかマジで…。

 


7時起床。

近くに車が停まる音が聞こえ、最後の最後にポリスかよーと思ってたらこの辺で勝手にマリファナ栽培している兄ちゃんだった。すまねー邪魔だよなと言ったら全然大丈夫だゆっくりしてくれとめっちゃ爽やか陽気な笑顔だった。

 


んでバンクーバーに帰り、ウィンドベルさんの目の前のティムホで作業。

 


16時半ごろお店へ行き、荷物の整理。まあまあ許容範囲の食糧を余らせた。オートミール等はそのまま寄付(今になって思うが、ホームレス同然の俺が持ってたものを…アホ)。ライターなどもタバコを吸うユウサクさんに。こっちのライター地味に高いもんな。

 


そうしていると、同じ時期に北米をレブルで走っていた吉田さんが戻って来られた。

御歳78歳。大阪出身。強すぎる。

 


ある程度荷造りして続きは空港行く直前に。

 


19時ごろ、ガスタウンのSteamworks Brewpubへ。1ヶ月ぶりにノリさんやマサさん達と再会。旅の話や、男らしいしょうもない話に花を咲かせていたのだが…俺は気絶した。

 


何事もなく楽しく話していたはずだが、急に目眩を覚えた。こんなのは何度も経験があるため、とりあえずトイレで吐こうと立ち上がり、トイレの場所を聞いて階段の方を見やると…。

 


そこからの記憶がない。気付いたら数人の店の人が顔を覗き込んで大丈夫かと声を掛けていた。

たぶんそこでまた立ち上がったが、二度目のブラックアウト?たぶん。

 


次に目を覚ましたら店員さんの中に金谷さんの顔が見えた。

後から聞いたが、倒れる瞬間をカズヤさんが見ていたらしい。俺は全く覚えていない。

 


とりあえずイスに座り深呼吸を繰り返し、ノリさんにも優しくさすってもらって金谷さんも付きっきり。申し訳ねえ。

 


体が震えて寒い。だが悪寒のようでもない。手足も痺れている。吐き気も。

店の人に水貰ったりして座っているとちょっと回復。近くのトイレに連れて行ってもらい、全力でリバース。

すると驚くほど回復。

しかし念のため安静を保っていると、手足の痺れもいつの間には消えてくれた。

 


動けるようになったため席へ戻り皆さんに迷惑掛けたと謝るも、皆さん笑ってくれた。情けねえが、感謝だ。

 


んで宴もたけなわ21時半ごろ、皆さんと再会を約束して解散。

さすがに野営は無理なため金谷さんが安いゲストハウスを探してくれていたが、カズヤさんが自らウチに泊まりなよと助けて下さった。とんでもない恩ができた。

 


んで今はカズヤさんちのリビングにマット敷いて寝るところ。さっきまで旅に至るまでの話なども聞いてもらっていた。

カズヤさんのここでの生活の話も面白かった。どんどん上がっていく家賃など、決して輝かしいだけではないバンクーバー生活の現実を嘘をつかずに聞かせてくれ、これからどうするかを真剣に考える姿勢に彼の強さを見た。今年で30になるそうだ。俺もその頃のことならよく覚えている。どうなるんだろうな、これから。

 


今日は人生で初めてブッ倒れて迷惑かけまくったが、皆さんに笑ってもらえて、こうして魂の交流もできて、なんやかんや俺は最後にこういうとこ持っとるよなあとか感じた。

 


体調もすっかり回復したため明日は日本にちゃんと帰れ…

そうか、日本に帰るんだな。

何だろう、俺の精神も肉体もまだ他人事のように感じていないか?今日が楽しすぎたか?

 


帰るのか。

だめだ。気絶していた時に見ていた夢と現実がゴッチャでわけわからなくなっている。

明日起きれるのか?これは現実だよな。

 


全く…何にせよ、最後の最後まで人に助けられてばかりの旅だった。

でも、いいや。俺の旅はこれで。

色んな人に会って、救われて、その人の生きる強さを知って。いいんだ、それで。

 


デカい恩ができちまったなあ。これからどうやって返していこうか。

いつまでも終わんねえな、俺の旅は。

 


今日は色んな人に助けられた一日だった。恩返ししないとな。

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ウィンドベルさんの目の前にあったとは。カナダ到着時はティムホに全く関心が無かった。
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オートミール。お前にも世話になった。
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ご馳走を余らせるマヌケ。ラストエリクサー使わずクリアしてしまうんですよと金谷さんに言ったら普通に伝わって笑った。
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応急セットの錠剤は飛び出してグッチャグチャ。やはりピルケースに小分けするべきなのだろう。
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留守番中の御犬様。
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間違って買ったコーヒーマシン用のiHOPのコーヒー。結局殆ど飲まなかったな…。
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清水さんありがとうございました。クレイジードライバーだらけのニューヨーク付近では必須だった。
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大活躍したウォルマートのガーリックソルトと、シンシナティで醤油と共に手に入れたワサビソース。この三つがあれがとりあえず飯は食えた。
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男たちの宴。写真を見て悔しくなる。なぜお前はこれを…。めちゃくちゃ美味かった。
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回復してすぐ調子になる奴。先に帰る予定があるのにノリさんは付きっきりで診てくれた。
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バンクーバーの男たち。どいつこいつもぶっとい芯が通ってやがんだぜ。
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夜のダウンタウンをドライブ。いつもの飲み会の帰りのようだった。

 

 

 

走行距離 80km

金 ティムホ600 駐車場1500